私達が、ここ5年越しに取り組んできた日高の主稜線縦走は、春5月に南日高の神威岳からペテガリ岳を歩いたことにより残された部分はエサオマントツタベツ岳の山頂部を挟んだほんの少しだけになりました。
On氏は、エサオマントツタベツ岳とジャンクシションピークのコルからジャンクションピークまで、Sz氏はコルから山頂を越えた神威岳(北日高と南日高に神威岳があります。)側の尾根を8百メートルほど降った場所まで、私はエサオマンの山頂からSz氏と同じ山頂から8百メートルほど降った場所がそれぞれ未踏となり残された部分でした。
今回は、その未踏部分を歩き、日高の主稜線縦走を完結させようとするものです。
7月29日(水曜日)
朝6時に札幌を発ちます。
天気予報では、雷の発生もあり得る不安定な天気です。
気温が高くムシムシする何ともいやな空気なのです。
順調に高速を走り、十勝清水で下道に入り、戸蔦別林道の登山口に着いたのが9時20分を少し回った頃でしょうか。
何と、以前は6号堰堤のゲートが閉じられて、ここが登山口となっていたのですが、ゲートが開いているではありませんか。
嬉しくなってそのまま車を走らせます。
約1,100mほど走った所のゲートが閉じられています。
しかし、ちょうどエサオマンの登山口となる場所ですのでものすごく得した気分です。
戸蔦別林道のゲートです。
車が2台止まっていました。
さっそく登山準備をします。
9:45分、今日のテントサイトである北東ーカールを目指します。
エサオマンの廃道となっている林道にもゲートがあります。
ここからは、廃道となった林道を上流に向かって歩きます。
所々笹が背丈ほどの高さに生い茂っている所があります。
この笹を掻き分けて歩くと、本当に日高に来たのだという思いを強く感じます。
40分ほど歩くと最初の渡渉点に着きます。
水量は少ないようです。
ザブザブと水の中に入り対岸の巻き道を歩きます。
さあ、ここからが沢歩きです。
3人とも何回か歩いているエサオマンの沢ですので順調に沢歩きを楽しみます。
25分ほど歩いた所にちょっとした溜まりがあります。
On氏が、ここで20分ほど釣りをしたいといいます。
天気もいいし、特段急ぐ理由もないので20分ほど休憩を取ります。
その間、On氏が淀みの中に釣り糸を投げ込むと直ぐにオショロコマが掛かります。
20分の間に15cm程のオショロコマが5~6匹釣れました。
この魚は今晩のおかずにします。
さあ、後はどんどん登ります。
11:15分、F1の滝に到着です。
今回は水量が少ないので巻き道よりも沢沿いにドンドン歩きます。
12:10分、流木が両岸を埋めるようになってきます。
ほどなく、2年前に雪崩のデブリで埋まっていた場所に来ました。
2年前は、この地点にたかさ3~4mの雪がデブリとなってうず高く積み上がっていました。
雪崩は神威岳側の主稜線から落ちてきました。
これは対岸ですが、雪崩の直撃を受けて地肌が削られています。
主稜線から落ちてきている沢です。
この沢の奥から雪崩が落ちてきたのです。
最奥に見える稜線近くの山肌が露出しています。ここから雪庇が崩れて雪崩になったのでしょう。
しかし、そのデブリも今は流され、沢は綺麗な水が流れています。
13:05分、997m二股に到着です。
ここにはテント1張りが張れるテントサイトがあります。
ここで少し休憩を取ります。
私は全身汗まみれで、呼吸が苦しくなっています。
どうやら蒸し暑さのせいで脱水症状を起こしているようです。
沢水をゴクゴク飲んで脱水症状を軽減します。
それほど重くもないザックですが、実は350ccの缶ビールを6個持ってきているのです。
休憩後も足が上がらず、辛抱しながら沢を登ります。
ひょっと前方を見ると人が歩いているではありませんか。
その先にもう一人歩いています。
追いついて話をすると駐車場に止めたていた2台の車の人達でした。
彼らも今夜は北東ーカールで1泊の予定です。
「お先に!」と声をかけて先を歩きます。
苦しい登りが続きます。
ひょいと顔を上げると滑滝下にある大きな滝が見えてきました。
14:18分、大滝の下まで来ました。
いつ見ても勇壮な滝です。
さあ、ここまで来るとこの先に続く300mの滑滝を登ると北東カールです。
あと一息です。
滝の左岸を登ります。
足下の岩は滑らないのですが、ここは慎重に歩きます。
細い流れが続きます。
少しずつ沢一杯の流れになってきます。
ここからが滑滝のハイライトです。
右に左に中央部と快適な登りが続きます。
やがて沢の流れが収束され細くなってきます。
もうすぐカールに入ります。
15:00分、カールに到着です。
今夜のテントサイトは、左岸側を少し登った窪地にします。
ここは最高のテン場です。
下草が生い茂り、エアーマットがいらないくらいです。
すぐにテントを立てると濡れていた服を全部脱いで横にある白樺に干します。
札内岳側の稜線です。
この中央部を登ります。
カールの全景です。
エサオマンの山頂が覆い被さるように見えています。
小1時間程すると2人組が登ってきます。
声がしたので、左岸側に登ってくるといいテン場があることを伝えます。
今夜は、2グループ5人でこの北東ーカールを独占です。
さっそく冷やしたビールを振る舞い5人での宴会に突入です。
