4月下旬の朝、新聞の朝刊を見ていると薄野にある「石川書店」さんが閉店するとの記事が出ていた。
「石川書店」というのは、いわゆる古本屋さんなのですが、山岳関係図書の古書も沢山ある書店です。
私は、高校を卒業してから札幌に出る度にこの本屋さんにある山関係の本を見るのが好きでした。
記事によれば、経営者の石川昌治(64歳)さんの健康上の理由などから閉店を決断したとあります。
私は40年近くのブランクを経て登山を再開していますが、昔持っていた本で気になっている本がありました。
それは、深田久弥さんの著書「日本百名山」です。
こう書くとおまえも百名山に登るつもりか?と思われるかもしれませんが、私は百名山ピークハントにはまったく興味はございません。
この「日本百名山」の本は、昔、買って持っていましたが、誰かに貸したまま戻ってきていない本なのです。
そこで、石川書店にあれば買いたいと思ったしだいです。
4月のゴールデンウィーク前に行って来ました。
うず高く積まれた本棚の前の狭いスペースにお客さんが溢れています。
目的の日本百名山を見つけました。
昭和41年3月10日7刷の本です。
ほぼ、私が買っていた本と同じ刷に間違いありません。
ちなみに、初版は昭和39年7月20日発行です。
この本を買った当時、登山ブームの真っ盛りでしたが、この日本百名山を読んでピークハントをしようという人は少なかったと思います。
というより、まったく一般的な読者の話題になるほどの本ではなかったかと思います。
逆に、なぜあの山が百名山から漏れるのだ?という疑問の方が多かったような気がします。
北海道でいえば、阿寒岳には異論が多かったと思います。
ご承知のように阿寒岳なる山は存在しません。
雄阿寒岳、雌阿寒岳の二つの山をひっくるめて阿寒岳としたのはいかにも酷すぎます。
著者の深田久弥は雄阿寒岳には登りましたが雌阿寒岳には火山活動が活発な時期であったため中腹までしか登っていません。
阿寒の山が百名山にランクされる不思議と、芦別岳やニペソツ山が入っていないことの不満が多かったような気がします。
そんなことで、山に登る人でもこの本を買っていない人は沢山いたと思います。
私は、本州の山のことは何も知らないのでこの本を買い求めました。
そして北アルプスなどの山々の項目に目を通していました。
最近の百名山ブームなどは著書が考えもしなかったことでしょう。
こんな経緯があって、「日本百名山」を古書店で探そうとしていた矢先に石川書店の閉店ニュースを目にしたわけです。
左の本が「日本百名山」、右の本は槇有恒著「わたしの山旅」です。
一緒に求めた「わたしの山旅」はいい本だと思います。
日本山岳史上、創生期の事情からマナスル登山まで著者の経験した事柄が淡々と書かれており好感の持てる本です。
ぜひ、山に登っている若い人にも読んでもらいたい本ですね。
天候の悪いゴールデンウィークにこれらの本を読みながら山に対する「想い」を深めています。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
石川書店
住所:札幌市中央区南4条西4丁目
電話:011-251-2357
いつ閉店するか決まっていないようですので、
行ってみたい方は、事前にお問い合わせした方がいいかと思います。
なお、セール価格として全商品50%offのようでした。
気になっている本が絶版となっている場合は、
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
「石川書店」というのは、いわゆる古本屋さんなのですが、山岳関係図書の古書も沢山ある書店です。
私は、高校を卒業してから札幌に出る度にこの本屋さんにある山関係の本を見るのが好きでした。
記事によれば、経営者の石川昌治(64歳)さんの健康上の理由などから閉店を決断したとあります。
私は40年近くのブランクを経て登山を再開していますが、昔持っていた本で気になっている本がありました。
それは、深田久弥さんの著書「日本百名山」です。
こう書くとおまえも百名山に登るつもりか?と思われるかもしれませんが、私は百名山ピークハントにはまったく興味はございません。
この「日本百名山」の本は、昔、買って持っていましたが、誰かに貸したまま戻ってきていない本なのです。
そこで、石川書店にあれば買いたいと思ったしだいです。
4月のゴールデンウィーク前に行って来ました。
うず高く積まれた本棚の前の狭いスペースにお客さんが溢れています。
目的の日本百名山を見つけました。
昭和41年3月10日7刷の本です。
ほぼ、私が買っていた本と同じ刷に間違いありません。
ちなみに、初版は昭和39年7月20日発行です。
この本を買った当時、登山ブームの真っ盛りでしたが、この日本百名山を読んでピークハントをしようという人は少なかったと思います。
というより、まったく一般的な読者の話題になるほどの本ではなかったかと思います。
逆に、なぜあの山が百名山から漏れるのだ?という疑問の方が多かったような気がします。
北海道でいえば、阿寒岳には異論が多かったと思います。
ご承知のように阿寒岳なる山は存在しません。
雄阿寒岳、雌阿寒岳の二つの山をひっくるめて阿寒岳としたのはいかにも酷すぎます。
著者の深田久弥は雄阿寒岳には登りましたが雌阿寒岳には火山活動が活発な時期であったため中腹までしか登っていません。
阿寒の山が百名山にランクされる不思議と、芦別岳やニペソツ山が入っていないことの不満が多かったような気がします。
そんなことで、山に登る人でもこの本を買っていない人は沢山いたと思います。
私は、本州の山のことは何も知らないのでこの本を買い求めました。
そして北アルプスなどの山々の項目に目を通していました。
最近の百名山ブームなどは著書が考えもしなかったことでしょう。
こんな経緯があって、「日本百名山」を古書店で探そうとしていた矢先に石川書店の閉店ニュースを目にしたわけです。
左の本が「日本百名山」、右の本は槇有恒著「わたしの山旅」です。
一緒に求めた「わたしの山旅」はいい本だと思います。
日本山岳史上、創生期の事情からマナスル登山まで著者の経験した事柄が淡々と書かれており好感の持てる本です。
ぜひ、山に登っている若い人にも読んでもらいたい本ですね。
天候の悪いゴールデンウィークにこれらの本を読みながら山に対する「想い」を深めています。
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石川書店
住所:札幌市中央区南4条西4丁目
電話:011-251-2357
いつ閉店するか決まっていないようですので、
行ってみたい方は、事前にお問い合わせした方がいいかと思います。
なお、セール価格として全商品50%offのようでした。
気になっている本が絶版となっている場合は、
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?