もうすぐ、お盆ですね。
皆さんもご実家に帰省されたり、帰って来られる方をお迎えされる方もいらっしゃると思います。
お彼岸やお盆はご先祖様が霊界から、われらの住む娑婆世界に帰る事が許される期間です。
ご先祖様がお帰りになるのは皆様のお家の仏壇です。
仏壇は、お寺の本堂を小さくしたもので、
毎日、お寺にお参りしなくてもいいようにと、仏壇が作られたのです。
その仏壇がないということは、その家のご先祖様をご供養する本堂がないということです。
本来、お盆は子孫とご先祖様が再会する大事なイベントなのです。
ですが最近では、お盆休みだからとご先祖様をお迎えしないで、遊びに行く家庭も多いと聞きます。
せっかくご先祖様がお帰りなられてもお迎えする子孫がおられないとは、まことになげかわしいことです。
これは、子どもが実家に里帰りするという行為と同じなんです。
普通は、大喜びされ歓迎されるのですが、
せっかくお休みをもらって実家に帰ったのに、誰も歓迎してくれる人がいないという状態と同じです。
この様な場合、ご先祖様は他のお家にご馳走をおよばれに行かれます。
そうするとおよばれしたお家に義理が出来ます。
その為、義理が出来たお家から物事を頼まれると断れず、
そのお家のために働かなければならない状態になります。
そうなりますと、肝腎の自分の子孫のために働くことができなくなるのです。
何年もそのような事が続きますと、ご先祖様は非常に肩身の狭い思いをされるどころか、
本当は子孫のために何か力に成ってやりたいと思っても出来なくなるのです。
本来お盆は遊びに行くためのお休みではなく、先祖孝行する為の期間なのです。
南無大師遍照金剛