階段を上がって行くと左手に真っ白い大きな半球形の仏塔があり
その上の金色に輝く九輪のような輪があります。
そして異彩を誇っているのが正方形の部分に描かれている大きな目です。
この目がカトマンズの四方を睨んでいます。
この大きな白い建物の周りにもいろいろな建物があります。
この建物は大きなマニ車が据え付けられています。
そして建物の回りには小さなマニ車が無数にあります。
興味深く見ていると、大きな金色の仏像が祀られている建物があります。
大きさは3~4メートルほどの高さがあり、
ガラスのケースで覆われています。
日本でいうと奈良の大仏のようなものでしょうか。
仏像の前にはダライ・ラマ14世の写真が飾られています。
この仏像の佇まいを見ていると奈良の大仏によく似ていると思いました。
そう思うのは私だけなのでしょうか?
日本へ帰ってから調べると、このスワヤンブーナートはチベット仏教の
お寺であり、さらに、カイラス山とは大きな共通点がありました。
それは、どちらもブータンに支配されていた歴史があるということです。
カトマンズの市街が見渡せる場所に来ると急な階段があります。
どうやら、この階段を上ってくるのが正式な道のようです。
この階段の一番上にあるのが、大きな仏具(五鈷杵でしょうか?)です。
この仏具を見て、ハッと思いました。
弘法大師が手に持っている仏具によく似ているからです。
考えてみると仏教伝来は西から東ですので、チベット密教で使用している仏具が
日本まで伝来していても何の不思議でもなく、当然といっても良いのでしょう。
ただ、私が知らないだけなのだと思います。
この仏具を見てからはいっぺんにこのお寺に愛着を感じました。
この寺院には猿がいました。
数匹の猿が地面一面に干している花びらの中から何かをつまんで口に運んでいます。
種などを食べているのでしょうか?
我が湖国では、比叡山麓の日吉大社の守り神の猿が悪さをして困っています。
カトマンズでは共存してるんですね。のんびりと和む風景で心地よいです。
聞いた話では、スワヤンブートーナのお猿さんもイタズラ好きのようですね。
この時にはたまたまおとなしかったのでしょう。