朝食後は、川に沿ってどんどん登っていきます。
しばらく登っていくとバスが止まります。
前方を見ると十台ほどの車が止まっています。
運転手がバスを降りて前の状況を見に行きますがすぐに戻ってきます。
どうやらこの先で崖崩れがあり落ちてきた岩石が道路を塞いでいるようです。
きっと昨晩の雨のため崖が崩れたのでしょう。
バスが動く気配もなく車内が暑苦しくなってきたので崖崩れの現場を見に行きます。
2~3百メートル先にその現場があります。
現場を見ると右岸の上の方から崩れた岩が細長く道路に達しています。
山肌を見ると細長い帯となって岩石が積み重なっています。
どうやら今回が初めての崩落ではなくて、
今まで何回も崩落を繰り返しているように見えました。
崩れた瓦礫は道路の半分ほどを塞ぎ、そこには後輪が瓦礫の穴に挟まり身
動きが取れなくなったトラックが道路を塞いでいます。
運転手らしい男が素手で道路に出来た穴から岩を取りだしています。
オイオイ、こんなことをしていてトラックが動くようになるのかと思いましたが
運転手は一生懸命に穴に手を入れて石を取り出しています。
こんな手作業ではどうにもならないと思いました。
トラックが動くように手伝っていると思った人達は、
この運転手には目もくれずトラックの山側に新しい道を造ろうとしています。
この人達も素手で崩れた岩を動かしたり投げています。
こんなことでは重機でも来なければ道路を塞いでいる岩石は動かせないと思い
バスに戻りました。
すると、私達のバスの運転手は運転席の座先を外しバスの下に潜り込み
昼寝をしているではありませんか。
バスがいつ動けるようになるかも分からず、ただただ時間が過ぎていきます。
これがネパールなのだと思い、私もトラックの陰へ座り込みます。
2時間は過ぎたでしょうか?
パワーショベルが川上からやってきました。
パワーショベルで立ち往生しているトラックを動かします。
どうやらこれで先へ進めそうです。
それにしても、この道はネパールからチベットに抜ける道路であること、
いつも崖崩れを起こしているような場所なのに
何の備えもないことは信じられません。
結局、この道路不通区間を通ることが出来たのは
ちょうど3時間ほど経ってました。
昨夜、帰宅しました、山は一昨日の降雨の影響で増水が酷くて丸木橋が流出し石狩岳は登山は諦めました、この大雪周辺はどこも軒並み登山不可でした・・が南に下って「剣山」に登頂してきました、ご存知かと思いますが、霊山の雰囲気があって、また山頂も岸壁の狭い所で印象深い山でした。もし宜しければお暇がありましたらお昼にご一緒できたらと思っています。
それから、あっと!思って見ていましたがこのブログのテーマが崖崩れでしたね・・なんとネパールは時間が止まっているのですねこんな経験はなかなか出来るものではありませんが他人事ながら今後の展開が楽しみです
ではまた、メールなど差し上げます
石狩岳は残念でしたね。
その代わり剣山へ行かれたようですが、
この山には私も登ったことがあります。
山頂部が岩になっているので、昼食を食べるときに
お握りを落とさないように気をつけながら食べた記憶があります。
山の高さはそれほどでもないのですが、眺望いい山だったと思います。