冬ごもり塚
平成31年4月11日(木)
昨日は、ほんと白牡丹が舞い落ちる
雪景色を、葉桜にならんとする
この時期に心躍る。
「ためらひつつ さあれども行く
傍らに 立たむと君の
ひたに思せば」
この歌は、3年前の熊本地震
発生後に現地訪問される前の
皇后様の心境を詠われた歌。
罹災された所へ、本当に自分
などがお見舞いすることができ
るのだろうか。
被災地に向かう度、恐れに近い
ためらいを抱きつつも、
「人々の傍らに」と願う陛下の
お気持ちに添って行く。
そんな胸中を詠まれている。
災害の多かった平成の時代、
お二人の民に寄り添う姿は、
被災された人たちだけでなく、
多くの人がどれだけ嬉しく、
励まされたことだろう。
ほんと、有難いこと!
今朝は、晴天!
水門川沿いの八幡神社へ。
由緒によると、天平勝宝元年(749)
より、大井荘(現大垣市)は、
奈良県は東大寺の荘園であった
という。
あっと驚くような由緒で、
紆余曲折を経て、今がある。
大垣の湧水が鳥居からすぐの
境内にあり。
近辺の人が容器持参で水をもらい
に来られる。
柄杓やコップが幾つも備え付け
てある。
冷たくて美味しい水。
流石「水の都大垣」である。
芭蕉の句碑は、「冬ごもり塚」
と称し、
「折り折りに 伊吹をみては
冬ごもり」
という句が彫られている。
大垣からは西の方に、伊吹山が
見える。
冬籠もりの間、時折西の窓に、
雪をいただいた伊吹山を眺める。
景趣に富んだ冬籠もりだの意。