貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

願文の意?

2018-07-21 14:14:20 | 日記
願文の意?

平成30年7月21日(土)

 今朝は、中神の家具展示会へ。

 家具の博物館の招待券を戴き、

仕様のクラッシック家具や和家具、

近代工の日本の家具、箪笥、椅子や

ミニチュアの椅子など見応えのある

ものを沢山楽しむことができた。

 とにかく美しい!

 さて、中尊寺の句碑。


  
 遠藤悟逸の句碑。

 句は、

「清衡の 願文の意の 大文字」。

これも俳句かと首をかしげつつ、

「願文」にとらわれる。

 「清衡の願文」がわかる。

中尊寺落慶供養願文

「中尊寺(題箋)落慶供養願文」

その中での大文字というか、太文字は、

「乃至鐵圍(鉄囲)砂界。胎卵濕(湿)化。

 善根覃所。勝利無量。 敬白。」

 白河法皇と鳥羽天皇に宛てた「願文」

清衡公の人柄や平泉の地や民を思う心、

世界観や宗教心など顕著に表現されて

いる。

もう一人、宮澤賢治。

 賢治は金色堂に合祀されているという。



 熱心な法華経信者であったこと。

賢治の詩には、最澄が理想とした

慈悲の心に通じる作品が多い事。

 延暦寺でも高い評価を受け、

歌碑もある。

 中尊寺では、詩碑。



 その説明。

 

「中尊寺」 宮沢賢治

「七重(じゅう)の舎利の小塔(こたう)

に蓋(がい)なすや緑(りょく)の燐光

大盗は銀のかたびら おろがむと

まづ膝だてば 赭(しゃ)のまなこ

たゞつぶらにて もろの肱映(は)え

かゞやけり 

 手触(たふ)れ得ね舎利の宝塔

大盗は礼(らい)して没(き)ゆる」

※金色堂に盗みに入った大泥棒も

金色堂の放つ燐光と、その迫力に

盗むことが出来ず、一礼をして、

その場を立ち去っていくといった意味。

 この大泥棒は、源頼朝を指しているとも・・・。

中尊寺創建当初の姿を今に伝える金色堂は

天治元年(1124)に上棟された。