メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

2022夏 Broadway旅行 2日目土曜日

2022年09月05日 | メガヒヨの日々つれづれ

3年振りに訪れたNew York。

Moulin Rouge!を観て大興奮から一夜が明けた。

 
万が一の感染が怖いのでなるべく大人しくしているつもりであったが、せっかく来たのに勿体無いのでちょっとだけ散策してみる事に。
お気に入りの「もる文鳥」のTシャツを着てふろしき文鳥さんのぬいぐるみを持ち、タイムズスクエアまでひと歩き。
 
 



6番街では何かのお祭りが開かれていた模様。
日本のアニメも一定のファンがいるみたいだけど、エッチっぽいのは日本を誤解されそうで複雑な気分...。

やっぱりもる文鳥さんやふろしき文鳥さんみたいな可愛いキャラクターに世界に飛び立ってもらいたいなぁ🎈
 
この土曜日はマチネ、ソワレともチケットは購入済み。
ホテル近くのベンダーで買ったチキンライスでランチを済ませ、14:00開演のThe Music Man上演のWinter Garden Theatreに向かう。
 

早めに劇場についたつもりが、入場の列はまるまる劇場の建物を取り囲むくらいに長い。
どうやらセキュリティチェックに時間がかかっている模様。Music Manの劇場は金属探知ゲートまで使っての念の入れようだった。
 
今回一番チケット代がかかったこの演目(299ドル!)。座席位置はオーケストラC7。(上手中央通路より4席目)。
こちらはテレチャージにて事前に購入。当日券チャレンジも考えたけど、この演目は翌週丸一週お休みに入るため売り切れリスクが怖かったので。



The Music Manは2001年のSusan Stroman演出版以来。
前回も今回も素晴らしい出来だったけど、ハロルド教授役についてはHugh Jackmanさんにより温かみを感じた。
一幕終盤でSutton Fosterさん演じるヒロイン・マリアンの弟ウインスロップにトランペットを手渡すシーン、それだけで涙が出てきてしまった。
ハロルドの正体を掴みかけていたマリアンが、証拠の大学年鑑のページを握りつぶしてしまったのもよく解る。
実際には詐欺のワンシーンなんだけど...。でもハロルド自体、この村に情が移ってきているよね。
 
あと今回は衣装も豪華だった。
特にマリアンのコスチュームは刺繍が細やかで、丁寧に作った服を大切に着ている感が伝わって来た。
それと村の方々の娯楽に賭ける情熱がハンパない。
おそらく旅の一座などもそう回ってこない様な土地なので、自分たちでイベントを起こさないといけない使命感に溢れている。
婦人会の奥さん方の衣装も相当気合いが入っていた。
 
ただ振付はSusan Stroman版の方がしっくり来たかな。音楽とのシンクロというか、ストーリー性があった。
トミーと市長の娘のダンスとか。
でも今回の市長の娘役のEmma Crowさんも素敵だったな。立ち姿や動きがとても綺麗で。
 
あとこのたびのプロダクションって、市長夫妻などのキャストさんがかなりの年輩揃いだった。50代のHughさんに合わせているのだろうけれど。
それでもあれだけ皆さん歌って踊れるのだから、Broadwayの役者層はかなり厚い。
 
そしてこれだけ高価なチケットでも連日ソールドアウトするBroadwayの集客力にも敬服するばかりだった。
日本もチケ難演目は存在するけど期間限定公演やファンクラブありきで、普通の人がふらりとチケットを購入できたうえで連日満席という構造には至って無いものね。
 
ところでこれだけ高価なチケットを買って観に来たのだから、お土産が欲しくなった。
そんな訳で購入しました。Tシャツとマグカップ。



 
The Music Man終幕の後は、同じ時期にBroadwayを訪れていた相互フォローのMさんと待ち合わせてお茶を。
劇場から退出するのに時間がかかり、お待たせしてしまい申し訳なかった。
先に現地について数本ご覧になっていたMさんからは、様々な有益な情報をいただけた。特にKinky BootsやMJはチケット未購入だったので、興味ががぜん湧いてきた。
 
ソワレはSIXを観劇。
こちらも事前にチケットマスターで購入。後で気が付いたのだけど、テレチャージでも購入できるみたい。こちらの方が手数料が安いのでちょっと後悔。
額面189ドル(手数料を合わせると206ドル)。オーケストラF114(センター上手側端)。





インターミッションもない70~80分の歌のショーだからお安めのチケットでもいいかなと思ったのだけど、プレミアムシートが開放されてレギュラープライスになっているのをいい事に奮発した。結果、大正解!!
 
ご存じヘンリー8世の6人の妻をアイドルグループに仕立てて、誰が一番不幸かとセンター争いの歌合戦を行うこのショー。
サンバリズムから典型的なアイドルポップス、そしてロマンチックバラードなどなど6人の歌姫がそれぞれのキャラクターが立ったナンバーを披露する。
一曲一曲、歌い上げるたびにショーストップ。
密度の高いショーでその世界に入り込めた。良い席で観られて幸せ。

アイコンとなっているあの衣装も、実際みるとヘアアクセサリーなどもかなりトゲトゲでインパクトがあった。
 
6人の妻たちも素晴らしかったのだけど、女性4名のバンドも格好良かった。
彼女達は妻たちと同じ系統のパンクファッションで、黒いピチピチの皮パンツ姿。さらにビスのついたマスクをしている。
一人ひとり紹介され楽器を鳴らすのだけど、キーボードってチェンバロをここまで再現できるんだと感激してしまった。
ところでこのミュージシャンさん達。コスチュームをつけてパフォーマンス付きだから、通常のギャラに加算されるパターンだよね。
 
だいぶ熱狂してショーに集中したのだけど、出演者の歌唱力に加えて盛り上げる演出がきいているのかも。
照明、音響、そして紙吹雪などなど。
魔法のような時間だったので、是非また体験してみたい。日本でも歌うま女優さんを集めて上演してもらいたいな。