山談義の楽しい時間の始まりです。
On氏は、エサオマントツタベツ岳とジャンクシションピークのコルからジャンクションピークまで、Sz氏はコルから山頂を越えた神威岳(北日高と南日高に神威岳があります。)側の尾根を8百メートルほど降った場所まで、私はエサオマンの山頂からSz氏と同じ山頂から8百メートルほど降った場所がそれぞれ未踏となり残された部分でした。
今回は、その未踏部分を歩き、日高の主稜線縦走を完結させようとするものです。
7月29日(水曜日)
朝6時に札幌を発ちます。
天気予報では、雷の発生もあり得る不安定な天気です。
気温が高くムシムシする何ともいやな空気なのです。
順調に高速を走り、十勝清水で下道に入り、戸蔦別林道の登山口に着いたのが9時20分を少し回った頃でしょうか。
何と、以前は6号堰堤のゲートが閉じられて、ここが登山口となっていたのですが、ゲートが開いているではありませんか。
嬉しくなってそのまま車を走らせます。
約1,100mほど走った所のゲートが閉じられています。
しかし、ちょうどエサオマンの登山口となる場所ですのでものすごく得した気分です。
戸蔦別林道のゲートです。
車が2台止まっていました。
さっそく登山準備をします。
9:45分、今日のテントサイトである北東ーカールを目指します。
エサオマンの廃道となっている林道にもゲートがあります。
ここからは、廃道となった林道を上流に向かって歩きます。
所々笹が背丈ほどの高さに生い茂っている所があります。
この笹を掻き分けて歩くと、本当に日高に来たのだという思いを強く感じます。
40分ほど歩くと最初の渡渉点に着きます。
水量は少ないようです。
ザブザブと水の中に入り対岸の巻き道を歩きます。
さあ、ここからが沢歩きです。
3人とも何回か歩いているエサオマンの沢ですので順調に沢歩きを楽しみます。
25分ほど歩いた所にちょっとした溜まりがあります。
On氏が、ここで20分ほど釣りをしたいといいます。
天気もいいし、特段急ぐ理由もないので20分ほど休憩を取ります。
その間、On氏が淀みの中に釣り糸を投げ込むと直ぐにオショロコマが掛かります。
20分の間に15cm程のオショロコマが5~6匹釣れました。
この魚は今晩のおかずにします。
さあ、後はどんどん登ります。
11:15分、F1の滝に到着です。
今回は水量が少ないので巻き道よりも沢沿いにドンドン歩きます。
12:10分、流木が両岸を埋めるようになってきます。
ほどなく、2年前に雪崩のデブリで埋まっていた場所に来ました。
2年前は、この地点にたかさ3~4mの雪がデブリとなってうず高く積み上がっていました。
雪崩は神威岳側の主稜線から落ちてきました。
これは対岸ですが、雪崩の直撃を受けて地肌が削られています。
主稜線から落ちてきている沢です。
この沢の奥から雪崩が落ちてきたのです。
最奥に見える稜線近くの山肌が露出しています。ここから雪庇が崩れて雪崩になったのでしょう。
しかし、そのデブリも今は流され、沢は綺麗な水が流れています。
13:05分、997m二股に到着です。
ここにはテント1張りが張れるテントサイトがあります。
ここで少し休憩を取ります。
私は全身汗まみれで、呼吸が苦しくなっています。
どうやら蒸し暑さのせいで脱水症状を起こしているようです。
沢水をゴクゴク飲んで脱水症状を軽減します。
それほど重くもないザックですが、実は350ccの缶ビールを6個持ってきているのです。
休憩後も足が上がらず、辛抱しながら沢を登ります。
ひょっと前方を見ると人が歩いているではありませんか。
その先にもう一人歩いています。
追いついて話をすると駐車場に止めたていた2台の車の人達でした。
彼らも今夜は北東ーカールで1泊の予定です。
「お先に!」と声をかけて先を歩きます。
苦しい登りが続きます。
ひょいと顔を上げると滑滝下にある大きな滝が見えてきました。
14:18分、大滝の下まで来ました。
いつ見ても勇壮な滝です。
さあ、ここまで来るとこの先に続く300mの滑滝を登ると北東カールです。
あと一息です。
滝の左岸を登ります。
足下の岩は滑らないのですが、ここは慎重に歩きます。
細い流れが続きます。
少しずつ沢一杯の流れになってきます。
ここからが滑滝のハイライトです。
右に左に中央部と快適な登りが続きます。
やがて沢の流れが収束され細くなってきます。
もうすぐカールに入ります。
15:00分、カールに到着です。
今夜のテントサイトは、左岸側を少し登った窪地にします。
ここは最高のテン場です。
下草が生い茂り、エアーマットがいらないくらいです。
すぐにテントを立てると濡れていた服を全部脱いで横にある白樺に干します。
札内岳側の稜線です。
この中央部を登ります。
カールの全景です。
エサオマンの山頂が覆い被さるように見えています。
小1時間程すると2人組が登ってきます。
声がしたので、左岸側に登ってくるといいテン場があることを伝えます。
今夜は、2グループ5人でこの北東ーカールを独占です。
さっそく冷やしたビールを振る舞い5人での宴会に突入です。
山談義の楽しい時間の始まりです。
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