雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

実るほど首を垂れる稲穂かな。

2012-12-11 19:01:09 | …and so on
東京は今日も穏やかに晴れて、気持ちのいい青空が広がっていました。

今朝、政見放送の合間の「おはよう日本」で、今年のノーベル生理学・医学賞の授賞式が放映されていました。
京都大学の山中伸弥教授が受賞されましたが、過去の日本人受賞者の皆さまと比べても、本当にお若いなと改めて思いました。
IPS細胞の発見というのは、それほど画期的な出来事だったということなのでしょう。

ノーベル賞の受賞が決まってから、ニュースで山中教授を拝見する機会が増えました。
見るたびに思うのは、「実るほど首を垂れる稲穂かな」という言葉がこれほど相応しい方もあまりいないんじゃないかということです。
報道関係者の質問に、真摯に、丁寧に答えていらっしゃる姿を見ると、世の中にはすごい人もいるものだと思うのです。
しかも、関西人特有(?)のユーモア精神も旺盛な方のようで、こういう方を見ると日本人もまんざら捨てたものではなさそうです。

もちろん、今までの地道な研究の結果があってこその今日でしょうし、苦労もされてきたんだろうとは思います。
それを乗り越えたからこその、あのさわやかな受け答えなのだろうとも思います。
右も左も暗い話題ばかりのこの国ですが、山中教授のような方にはこれからもますますのご活躍を…と願うばかりです。

ナノイー付き加湿器稼動中。

2012-12-10 19:07:52 | …and so on
昼休みにWebサイトをチラ見していたら、京都・金閣寺の屋根に雪が積もっている写真がありました。
12月に金閣寺が雪化粧した写真を見た記憶って、あまりないなと思いながら眺めておりました。
今日は、東京近郊以外は全国各地で結構な雪が降ったようですが、東京はきれいな青空になりました。

ワタクシの頭上にある空調が壊れたままのうちの事務所は、これを奇禍として(?)他部署が暖房の設定温度を上げています。
昨冬、どんなに凍えそうな時でも設定温度が20℃からびた一文上がらなかったのとは大違いです。
建物管理担当が、怖いお局さまから入社2年目の男子に替わったので、節電も何もあったものではありません。
昨冬の寒さを知っている人間から見ると、たとえ自分の頭上の空調は壊れていても、今年のほうがはるかに快適です。

昨冬はお金の工面に苦心惨憺してようやく買った加湿器も、節電の一言で使わせてもらえませんでした。
ナノイー機能付きのものを買ったので、何とか自分が事務所にいる間に使いたかったのですが、今冬、やっと日の目を見ました。
その分、あとで電気代を見てびっくりしそうな気もして、それはそれでちょっと戦々恐々としてはいるのですが。
2月ぐらいに電気代が予算オーバーしましたとか言われても、シャレにも何にもなりません。

ただ、買ったのは家庭用の加湿器なので、まだまだ事務所全体の空気を潤すところまではいきません。
唇と手にはリップクリームとハンドクリームを塗りたくっていますが、先週の風邪の余波で咳が止まらないのは困りものなのです。

おせちを予約しなくっちゃ。

2012-12-09 14:11:43 | foods&drinks
東京は昨日ほどの暖かさはありませんが、よく晴れて、穏やかな1日になりました。

さっき、徒歩3分のスーパーに買い物に行ったのですが、ミニサイズの鏡餅の上に可愛い蛇が鎮座しているのを見つけました。
来年は巳年だったっけと思い、しばし、その愛嬌のある蛇を眺めていました。
鏡餅の上のまねき猫が載っているバージョンもあり、そちらも可愛かったので、お正月前にどちらか入手しようと決めました。
今年は母も妹も上京してきたので、ワタクシが年末に帰省する予定はなく、一人静かに年越しするつもりです。

そろそろおせち料理の予約も入れておかないといけないなと思い、午前中はあちこちのサイトを覗いておりました。
年末年始でも休みなく開いているスーパーもあるし、いざとなればコンビニもありますが、黒豆と栗きんとんぐらいは食べたい。
自分で作るなどという芸当ができるはずもなく、宅配してくれるおせち料理は一人暮らしの人間の味方です。
その分、お値段はちょっと高めではありますが、一から作る材料費と労力を考えれば致し方ありません。

昨年も、一休.comでホテルオークラのおせち料理を買ってみましたが、これはやっぱり自分では作れないとミョーに納得した次第。
実家に帰ればおせち料理はありますが、実家まで帰るための正規航空運賃でオークラのおせちが3セット買える勘定です。
民族大移動の波にのまれて帰省するよりは、人のいない東京で静かに年越しするほうが、どう考えてもお値打ちなのですよ。

生姜湯が美味しい季節。

2012-12-08 15:07:30 | foods&drinks


朝方はかなり冷え込んでいた東京ですが、さっき買い物に行った時には穏やかな小春日和になっていました。

平日の朝は多少なりともカフェインで目を覚ましたいので紅茶を飲みますが、お休みの朝は生姜湯が美味しい季節になりました。
本当は、生姜をすりおろして作れば一番いいのでしょうが、無精者のワタクシは粉末の生姜湯を愛飲しています。
マグカップに小袋1袋分を入れて、お湯を注いでかき混ぜれば出来上がるので、本当に重宝しています。
葛粉入りのものだと冷めにくいので、今は杉丸物産という広島にあるメーカーの生姜湯を買うことが多いです。

