城春にして草青み
平成30年7月27日(金)
今の室温は25度。
半袖・半ズボンではちと涼し?
義経堂の分かれ道。
芭蕉句碑に誘われる。
北上川を見下ろす風景は見事!
東を望むと、北上川の向こうに
秀峯・束稲山が見える。
この山は、かつて安倍頼時の時代に、
桜の木を一万本植えたといわれる桜の
名所。
黄金文化華やかし藤原三代の頃は、
さぞや見事な花が山々や川面を彩った
ことだろう。
『奥の細道』<平泉>の項では、
「三代の栄耀(えよう)一睡の中(うち)に
して、大門の跡は一里こなたに有。
秀衡が跡は田野に成て、金鶏山のみ
形を残す。
先(まづ)高館にのぼれば、北上川
南部より流るゝ大河也。(中略)
『国破れて山河あり、城春にして
草青みたり』と笠打敷て時のうつる
まで泪を落し待りぬ。」
と記し、あの句を残す。
芭蕉の句碑と説明
芭蕉句碑 「奥の細道300年』記念碑だ。
「夏草や 兵どもが 夢の跡」
書字も見事!
つづく。