井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

トレッキング・14日目・タトパニ(1,190m)・休養日

2010-01-08 22:29:06 | アンナプルナ・サーキット
タトパニは、とても暖かい土地です。
もちろん標高が低いので暖かいのです。

タトパニからカリ・ガンダキの上流を見ると鋭い形をした岩峰が見下ろしています。
     
     昨夜は不思議な光景を見ました。
この雪で輝いている岩峰が、すっかり暗くなった空にボーッと明るく輝いたのです。
それは、谷に雲がかかり暗くなっているところへ標高の高い山に雲の合間から夕日が射したというだけのことなのかも知れませんが、私の目にはその光かたが幻想的であり、赤く輝く色に目を引き寄せられたからかも知れません。
時間にすると5分ほどの短い時間でしたが、不思議な体験でした。

朝食をテラスで食べて1階に下りていくとビビさんが背の高い男性を紹介してくれます。
この人が新しいガイドさんです。
名前はネトラ・ポーエィアルさん、28歳、2人の子持ち、ポカラに住んでいるようです。
急な呼び出しでしたので、日本語は話せません。
まあ、何とかなるでしょう。

ネトラさんはしきりにトレッキングコースを変えようといってくれます。
私とビビさんが考えたコースでは、物足りないといっているのです。
私は、タトパニからゴレパニへは2日を掛けて歩くつもりでしたが、1日で十分いけるので、その1日を使ってタダパニを回ろうといってくれます。

でも、私はタトパニからゴレパニへは標高差千メートルを登らなければならないので、この標高差を2日掛けて登るつもりでいました。
随分しつこく誘われたので、面倒くさくなって、私はつかれているから2日でゴレパニへ行くのだといって、このコース変更の申し出を断りました。

ビビさんは、バスでカトマンズへ戻る予定でしたが、宿にご主人の紹介で電源開発関係の会社の車がカトマンズへ戻るのでその車に便乗させてもらうことになりました。
それでも、郷里へ帰るにはカトマンズから半日はかかるようです。

ビビさんにはお世話になったので、チップの他に私が使っていたパーカーをプレゼントすることにしました。
赤いパーカーを着て車に乗り込むビビさん。
これでお別れです。

ビビさんを見送ってからテラスでお茶を飲んでいると、日本人の団体客20人ほどがやってきて、宿に下で記念写真を写してます。
このやどの前は、上流に雪を被った山が見えるのでいい撮影ポイントになるのです。

高齢者の男女20人ほどに日本人の添乗員もついています。
どうやら朝のバスでベニ経由でポカラへ帰るようです。
「おはようございます」と声を掛けると、おやっ?というような顔をして「現地の人ですか?」と聞かれたので「日本人ですよ」というと、昨日も日本人に会ったという。
どうやらその日本人は、Oくんのようです。
それにしても、「現地の人」とは、何でしょうか?
無精ヒゲを生やした顔は、日本人には見えないようですね。


宿の中庭には、バナナやオレンジがなっています。
     
この庭も十分な手入れがなされています。
毎朝、植物には十分な水やりがなされ、掃除も丁寧にされています。
    
    バナナが路地で実を付けているのは、タトパニで初めて見ました。
そして、。バナナの花を初めて見ました。
         
    小さな黄色いものがバナナの花だと思います。
     
    その他にオレンジもなっています。
     
     夏みかんほどの大きさがあります。


露天風呂に行ってみることにしました。
宿から歩いて5分ほどの川原にあります。
     
温泉は5メートル四方ほどの浴槽が2カ所あります。
川面に向かった2カ所ほど脱衣所があるだけで、浴槽に目隠しなどはありません。
この温泉は裸で入ることは出来ません。
男性はパンツ着用、女性は水着着用です。
土地の女性はムウムウのような薄い生地で出来た身体をスッポリと覆うことが出来たものを着て入ります。
子供は裸でした。
       
観光客が数人とネパリーの家族が入っているだけなので、ノンビリとお湯につかることが出来ました。
温度は41度ほどでしょうか。暑くもなく温くもなくちょうど良い湯加減です。

浴室の横に洗い場が設けられています。
そこには浴槽に2カ所穴が開けられており、そこから浴室のお湯が流れています。
それで頭や身体を洗います。

石けんで頭と身体を洗い、目を瞑ってノンビリとお湯につかり、カリ・ガンダキの川の流れる音を聞いていると、日本の温泉に浸かっているような気がしてきます。
すっかりリラックスしてしまいました。

宿の食事も美味しいので、本当に良い休養が出来ました。