女性誌などで生姜に脚光が当たり始める少し前に、実家からミカンともに粉末の生姜湯が送られてきたのがきっかけになりました。
最初は半信半疑で飲み始めたのですが、身体の中から温まるという気がするし、健康のためにもよさそうですよね。
今は、この時期の女性誌の食べ物特集ページで生姜を取り上げないものはないくらいポピュラーになりました。

日本に昔からあって脈々と受け継がれているものは、それなりに理に適っているものが多いようです。
お隣の国の唐辛子文化も即効性があってとてもいいのですが、生姜のほうがほっこりと温まる気がします。

ほおづえをつく女。

2012-12-07 21:03:20 | health
昼間はそれほど寒いと思わなかった東京ですが、夜になって冷え込みが厳しくなってきました。

仕事帰りにカイロプラクティックに寄ったら、先生に右肩が上がりすぎだと指摘を受けました。
PCの睨み過ぎによる姿勢の悪さが敗因なのですが、仕事に熱中している時はおのれの姿勢のことなど構っていられません。
仕事がひと段落して、ふと気がつくとどうしてこんな恰好になるのだろうと自分でも驚くぐらい姿勢が悪い。

左利きのワタクシは、マウスは右手でテンキーは左手を使うという、かなり変則的なことをやっています。
テンキーを使う必要のない仕事の時は、無意識に左手でほおづえをついているのです。
右肩が上がりすぎることと何か関連があるのかもしれないと思いつつ、今日は右肩を下げるストレッチをしていただきました。
机の高さなども関係するのでしょうが、自宅でPCを睨んでいる時は頬杖などついたことがありません。

確かに、今週は腰痛よりも肩こりが酷かったのですが、ワタクシの場合はどちらも何事もない週のほうが珍しいのです。
先生がおっしゃるには、腰痛がなかった気がするときは、より脳に近い首や肩が痛くて腰の痛みを感じないだけなのだそうです。
今夜もそうだったようで、腰椎もきっちり矯正されてきました。

各種メルマガの誘惑。

2012-12-06 19:08:27 | shopping
昼間はかなり暖かかった東京ですが、帰宅する頃にはぐっと冷え込んできました。

最近、自宅PCのメールボックスに届く各種メルマガは、クリスマス商戦一色といった塩梅です。
プレゼントを買えとか自分へのご褒美をいかがとか、とにかくこの時期にものを買わない人間は非国民にされそうです。
この冬に必要そうなものはあらかた買ったので、その手のメルマガは読みもせずに削除しています。
読み始めると、つい、あれもこれも欲しくなってしまうのが人情なので、削除してしまうのが一番手っ取り早いのです。

ワタクシの場合、物欲がそんなにあるとは思わないのですが、ストレスが溜まると買い物に走る傾向が顕著です。
この間不用品を処分したばかりなのに、あっという間に部屋中が物だらけということになりかねません。
それで、年に一度の割合でうちに長期滞在する実家の母に、片っ端から物を捨てられるという繰り返しになってしまいます。

当面不必要なものは買わないようにと心がけてはいますが、各種メルマガの誘惑はかなり強烈です。
最初から読まなければ、要らない誘惑に悩まされることもないわけです。
この頃は、確実なお店厳選でネットショッピングを利用するようになり、ますますメルマガの誘惑が増え続けています。
自業自得と言えばそれまでなので、もっと他のストレス発散方法を模索しないといけないと真剣に考え中です。

悪い冗談かと…。

2012-12-05 19:16:20 | …and so on
朝、スーパーマンの格好で都知事選の政見放送に出ている方を見て、げんなりしながら身支度をしておりました。
それでなくても「おはよう日本」の放送がカットされているのに、何故、政見放送でスーパーマンが出てくるのか理解できません。
ギャグだとしたら、政見放送じゃなくてバラエティ番組にでもお出ましいただいたほうがよろしいのではないかと。

ようやく訳の分からない政見放送が終わり、通常の「おはよう日本」に戻ってホッとしていた時でした。
NHKのニュース速報で中村勘三郎さんが亡くなられたという字幕が流れ、ニュースでもすぐに読み上げられました。
最初はスーパーマンのおじさん流の悪い冗談か思いましたが、6:30になり、阿部キャスターも最初にそのニュースを読み上げます。
え?だって勘三郎さんって、桑田佳祐とかと同い年ぐらいじゃんと思って、しばし呆然としました。

57歳。確かに、食道がんの手術はなさっていましたが、それも初期のものだという発表だったはずです。
摘出手術は成功だったと報道されていたので、暖かくなったら、元気な姿を見せてくれるものだと思っていました。

