井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

残雪期の恵庭岳に登る!

2018-04-23 10:40:00 | 札幌近郊の山
 恵庭岳は札幌近郊にある活火山の山です。
支笏湖に面した急峻な山で山頂は溶岩ドームの上にあります。
山頂部の溶岩ドームは崩落が激しいため、8合目から上は自己責任で登る山です。

夏の恵庭岳には何回も登ったことがありますが、今回は残雪期を利用して夏道とは全く違うルートから登りました。

 札幌市内から支笏湖に向かって走っていくとオコタンペ湖に向かうT字型の交差点があります。
このオコタンペ湖に向かう道路は冬期間は除雪されておらず通行止めとなっています。
この交差点の近くには駐車場がありますのでそこに車を駐車して登山します。

 今回は、秀岳荘(札幌市内にある老舗の登山用品店です。最近は自転車を含め幅広くアウトドア用品を扱っています。)のスタッフの皆さんと一緒に登りました。

 4月4日

 駐車場に車を止め、登山準備を済ませ、まずはオコタンペ湖に向かう道路を歩きます。
秀岳荘のスタッフの人たち3人はスノーシュー、私は輪カンを使って登ります。
このルートは、残雪期の恵庭岳に登るメインルートとなっていますのでトレースがあります。

 交差点を9:15分に出発して10分ほど歩き、いよいよ左手の尾根に取り付きます。
ここからはデコボコした尾根を忠実に登ります。
途中何回か急な斜面が出てきますが、短い坂ですので我慢して登ります。

      
      急斜面はスノーシューの前歯を使って登ります。

     

      快調に登ります。

 1時間ほど頑張って登ると左手の上のほうに黒く突き出た岩が見えてきます。
この指のように尖がった岩が溶岩ドームの山頂です。


     
     この尾根は深い針葉樹の森となっています。

 左手に急斜面が見えてくると、いよいよ正念場を迎えます。
952mのコブを過ぎると標高差100mの急斜面が目の前に壁のように立ち上がっています。
この急斜面ですが、今日は気温が低いため表面がほとんど融けておらずカリカリとなっています。
緊張しながら1歩1歩スノーシューと輪カンの歯を雪面に食い込ませながら登ります。

 やっと100メートルを登りきり、ホット一息つきますが、そこから先は山頂までさらに急な斜面が続きます。
1,100mから続く急斜面を登りきる目の下には凍ったオコタンペ湖が真っ白になって見えます。
     
     オコタンペ湖の奥に見える漁岳は雲に隠れています。

 1、230mまで登ってくると山頂の真下です。
    
     ここまで約3時間ほど掛かりました。

 ここから先は、お茶グループと山頂へ向かうグループに分かれました。
私はお茶グループに入り、まずはツエルトを張り風を避けて休憩スペースを作ります。
     
     こんな時に備え、ツエルト(簡易テント)はいつも持ち歩いています。

 山頂グループを待つ間、お湯を沸かし、コーヒーを立て、お菓子を食べながら休みます。
30分ほどで山頂グループが戻ってきましたので下山の準備をします。

     
      山頂をバックに、秀岳荘スタッフの皆さんです。

 さあ、下山に掛りましたが、心配なのはあの急斜面の雪がどうなっているかです。
表面がサッと融けてくれていればツボ足で降りられるのですが、硬いままだとかなり難度の高い斜面です。
恐る恐る斜面に足を踏み出してみると、なんと、表面が1センチほど融けてくれています。
ホッとして、一気に降ることができました。
しかし、所どころ硬い斜面も残っているので、そこは慎重に下ります。

 952mのコブ山まで降りると、今度は柔らかくなった雪に足を取られそうになるのでスノーシューと輪カンを付けます。

 あとは、登ってきたときのトレースをたどり下ります。

オコタンペ湖への道路に出てホッとしました。

 今日は始終曇り空でしたが、風は弱く、まずまずの登山日和でした。
私にとって初めてのコースでしたので、楽しく歩くことができた一日でした。


   


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