井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

奥穂高岳(3,190m)を目指して・その1 ・ 08’9月

2008-09-20 19:15:15 | 北アルプスの山
西穂高岳から初めて槍ヶ岳が見えました。
   
   初めて目にした槍ヶ岳です。
  穂先が朝日に輝いています。
  この穂先が今回の縦走の目的です。
  目標を目の当たりにして闘志が湧いてきます。

ここから先は間の岳、天狗岳、ジャンダルム(前衛峰)、馬の背、
を乗り越えなければなりません。

まずは間の岳を目指して西穂高岳を下ります。
ここからは、息子にプレゼントしてもらったヘルメットを被ります。

   
   逆光で見づらいのですが、この峰を歩きます。

 呼吸を整えて西穂高岳を下ります。
足場が悪く、落石に注意しながら下ります。
登山道は所々に丸印が付いているので注意深くそれを
捜しながら下ります。

岩場ですので、時々、標識を見逃します。
そんなときは落ち着いて後ろを振り返ると
すぐに、正しい道が見つかります。

頭は冷静に、身体は柔軟にが大切ですね。

   
   後ろを振り返ると西穂高岳の山頂が見えます。

 いくつかの小さなピークを登って、降りてを繰り返します。
自分がどこを歩いているか分からなくなってきます。
地図を見てもあまり役立ちません。
一つ一つのピークを丹念に潰していきます。

   
   少しずつ、間の岳のピークに近づいているようです。

   
   鎖場をトラバースしているところです。

   
   こんな岩場を下ります。

   
   前を見ていてもどのくらい進んだか分かりませんが、
  後ろを見ると西穂高岳が遠ざかっていくので、
  それを励みに前を目指して歩きます。
   
8:35分、やっと間の岳に到着です。
岩に白ペンキで「間の岳」と書かれただけの山頂です。
ここからは天狗岳を目指します。
  
  いったん下って、コルのすぐ上に難所の一つである「逆層スラブ」を
 越えると天狗岳です。

逆層スラブの手前ではこんなところを歩きます。
   
   上の岩から下ります。

   
   ここで奥穂高岳から下ってきた人とすれ違いました。
  私達は美美のように見える岩の間から下ってきます。
 
9:05分、逆層スラブです。
 
逆層スラブというのは写真のように岩がブロック状になり
下側に突き出た所です。
長い鎖が下がっていますが、傾斜自体は45度くらいでしょうか。

 鎖だけに頼らず、手がかりを岩に求めていくと
それほどの苦労もなく登ることが出来ます。

 逆層スラブを越えて上り詰めたところが天狗岳です。
9:25分、天狗岳に到着です。
    
   天狗岳からの槍です。
  いつも槍ヶ岳が進行方向に見えており、「ここまで来るのだ!」と
  勇気づけてくれます。

 後ろを振り返ると間の岳からの下りが一望できます。
今更ながら、よく降ってきたものです。
  
  ここで奥穂高岳までの約半分を歩いたことになります。

これから先も気の抜けない場所が続きます。
   
   また降って、さらに目の前のピークを目指します。

 右手に前穂高岳が見えてきました。
  
  急峻な尾根です。
 今回は、この前穂高岳には登りません。

 さて、ここまで西穂高岳を出発してから
約2時間15分ほど掛かっています。
まあまあのペースでしょうか。

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