貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

酷暑・風雪に耐え・・・、

2018-07-22 08:03:16 | 日記
酷暑・風雪に耐え・・・

平成30年7月22日(日)

 猛暑と熱帯夜、つづくつづく・・・。

今朝の初物。「暑さ指数」。

 路面と畑や原っぱと日陰。

三つの所で一番高い暑さ指数?

 畑や原っぱ。

 1メートル50センチの高さの測定。

 しゃがんで草むしりの高さぐらいでは、

暑さ指数はさらに上がるという。

 だから、日中の草むしりや畑仕事中、

お年寄りが熱中症で亡くなって・・・。

昨日も八十代の女性が二人熱中症で

亡くなられたという。

 草も、この暑さで生長早し。

 次は「風雪に耐え・・・」。

 中尊寺は金色堂へ。



中尊寺創建当初の姿を今に伝える

金色堂は天治元年(1124)に上棟された。

 堂の内外に金箔を押してある「皆金色」

の阿弥陀堂。

 まず堂内の装飾に目を奪われる。

 4本の巻柱や須弥壇(仏壇)、長押に

いたるまで、白く光る夜光貝の細工

(螺鈿)、透かし彫りの金具・漆の蒔絵

と、平安時代後期の工芸技術を結集して

荘厳されており、堂全体があたかも一つ

の美術工芸品のよう。
  
 三回目かな。

 金色堂内で、しっかり説明も聞く。

 黄金美につつまれて・・・。

 至福の時を過ごす。 




金色堂を出ると、すぐに芭蕉句碑。





 芭蕉の句は、勿論、

「五月雨の 降のこしてや 光堂」 。

 そして、芭蕉翁像と

奥の細道碑。



「兼て耳驚かしたる二堂(光堂と経堂

のこと)開帳す。

 経堂は三将の像をのこし、

 光堂は三代の棺を納め、

 三尊の仏を安置す。

 七宝散うせて、珠の扉(とぼそ)風に

やぶれ、金の柱霜雪に朽て既頽廃空虚

の叢と成べきを、四面新に囲て、

甍を覆て風雨を凌。暫時千歳の記念

(かたみ)とはなれり」

と奥の細道で記す。



 芭蕉翁像



 紫陽花もひときわ映える。



 勿論芭蕉の句は、

「五月雨の 降のこしてや 光堂」 。

※五月雨は全てのものを腐らすのだが、

ここだけは降らなかったのであろうか。

 500年の風雪に耐えた光堂の何と

美しく輝いていることよ。

 芭蕉の感動が文章からも伝わって

くるようだ。

 芭蕉と賢治は、中尊寺では、ほんと

うに大事にされていることが伺える。

 つづく。