ホテルに戻ってからゲリーに「ブリーフィングの時間を聞いているか?」
聞いたけれど、何も聞いていないという。
今日はブリーフィングがある日なのだけれど何の連絡もない。
そこで、二人して昼寝することにする。
目を覚ますと辺りは真っ暗になっている。
9時を過ぎている。
お腹がすいたので食堂へ行くとガラーンとしている。
もうみんな食べ終わってしまったようだ。
エコトレックの人が話しかけてくる。
「ダッフルバックを貰ったか。」と聞いてくる。
「貰っていない。」というとレストランへ案内される。
レストランにはたくさんのイスが並べられ、手前の方にはホワイトボードがある。
どうやらここでブリーフィングが行われたようだ。
レストランの隅にあるオレンジ色の大きなダッフルバッグを一つずつ渡される。
これに必要な荷物を詰めて持って行くようだ。
中を見ると寝袋と防寒用のジャケットと帽子が入っている。
帽子は記念品としてくれるようだがそれ以外はレンタルされるようだ。
ジャケットは荷物になるし自分のダウンベストがあるので返す。
このダッフルバックには番号が書かれており、私のは52番だった。
ブリーフィングの開始時間をきちんと全員に連絡されていないのは
杜撰な運営だと思ったが、全員に配付した資料を見るとエコトレックのHPに
書かれている日程と地図だったのでこの内容なら特に支障はないかと思った。
さて、さて、明日の出発時間は午前2時30分だという。
ずいぶん早い時間だなと思ったけれど、ゲリーと部屋に戻りシャワーを浴びて
寝ることにする。
腕時計の目覚ましを2時にセットする。
外は雷が光り夕立のような雨が降ってくる。
稲光はするが音が聞こえないので遠くに落ちているようだ。
雨音を聞きながら眠りにつく。
さあ、いよいよ明日からカイラス山を目指してキャラバンが始まる。
☆☆☆☆ 乾期から雨期へ ☆☆☆☆
5月から6月は乾期から雨期へ変わる時期のようです。
4月にカトマンズへ来た人の日記を読んでいると乾期でしたので川の水は干上がり、
道路は土ホコリでモウモウとしてマスクがなければ喉を痛めると書かれてありました。
私が行ったこの時期は雨が降り空気が湿りホコリは収まっていました。
カトマンズの空港へ着いたときも霧雨が降っていましたし、
昨晩も小雨が少し降っていました。
気温は日中こそ30度近くまで上がっているようですが、
夜になると涼しく窓を開けて寝ていると毛布を1枚掛けていないと
寒いくらいですので、思っていたほど暑くもなくちょうど気候だと思いました。
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