天狗山荘の夕食は名物となっている天狗鍋でした。
この鍋は、奉書紙を鍋代わりにした鶏肉の鍋でした。
薄味でしたが、さすがに鍋です。身体が温まります。
濡れた衣服は乾燥室に干しましたが、数時間だけ石油ストーブを焚いてくれるのですっかり乾きました。
夕食後は少し暇な時間ができたので食堂で備え付けの山雑誌を読みます。
片隅には従業員の方たちが談笑しています。
北海道の話題がでていたので話に加わろうとしましたが、盛り上がった話の腰を折ると思い遠慮しました。
今夜は宿泊客が少ないのでゆったりと寝られます。
朝になって目を覚ますと窓の外が赤く染まっています。
私の寝ていた部屋は東側に窓がありましたので朝焼けが部屋に入ってきているようでした。
早速起きて朝日を見に小屋の外へ行きます。
水平線がオレンジ色に輝いています。
ジャケットを着ていないのですが、それほど寒くはありません。
そのまま座り込んで日の出を待ちます。
少し厚い雲の中から太陽が昇ってきました。
今回の縦走で初めて見た日の出です。
やはり、日の出は荘厳ですね。
8月25日(火)
朝食を済ませて、いよいよ朝日小屋に向かって出発です。
今日の天気ですが、午前中はいいようですが台風が九州に上陸し日本海へ抜けるということで午後には雨が降るかもしれません。
朝日小屋までは、コースタイムで10時間30分です。
6:10分、天狗山荘を出発です。
なかなかいい小屋でした。
はるか前方に朝日岳が見えています。
まずは目の前にある白馬鑓ケ岳を目指します。
砂礫の登山道を歩きますが、足の運びはいいようです。
グングン登って6:55分、白馬鑓ケ岳に到着です。
山頂標識の左に見えるのが白馬岳です。
左が鹿島槍ヶ岳、右の一番奥に槍ヶ岳が見えています。
長野県側(右側)は雲海に沈んでいます。
これから歩く稜線が一望できます。
右手に見えるのが杓子岳で、トラバースルートが見えます。
中央が白馬岳です。
次の杓子岳は巻道を歩き山頂はパスします。
丸山手前で杓子岳の山頂標識を背負った人を中心に3人の人が歩いてきます。
一番最後を歩いていた人はパトロールの人のようで、「どこまで行きますか?」といわれたので「朝日小屋までです」と答えると、水平道の残雪が薄くなっているので踏み抜きに注意するようにいわれる。
お礼を言って先を急ぐ。
丸山から見た白馬岳です。
目の下に見えるのが白馬岳村営頂上宿舎、山頂の右手に見える大きな小屋が白馬山荘です。
いったん下って、再度登ります。
8:35分、白馬山荘を通過します。
登山道を挟んで建物がある大きな小屋です。
ここから山頂まで10分ほどですが、この登りが意外と苦しかったです。
白馬岳の標高は2、932mほどあります。
幾分空気が薄いのか、思うように足が出ない感じがしました。
8:45分、白馬岳山頂に到着です。
立派な山頂標識が据え付けられています。
今日歩いてきた杓子岳に白馬鑓ケ岳が見えます。
ここから馬の背を一気に下ります。
目の前をヨチヨチ歩く雷鳥がいます。
歩くのが遅いので追いつきそうになります。
下の方に沢山の人が休んでいます。
9:15分、三国境の分岐でした。
このまま真っ直ぐ進むと白馬大池方面、左に曲がると朝日岳です。
さあ、この分岐を左に曲がります。
前方には誰もいません。
ここからは私一人のようです。
すると、雷鳥の親子が4~5羽私の前をヨチヨチ歩いています。
全く雷鳥の歩き方は遅いのです。
所々に咲いている花が心を和ませてくれます。
途中で振り返ると右手に白馬岳が遠くなって見えます。
鉢が岳の山腹を回り込み雪倉岳の避難小屋を目指します。
雪倉岳の避難小屋です。
10:25分、雪倉岳避難小屋前を通過します。
ここから雪倉岳への登りとなります。
ちょっとつらく長い登りでしたが、何とかクリア。
この登りでも咲いている花が力をくれます。
11:00分、雪倉岳の山頂に到着です。
ここで少し休み、長い降りに備えます。
