今年初めてとなる日高主稜線縦走は、南日高にある十勝岳から楽古岳間を歩いてきました。
3月25日から1泊2日での挑戦となりました。
3月25日(水曜日)
朝6時に札幌を発ちます。
今回は、いつものメンバーに例年この時期だけ参加しているmocoさんを加えて4人での山行となります。
9時半頃に天馬街道にある翆明橋に到着。
ここで登山準備をして10:00分に出発します。
ここにちょうど車を駐車するスペースがありました。
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裏山から山に取り付きます。
しかし、いつも思いますが、日高は楽をさせてくれません。
いきなりから急坂が続きます。
5分もすれば汗が噴き出てきます。
すぐに薄着に変更しますが、それでも急登のお陰で汗ばんできます。
やっと尾根まで登りましたが、その尾根自体が急なのです。
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林の中で視界があまりありません。
1時間ごとに休憩を挟んで我慢の登りが続きます。
上二股の沢を挟んだ向かいの山がオムシャヌプリです。
そのオムシャヌプリの山頂を見ながら自分たちの高度を測ります。
2時間ほど歩いたところでやっと尾根の傾斜が落ち着いてきました。
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今回はスノーシューで足元を固めています。
所々に数日前に降った新雪が吹き溜まっています。
その雪が膝ほどの深さになる場所もあります。
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オムシャヌプリの山頂が真っ白に輝いています。
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標高千mを超える辺りでやっと十勝岳の山頂部が見通せるようになってきました。
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山頂がやたら遠く見えます。
今日は十勝岳の山頂部に出来るだけ近づいた尾根上にテントサイトを作るつもりです。
頑張ること1時間半、標高1,300mやっとテントサイトに着きました。
ここまで約4時間半ほど、よく頑張りました!
さっそくテントサイトを作ります。
まずは雪面を平らに均します。
大きさをテントで確認してから周りに防風用のブロックを積みます。
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ブロックは鋸を使って切り出します。
そのため均一な大きさのブロックが簡単に切り出せます。
私がブロックを切り出し、Sz氏が手際よく積んでくれます。
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30分ほどでブロックも完成!
今夜の寝床が完成です。
On氏がテントの外で雪を融かして水を作ってくれます。
外の景色がすばらしいと歓声を上げています。
私達にも見た方がいいと誘います。
テントの入り口から顔を出すと、そこには神秘的な光景が目に飛び込んできます。
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夕日が作り出したサンピラーです。
尾根の一部が赤く輝いています。
まさに「天孫光臨」といった光景です。
後ろを振り返ると十勝岳が赤く輝いています。
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ほろ酔い加減で見ていましたが、厳かにして幻想的な光景に心奪われるものがありました。
こんな光景を目にすることが出来るのもこの山にいるからこそです。
明日は、天気になるだろう!
そんな思いを抱いた景色でした。
3月26日(木曜日)
未明から強い風が吹いています。
テントがバタバタとはためくのです。
その度にテントの内張に着いた霜がパラパラと顔に落ちてきます。
まだ暗いので寝袋の中に顔も埋めて寝ます。
出発時間を少し遅らせて6:30分テントを出ます。
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テントを出ると絶景が目の前に広がっていました。
手前からオムシャヌプリ、野塚岳、トヨニ岳、ピリカヌプリ、神威岳、延々と続く日高の主稜線です。
このほとんどを歩いたと思うと、よくやったと思います。
しかし、今日はまだ未踏となっている十勝岳から楽古岳を歩くのです。
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風が強くなった場合にテントを飛ばされないように支柱を抜いて雪のブロックを重しにしておきます。
あまりの好天に、今日は楽勝と勝手に決めて記念写真を写しました。
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目の前には十勝岳
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楽古岳が遠くに見えます。
6:35分、十勝岳に向かって登ります。
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25分ほどで十勝岳の山頂に到着です。
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山頂から見た北側の山々です。
右側の白く輝く稜線を去年野塚岳から歩いてきました。
上から見ると、よくこんな稜線を登ってきたと思いました。
