昨夜は雨が降ったり止んだりでした。
今日の天気も信濃大町では曇りですが、山の天気はどうでしょうか?
8月21日(金)
朝6時に朝食をとります。
船窪小屋の朝食は、これもまた気を遣った朝食でした。
しかし、天気の具合がパットしません。
時折パラパラと雨が降ってきます。
今日は針ノ木小屋まで行ければいいと思っています。
コースタイムでは6時間ほどかかります。
出発を8時にしても午後2時には着くことができます。
もう少し天気の様子を見て出発することにします。
7時を回ると空が明るくなってきます。
雨も降っていません。
出発の準備をして船窪小屋とお別れです。
7:30分、小屋の皆さんに見送られて出発です。
女将さんが別れの鐘を鳴らしてくれます。
一面のガスですが空は明るく光っています。
10分ほど歩くと七倉岳です。
ここで、大きなザックを背をっている単独の人に会いました。
彼も、針の木を目指すようです。
七倉岳から七倉乗越しめがけて約2百メートルほど降ります。
この降りもなかなかの急斜面です。
やっと降り終えたと思うと目の前には急斜面が待ち構えています。
ここから次のピーク北葛岳には2百20メートルほど登ります。
時折雨が降ってきます。
ガスも濃くなってきます。
我慢の登りが続きます。
8:50分、北葛岳のピークまできました。
雨の中では休む気もしないので、今度は北葛乗越し目指してまた降ります。
この降りも痺れるほど急でした。
途中で単独の男性2人にすれ違いました。
ガスが薄くなって来たときに針ノ木小屋が見えました。
針木岳と蓮華岳のコルに赤い屋根が見えました。
歩いてきた七倉岳方面です。
針木岳と蓮華岳に掛かっている雲が薄くなって来ました。
天気が回復するかと思いどんどん降ります。
前方にボンヤリと見える巨大な岩に驚きました。
近づくにつれてその岩の大きさにさらにビックリです。
この岩のどこにルートがあるか目を凝らして見ましたがよく分かりません。
近くへ行けば何とかなると思いさらに降ります。
9:25分、北葛乗越しに着きました。
目の前にはロッククライミングの岩が聳えています。
これが、蓮華の大崩でしょうか?
とりあえず雨を避けるために木の幹の横で休憩します。
ここは目の前の難敵に備えて軽く口に物を入れ水も飲んで気を落ち着けます。
10分ほど休んで岩場に進みます。
よく見るとロープや鎖が取り付けられています。
雨に濡れている岩は滑るので慎重に登ります。
すると上から降ってくる人がいます。
先に降ってもらうように声をかけて、私は落石があっても大丈夫なように岩陰に避難します。
大きなザックを背負った単独の男性が降りてきます。
彼が落石の直撃を受けない場所まで降ったことを確認してから私も登ります。
15分ほど登ると難所が過ぎたようで傾斜が緩くなってきます。
登るに従って左手の沢から吹き上がる風が強くなってきます。
やがて、登山道は砂礫地にジグを切って上へ延びるようになります。
風が左腕に当たり寒くなってきます。
船窪小屋を出るときに気温が高いので半袖で来たのです。
それがアダとなったようです。
しかし、風が強くなってきたので雨具を脱いで着替える気がしません。
とりあえず風の当たらない場所を目指して登ります。
この砂礫地はコマクサの群生地でした。
すでに盛りは過ぎていますが、可憐な花があちらこちらに咲いています。
10:55分、蓮華岳に着きました。
山頂標識のすぐ横にはお宮があります。
ここで、今回の縦走を無事に歩き通すことができるようにお祈りします。
ここからは降りになります。
寒いので少しスピードを上げて降ります。
11:35分、針ノ木小屋に着きました。
小屋の屋根が見えたときにはホッとしました。
玄関先で雨具を脱いで中へ入ります。
受付をしようとすると、乾燥室があるのでそこで雨具などを脱いでから受付してくださいと言われました。
乾燥室には石油ストーブが燃やされています。
その暖かさが心に染みます。
とりあえず雨具やザックカバーなどを乾燥させて受付を済ませます。