ワタクシのように歌舞伎に疎い人間でも、時々WOWOWなどで放送される勘三郎さんの舞台は面白いなと思って見ていました。
周囲も無念だったと思いますが、一番無念だったのは勘三郎さんご本人だろうというのは、想像に難くありません。
まだ、これからやりたいこと、やれることはたくさんあったでしょうし、ワタクシのような門外漢でも楽しみにしていました。
人の寿命は代えられないものかもしれませんが、勘三郎さんの場合は何で?という言葉しか思い浮かびません。

せめて、天国でも歌舞伎を楽しまれるよう、ご冥福を心からお祈り申し上げます。

二足の草鞋はいかがなものか。

2012-12-04 19:17:08 | health
朝の通勤時間帯には霧雨のような雨が降っていた東京ですが、それほど大事にならなかったのはラッキーでした。

今日は衆議院議員選挙の公示日だそうで、帰宅したらポストに選挙管理委員会から「選挙のお知らせ」が届いていました。
東京は都知事選とのダブル選挙なのですが、個人的には全く盛り上がる要素のない選挙戦になりそうです。
代議士センセイも都知事も、誰でもいいから真面目に仕事をしてくれればいいと思うだけです。
もちろん投票には行きますが、10以上の数が数えられないワタクシに、それ以上の政党名など覚えられるはずもありません。

最近思うのは、某政令指定都市や某県庁はトップがいなくても大丈夫なのか?という素朴な疑問です。
どちらも地域としては近畿にあるので、東京出張はあると思いますが、選挙の間中トップ不在でも仕事は進んでいくのでしょうか。
政党の顔として選挙を戦うのなら、前都知事のように、今の職はお辞めにならないとどちらも片手間でできるものではないでしょう。
脱官僚などと言っておられるようですが、ご自分のお仕事は官僚任せにされておられるのではと思ってしまいます。

言行不一致は政治家の得意技とお見受けしますが、そこに風穴を開けたいならば、なおさら二足の草鞋はいかがなものかと。
しかも、地方も今は議会中なんじゃないのかと思い、何だかな…と思ってしまう昨今です。

ユニクロの回し者(?)。

2012-12-03 19:13:39 | …and so on
今日の東京は1日中曇ったままで、帰宅途中には雨がぽつぽつと降りだしました。

最近は、朝6:50に自宅を出るのですが、今日は気温も全く上がらなかったので、この冬初めて手袋をはめて通勤しました。
12月中に手袋をして通勤することなどないのですが、今年は冬が急に来たせいか、例年よりも寒く感じます。
さすがに、まだ使い捨てカイロを貼るところまではしていませんが、全身ヒートテックづくめの格好ではあります。
ハイネックの長袖インナー、ハイソックス、デニムと、お前はユニクロの回し者かと疑われそうな出で立ちです。

いつもだったらこの時期は足首が冷えて仕方ないのに、ヒートテックのデニムとハイソックスの合わせ技で凌げています。
シルクのボディウォーマー(いわゆる腹巻きですね)をしているので、腰回りが冷えていないのも勝因かもしれません。
カイロプラクティックの先生に腰を冷やさないようにと言われてボディウォーマーをつけていますが、足首の冷えにも有効らしい。
薄手なので、見てくれもそんなにもこもこした感じがないのもいいなと思います。

空調を修理するお金が工面できない以上、寒さに耐えるための自衛手段はたくさん持つに越したことはありません。
各種ヒートテックとボディーウォーマーは、冷え性でお悩みの女性にはお勧めのグッズです。

「横道世ノ介」読了。

2012-12-02 14:15:44 | books&magazine


今日の東京は真冬並みの冷え込みとかで、さっき買い物に外に出たら街全体が冷蔵庫に入っているような冷たさでした。

明日の事務所はさぞかし冷えているだろうと思いながら、今日は家の中でぬくぬくと過ごしています。
2週間ぐらい前に買ったまま積読状態だった、吉田修一の「横道世ノ介」を3時間半ぐらいで読了しました。
「悪人」や「さよなら渓谷」など、吉田修一はここのところ重たい小説が多かったのですが、「横道世ノ介」はスラスラと読めました。

80年代半ばに大学進学のために長崎から上京してきた主人公・横道世ノ介くん18歳の、大学1年生の1年間の物語です。
ワタクシも似たような時期に、似たような場所から上京してきた人間なので、あの時代の空気とかを懐かしく感じました。
横道くんは気の弱さと図々しさ(?)を兼ね備えた男の子で、周囲の友人たちとの学生生活はまさに青春そのものだと思いました。

その友人たちの現在の暮らしが時々挟み込まれており、それも今の自分とダブるような気がして面白かったです。
最終的には、横道くんは本当に彼らしいいなくなり方をしているのですが、それが何とも言えず重たいものを残します。
横道くんのお母さんから、彼の昔のガールフレンドにあてた手紙でこの物語は終わります。
そのお母さんが「悪人」の主人公の祖母とダブって見えて、最後だけはやっぱり泣きたくなりました。

でも、全編を通して明るく楽しい青春小説です。
80年代に学生をやっていた方々にとっては、結構共感するところが多いんじゃないかな?と思いますよ。