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これから歩く楽古岳の稜線が見えています。
十勝岳の山頂は、風もそれほど吹いていなかったのですが、楽古岳に向かう辺りから右手にあるコイボクシュメナシュンベツ沢から吹き上がる風が強くなってきます。
その風に負けないように時々耐風姿勢を取りながらドンドン降ります。
約1時間で最低コルまで降ります。
ここで休憩を取ります。
風がドンドン強くなってきます。
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その風が顔に当たると鼻の右側が痺れてきます。
ジャケットのフードを深く被り風が顔に当たらないようにします。
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辛抱の登りが続きます。
楽古岳の最後の登りが目の前に広がります。
斜面の一部が氷化しているのかキラキラと光っています。
ここでストックからピッケルに持ち替えて登ります。
氷化した場所ではピッケルを雪面に刺しますが深く刺さらないのです。
そんな時はブレードを拳で叩いて刺します。
9:50分、予定通りに楽古岳山頂に到達しました。
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山頂滞在時間3分、風が強いので直ちに下山します。
ここから約2時間、風が強いので休むことが出来ずに歩き続けます。
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雲が千切れて飛んでいきます。
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風にあおられながら歩くOn氏です。
十勝岳への登りが辛かったです。
疲れが溜まった身体に容赦なく風が吹き付けるのです。
その風は十勝岳の山頂を過ぎれば弱まると思い我慢して登ります。
14:00分、テントサイトへ帰ってきたときは、正直ホッとしました。
さあ、後は登って来た尾根を降るだけです。
荷物の重さも気になりません。
ヨレヨレの身体に活を入れて降ります。
心は、浦河町にある「あえる」の温泉に飛んでいます。
十勝岳から楽古岳間の往復は、予定どおり6時間を要しました。
風がなければ気持ちよく歩けたのですが、ここは日高、決して楽はさせてくれません。
次は、エサオマントツタベツ岳に登らなければなりません。
この区間は、三者三様に残している部分があるのです。
私は、エサオマンの山頂から北に約1キロの部分、Sz氏はエサオマンの山頂南のコルから山頂北に約1キロの部分、On氏はエサオマンの山頂から南にあるジャンクションピークまでが未踏となっています。
この部分を4月に歩いてきます。
これが上手く歩けると最後は南日高の神威岳からペテガリ岳への挑戦となります。
だんだん大詰めになってきた日高主稜線縦走です。
3月25日から1泊2日での挑戦となりました。
3月25日(水曜日)
朝6時に札幌を発ちます。
今回は、いつものメンバーに例年この時期だけ参加しているmocoさんを加えて4人での山行となります。
9時半頃に天馬街道にある翆明橋に到着。
ここで登山準備をして10:00分に出発します。
ここにちょうど車を駐車するスペースがありました。
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裏山から山に取り付きます。
しかし、いつも思いますが、日高は楽をさせてくれません。
いきなりから急坂が続きます。
5分もすれば汗が噴き出てきます。
すぐに薄着に変更しますが、それでも急登のお陰で汗ばんできます。
やっと尾根まで登りましたが、その尾根自体が急なのです。
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林の中で視界があまりありません。
1時間ごとに休憩を挟んで我慢の登りが続きます。
上二股の沢を挟んだ向かいの山がオムシャヌプリです。
そのオムシャヌプリの山頂を見ながら自分たちの高度を測ります。
2時間ほど歩いたところでやっと尾根の傾斜が落ち着いてきました。
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今回はスノーシューで足元を固めています。
所々に数日前に降った新雪が吹き溜まっています。
その雪が膝ほどの深さになる場所もあります。
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オムシャヌプリの山頂が真っ白に輝いています。
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標高千mを超える辺りでやっと十勝岳の山頂部が見通せるようになってきました。
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山頂がやたら遠く見えます。
今日は十勝岳の山頂部に出来るだけ近づいた尾根上にテントサイトを作るつもりです。
頑張ること1時間半、標高1,300mやっとテントサイトに着きました。
ここまで約4時間半ほど、よく頑張りました!
さっそくテントサイトを作ります。
まずは雪面を平らに均します。
大きさをテントで確認してから周りに防風用のブロックを積みます。
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ブロックは鋸を使って切り出します。
そのため均一な大きさのブロックが簡単に切り出せます。
私がブロックを切り出し、Sz氏が手際よく積んでくれます。
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30分ほどでブロックも完成!
