今日は貞観の悟った事をお話しします。
皆様、お経は仏様、ご先祖様の為に上げていると思っていませんか?
私の家は仏壇がないから佛様をお祀りしていないので、お経を上げる必要はないと思っていませんか?
お経を上げて一番喜ばれているのは、どなたでしょうか。
私は常に貞観に「お経は先祖様のみ霊のご供養の為ばかりではないよ。
実は、自分の仏性(胸の中間、つまりツボで言うと壇中)にも上げているのだ」と、教えておりました。
所で皆さん、今皆さんに悲しい事が起ったと知らされたとき、何処が一番悲しくなりますか?
先ほど説明いたしました壇中、つまり胸の中間に悲しいと言う思いが起こりませんか。
その切ないとか、うれしいとか、悲しいという時に一番感じるのは、皆さんの胸の真ん中にあたる壇中ではないでしょうか。
その場所こそが、「仏性と言う自分の仏の魂があるところである」と説明しております。
以前、私が白内障の手術でお寺を留守に致しました時、皆様の先祖供養を貞観がいたしておりました。
貞観は私の代わりに供養や法事一切を勤めておりました。
私の代理だということで、一生懸命に心を込めてお経を上げたそうです。
毎日のお勤めは、朝食前に葯1時間半ほどお勤め申し上げておりますが、
これに伝授等が入りますと2時間以上はかかりますので、どうしても空腹感が襲ってまいります。
数日後、見舞いに来た貞観が、
「いつもはお腹が空いてくるはずなのに不思議とお腹が空かない。
それだけでなく、心が楽しく満たされ、もっと佛様にお経を上げたいという感情が湧いてきたけど、どうしてでしょうか?」と、私に問うてきました。
これに対して私は、「お経は仏様のお食事であるばかりではなく
、自分の仏性にもお経と言うお食事を上げているんだよ。お腹が空かなくて当たり前である。」と言いました。
すると貞観は「お義父さんがいっている意味が分かりました」と、嬉しそうに眼を輝かせておりました。
いつも言っている事を実感し、悟ってくれたことに私は非常に嬉しく思いました。
皆様もお経を上げる意味が分っていただけたでしょうか
南無大師遍照金剛
合掌