立山から劔岳が見えます。
雪倉岳の山頂から長い降りが続きます。
その登山道の両側にも高山植物の花が咲き乱れています。
足を止めては花の写真を写します。
やっと長い降りを歩き終え、少し登ると右手にガラガラと岩が折り重なっている斜面が見えてきました。
ツバメ岩でした。
12:10分、ツバメ岩を通過します。
この辺りまで歩いてくると目の前に見える大きな山肌は朝日岳の山腹です。
時折、雨がぱらついてきます。
雨具を着るほどでもないのですが、雨粒が大きいので上着だけ出して頭から被りザックを覆います。
12:40分、やっと水平道の分岐まできました。
ここまで来ると朝日小屋はもうすぐです。
水平道は、文字通り朝日岳の山腹を朝日小屋のある水谷のコルへ向かって緩やかに登ったり降ったりしています。
2カ所ほど雪渓がありましたが、その下部を回り込んで歩きます。
この雪渓が融けたところにはアオノツガザクラの小さな群落がありました。
雪の融けた山腹には秋の花が咲き、雪渓のソバには春の花が咲いている、花の時期が長いはずです。
13:45分、朝日小屋に到着です。
長い1日でしたが、今日も無事に歩き終えることができました。
この小屋も食事が美味しいと評判の小屋なのです。
小屋主は、清水ゆかりさん、私よりは少し若い人です。
電話の話を聞くと、この小屋は無線の公衆電話が備え付けられており、その電話で予約を受け付けていたといいます。
しかし、この電話が故障してしまい、予約の受付ができなくなってしまったようです。
北アルプスを始めいろいろな山小屋に無線の公衆電話が設置されていましたが、10年ほど前から次々と取り外され北アルプスの山小屋で無線の公衆電話を設置しているのは朝日小屋だけになったようです。
そんなことでNTTも補修が利かないのかと心配していました。
来年は、予約方法を考えなければと気さくに話してくれます。
濡れた物を玄関先に干して一段落、部屋で休みます。
この鍋は、奉書紙を鍋代わりにした鶏肉の鍋でした。
薄味でしたが、さすがに鍋です。身体が温まります。
濡れた衣服は乾燥室に干しましたが、数時間だけ石油ストーブを焚いてくれるのですっかり乾きました。
夕食後は少し暇な時間ができたので食堂で備え付けの山雑誌を読みます。
片隅には従業員の方たちが談笑しています。
北海道の話題がでていたので話に加わろうとしましたが、盛り上がった話の腰を折ると思い遠慮しました。
今夜は宿泊客が少ないのでゆったりと寝られます。
朝になって目を覚ますと窓の外が赤く染まっています。
私の寝ていた部屋は東側に窓がありましたので朝焼けが部屋に入ってきているようでした。
早速起きて朝日を見に小屋の外へ行きます。
水平線がオレンジ色に輝いています。
ジャケットを着ていないのですが、それほど寒くはありません。
そのまま座り込んで日の出を待ちます。
少し厚い雲の中から太陽が昇ってきました。
今回の縦走で初めて見た日の出です。
やはり、日の出は荘厳ですね。
8月25日(火)
朝食を済ませて、いよいよ朝日小屋に向かって出発です。
今日の天気ですが、午前中はいいようですが台風が九州に上陸し日本海へ抜けるということで午後には雨が降るかもしれません。
朝日小屋までは、コースタイムで10時間30分です。
6:10分、天狗山荘を出発です。
なかなかいい小屋でした。
はるか前方に朝日岳が見えています。
まずは目の前にある白馬鑓ケ岳を目指します。
砂礫の登山道を歩きますが、足の運びはいいようです。
グングン登って6:55分、白馬鑓ケ岳に到着です。
山頂標識の左に見えるのが白馬岳です。
左が鹿島槍ヶ岳、右の一番奥に槍ヶ岳が見えています。
長野県側(右側)は雲海に沈んでいます。
これから歩く稜線が一望できます。
右手に見えるのが杓子岳で、トラバースルートが見えます。
中央が白馬岳です。
次の杓子岳は巻道を歩き山頂はパスします。
丸山手前で杓子岳の山頂標識を背負った人を中心に3人の人が歩いてきます。