今夜の寝床が完成です。
On氏がテントの外で雪を融かして水を作ってくれます。
外の景色がすばらしいと歓声を上げています。
私達にも見た方がいいと誘います。
テントの入り口から顔を出すと、そこには神秘的な光景が目に飛び込んできます。
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夕日が作り出したサンピラーです。
尾根の一部が赤く輝いています。
まさに「天孫光臨」といった光景です。
後ろを振り返ると十勝岳が赤く輝いています。
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ほろ酔い加減で見ていましたが、厳かにして幻想的な光景に心奪われるものがありました。
こんな光景を目にすることが出来るのもこの山にいるからこそです。
明日は、天気になるだろう!
そんな思いを抱いた景色でした。
3月26日(木曜日)
未明から強い風が吹いています。
テントがバタバタとはためくのです。
その度にテントの内張に着いた霜がパラパラと顔に落ちてきます。
まだ暗いので寝袋の中に顔も埋めて寝ます。
出発時間を少し遅らせて6:30分テントを出ます。
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テントを出ると絶景が目の前に広がっていました。
手前からオムシャヌプリ、野塚岳、トヨニ岳、ピリカヌプリ、神威岳、延々と続く日高の主稜線です。
このほとんどを歩いたと思うと、よくやったと思います。
しかし、今日はまだ未踏となっている十勝岳から楽古岳を歩くのです。
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風が強くなった場合にテントを飛ばされないように支柱を抜いて雪のブロックを重しにしておきます。
あまりの好天に、今日は楽勝と勝手に決めて記念写真を写しました。
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目の前には十勝岳
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楽古岳が遠くに見えます。
6:35分、十勝岳に向かって登ります。
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25分ほどで十勝岳の山頂に到着です。
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山頂から見た北側の山々です。
右側の白く輝く稜線を去年野塚岳から歩いてきました。
上から見ると、よくこんな稜線を登ってきたと思いました。
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これから歩く楽古岳の稜線が見えています。
十勝岳の山頂は、風もそれほど吹いていなかったのですが、楽古岳に向かう辺りから右手にあるコイボクシュメナシュンベツ沢から吹き上がる風が強くなってきます。
その風に負けないように時々耐風姿勢を取りながらドンドン降ります。
約1時間で最低コルまで降ります。
ここで休憩を取ります。
風がドンドン強くなってきます。
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その風が顔に当たると鼻の右側が痺れてきます。
ジャケットのフードを深く被り風が顔に当たらないようにします。
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辛抱の登りが続きます。
楽古岳の最後の登りが目の前に広がります。
斜面の一部が氷化しているのかキラキラと光っています。
ここでストックからピッケルに持ち替えて登ります。
氷化した場所ではピッケルを雪面に刺しますが深く刺さらないのです。
そんな時はブレードを拳で叩いて刺します。
9:50分、予定通りに楽古岳山頂に到達しました。
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山頂滞在時間3分、風が強いので直ちに下山します。
ここから約2時間、風が強いので休むことが出来ずに歩き続けます。
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雲が千切れて飛んでいきます。
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風にあおられながら歩くOn氏です。
十勝岳への登りが辛かったです。
疲れが溜まった身体に容赦なく風が吹き付けるのです。
その風は十勝岳の山頂を過ぎれば弱まると思い我慢して登ります。
14:00分、テントサイトへ帰ってきたときは、正直ホッとしました。
さあ、後は登って来た尾根を降るだけです。
荷物の重さも気になりません。
ヨレヨレの身体に活を入れて降ります。
心は、浦河町にある「あえる」の温泉に飛んでいます。
十勝岳から楽古岳間の往復は、予定どおり6時間を要しました。
風がなければ気持ちよく歩けたのですが、ここは日高、決して楽はさせてくれません。
次は、エサオマントツタベツ岳に登らなければなりません。
この区間は、三者三様に残している部分があるのです。
私は、エサオマンの山頂から北に約1キロの部分、Sz氏はエサオマンの山頂南のコルから山頂北に約1キロの部分、On氏はエサオマンの山頂から南にあるジャンクションピークまでが未踏となっています。
この部分を4月に歩いてきます。
これが上手く歩けると最後は南日高の神威岳からペテガリ岳への挑戦となります。
だんだん大詰めになってきた日高主稜線縦走です。
私達は一歩一歩進んでいます。
今週末にはエサオマントツタベツへ登ってきます。
これが上手く終えられれば、残る難関は神居岳からペテガリ岳です。
まだまだ、気を緩めることは出来ません。
今年は、ぜひ、一緒にどこか登りたいですね。
朗報を期待していますよ。
こっちもあと340m、今夏がんばります。