井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

再度、オプタテシケ山へ! 10年5月

2011-05-19 05:53:21 | 十勝岳山系の山
(この記録は昨年のものです。昨年の残雪期にオプタテシケ山、芦別岳本谷、ニペソツ山へ登っていたのですが、ブログにアップしていませんでした。)

 5月23日、前月に途中で敗退したオプタテシケ山(2,013m)にIさんと二人で再挑戦しました。

 前日に殿狩橋から数キロ入ったところで1泊。
前の月には林道が除雪されておらず入れなかった林道も雪が融けています。
     
     テントサイトはこのようにすっかり雪が融けています。

 朝6時15分、雪があるところまでシートラで林道を歩きます。
空はどんよりとした曇り空です。
5分ほど歩くとテントが一張りあります。
私達と同じオプタテシケ山を目指しているのでしょうか。

 20分ほどで三股橋へ到着です。
この辺りからようやく林道が雪で覆われているのでスキーで歩きます。
     

 7:00、林道の最終地点、雨量観測機器のある場所に来ると3人ほどの人が休んでいます。
この人達はコスマヌプリへ行くといっています。
お互いに地図を見てコースを話し合います。
    

 ここからは前回歩いたようにオプタテシケの山頂から続く大きな谷に向かって林の中を歩きます。
森林限界を越えると一気に傾斜ガ増してきます。 
ジグを切って我慢の登りが続きます。
    

 前方に左手からハイ松が見えてきます。
このハイ松はこの先の上部に向かって続いています。
そこで、下の方でこのハイ松を越えて1本西よりの谷を登ることにします。
    
 この谷に残っている雪が山頂まで続いていることを前日確認してあります。

 登るにしたがって雲が薄くなってきます。
Iさんに「うまくいくと一面の雲海が楽しめるかもしれない。」といって頑張るようにいいます。

 ドンドン傾斜がきつくなってきます。
ジグを切ってスキーで登るのも難しくなってきます。
1,900m地点でスキーをデポします。
これから上は雪が細い回廊のようになっており、スキーで登るのが難しいためです。
    
 登るにしたがって雲が切れて青空が広がります。
    

 11:15分、山頂に到着です。
十勝側は一面の雲海です。
その雲海が十勝岳から大雪山に続く山並みがまるで堤防のようになって上川側に流れるのを堰き止めています。
 
 その雲の上にトムラウシ山が顔を出しています。
    
 
 十勝岳も雲に浮かんでいます。
    

 でも山頂は快晴です。
    
 
 トムラウシ山へ続く縦走路はまだまだ雪で真っ白です。
    

 オプタテシケ山は上川側に大きな谷を持っています。
    

    
 雲海を楽しみ、ポカポカと暖かい山頂でゆっくりと休んだ後は楽しみなスキーによる大滑走が待っています。

 12:20分、山頂から一気にデポ地点へ降ります。

 スキーを履きますが、また雲の中で見通しが悪くなっているので慎重に滑ります。
少し標高を落とすと一気に視界が開けてきます。
気持ちよくスキーを滑らせドンドン降ります。

 ここでコースをミスしてしまいました。
林道最終地点に向かって降っていたのですが、小さな沢が前方に出てきます。
これを右に越えていったのが間違いでした。

 地図を何度か確認し、Iさんの持っているGPSを確認して、やっと林道最終地点に戻ります。
この時期の雪面は固くトレースが残らないのでよほど注意して降らなければトレースを見つけることが出来ません。
ちょっと調子に乗ってスキーを滑らせすぎました。

 14:30分、三股橋に到着。
ここからスキーをシートラしてテントサイトへ向かいます。

 14:50分、テントサイトに到着です。
テントを畳んで撤収です。

 前回は途中敗退でしたが、今回は山頂へ行くことが出来ました。
一面の雲海をも堪能できた満足一杯な山行でした。