一番最後を歩いていた人はパトロールの人のようで、「どこまで行きますか?」といわれたので「朝日小屋までです」と答えると、水平道の残雪が薄くなっているので踏み抜きに注意するようにいわれる。
お礼を言って先を急ぐ。
丸山から見た白馬岳です。
目の下に見えるのが白馬岳村営頂上宿舎、山頂の右手に見える大きな小屋が白馬山荘です。
いったん下って、再度登ります。
8:35分、白馬山荘を通過します。
登山道を挟んで建物がある大きな小屋です。
ここから山頂まで10分ほどですが、この登りが意外と苦しかったです。
白馬岳の標高は2、932mほどあります。
幾分空気が薄いのか、思うように足が出ない感じがしました。
8:45分、白馬岳山頂に到着です。
立派な山頂標識が据え付けられています。
今日歩いてきた杓子岳に白馬鑓ケ岳が見えます。
ここから馬の背を一気に下ります。
目の前をヨチヨチ歩く雷鳥がいます。
歩くのが遅いので追いつきそうになります。
下の方に沢山の人が休んでいます。
9:15分、三国境の分岐でした。
このまま真っ直ぐ進むと白馬大池方面、左に曲がると朝日岳です。
さあ、この分岐を左に曲がります。
前方には誰もいません。
ここからは私一人のようです。
すると、雷鳥の親子が4~5羽私の前をヨチヨチ歩いています。
全く雷鳥の歩き方は遅いのです。
所々に咲いている花が心を和ませてくれます。
途中で振り返ると右手に白馬岳が遠くなって見えます。
鉢が岳の山腹を回り込み雪倉岳の避難小屋を目指します。
雪倉岳の避難小屋です。
10:25分、雪倉岳避難小屋前を通過します。
ここから雪倉岳への登りとなります。
ちょっとつらく長い登りでしたが、何とかクリア。
この登りでも咲いている花が力をくれます。
11:00分、雪倉岳の山頂に到着です。
ここで少し休み、長い降りに備えます。
立山から劔岳が見えます。
雪倉岳の山頂から長い降りが続きます。
その登山道の両側にも高山植物の花が咲き乱れています。
足を止めては花の写真を写します。
やっと長い降りを歩き終え、少し登ると右手にガラガラと岩が折り重なっている斜面が見えてきました。
ツバメ岩でした。
12:10分、ツバメ岩を通過します。
この辺りまで歩いてくると目の前に見える大きな山肌は朝日岳の山腹です。
時折、雨がぱらついてきます。
雨具を着るほどでもないのですが、雨粒が大きいので上着だけ出して頭から被りザックを覆います。
12:40分、やっと水平道の分岐まできました。
ここまで来ると朝日小屋はもうすぐです。
水平道は、文字通り朝日岳の山腹を朝日小屋のある水谷のコルへ向かって緩やかに登ったり降ったりしています。
2カ所ほど雪渓がありましたが、その下部を回り込んで歩きます。
この雪渓が融けたところにはアオノツガザクラの小さな群落がありました。
雪の融けた山腹には秋の花が咲き、雪渓のソバには春の花が咲いている、花の時期が長いはずです。
13:45分、朝日小屋に到着です。
長い1日でしたが、今日も無事に歩き終えることができました。
この小屋も食事が美味しいと評判の小屋なのです。
小屋主は、清水ゆかりさん、私よりは少し若い人です。
電話の話を聞くと、この小屋は無線の公衆電話が備え付けられており、その電話で予約を受け付けていたといいます。
しかし、この電話が故障してしまい、予約の受付ができなくなってしまったようです。
北アルプスを始めいろいろな山小屋に無線の公衆電話が設置されていましたが、10年ほど前から次々と取り外され北アルプスの山小屋で無線の公衆電話を設置しているのは朝日小屋だけになったようです。
そんなことでNTTも補修が利かないのかと心配していました。
来年は、予約方法を考えなければと気さくに話してくれます。
濡れた物を玄関先に干して一段落、部屋で休みます。
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