部屋に入ってから濡れた衣類を全部脱いで乾燥室で乾かすことにします。
ついでに軽く食事を取ることにします。
アルミカップに水を入れて石油ストーブの上に置きます。
できたお湯に粉末のコーヒーを入れて飲み物にします。
冷えた身体を温かいコーヒーがお腹たまります。
体が温まったところで部屋へ戻りウトウト軽く寝ます。
午後にはガスが晴れて七倉岳や北葛岳が見えるようになってきました。
昨日、苦労して歩いた不動岳から先は雲の中です。
8月22日(土)
朝の天気は昨日と同じようにガスで一面覆われています。
時折、強い風も吹き雨もパラパラと落ちてきます。
今日の行程は、種池山荘までコースタイム7時間40分ほどです。
朝食を済ませてから天気の様子を見ます。
今日の予報も昨日と同じ信濃大町は曇りなのです。
後半は回復するようですが、それも山ではどうなるか分かりません。
あまり代わり映えしない天気ですがこれ以上悪くはならないと踏んで出発することにします。
6:40分、針ノ木小屋を出発です。
今日は5つのピークを越えなければなりません。
まずは針木岳を目指します。
軽く岩々した登山道をゆっくり歩きます。
身体の調子はいいようです。
足がスムーズに出ています。
7:20分、針木岳を通過します。
あたりは一面のガスです。眺望もないのでどんどん先を目指します。
不意に後ろから抜かれます。
ビックリして抜いた人を見ると、なんと上は雨具を来ていますが下は短パン姿です。
背負っているザックも小さなものです。
どうやらトレランの人のようです。
この人の後にも数人に抜かれました。
7:50分、スバリ岳を通過します。
トレランの人も後ろの人は装備もしっかりしてきます。
上下の雨具をしっかり着ている人が多くなります。
天気は相変わらずです。
風が吹いたり、雨がパラついたりと目まぐるしく変わります。
9:00分、赤沢岳に到着します。
ここで、風陰を探して休憩します。
9:40分、鳴沢岳を通過します。
鳴沢岳から降ると新越山荘が見えてきました。
10:05分、新越山荘に到着です。
玄関を探すと地下にあるようでした。
外に椅子とテーブルがありましたが、風が吹き抜け寒いのです。
玄関先で休ませてもらおうと思い中へ入ると上がり框に段ボール紙が置かれています。
小屋の方が、「雨具のままで休んでいいですよ」と言ってくれます。
ご厚意に甘えて濡れた雨具のままで上がり框に腰掛けます。
ご厚意に甘えっぱなしでは気が引けるので、ホットミルクを注文しました。
甘く熱いホットミルクを飲みながら軽食を食べます。
そうするとまた元気が湧いてきます。
35分ほどゆっくり休んで出発します。
ここから種池山荘までの道は緩やかで気持ちよく歩けました。
11:15分、岩小屋沢岳を通過します。
何組かのツァー客とすれ違います。
天気も空は明るさを増し、時折、太陽の姿も見えるようになってきました。
と思ったら、パラパラと雨が落ちてきます。
快適な土の道を気持ちよう歩いていると目の前にテントが見えてきます。
種池山荘のテン場でした。
12:20分、種池山荘に到着しました。
小屋の前のベンチに人が溢れています。
部屋に案内されて窓の外を見ていると、雨が上がり青空が覗いてきます。
明日登る爺が岳が見えてきました。
そして正面に蓮華岳と針木岳も姿を見せてくれました。
中央に白く見えるのが針ノ木雪渓です。
雪渓の左が蓮華岳、右が針木岳ですが山頂は雲の中です。
今、歩いてきた岩小屋沢岳方面も雲が晴れてきました。
明日の天気は期待できそうです。
さて、トレランの人達ですが、どういうルートを走っていたかというと、扇沢から目の前に見える針ノ木雪渓を登り、私が歩いたルートを同じように走り、この種池山荘から柏原新道を降り扇沢へ向かうという1週ルートを走り抜けたようです。
今日の天気も信濃大町では曇りですが、山の天気はどうでしょうか?
8月21日(金)
朝6時に朝食をとります。
船窪小屋の朝食は、これもまた気を遣った朝食でした。
しかし、天気の具合がパットしません。
時折パラパラと雨が降ってきます。
今日は針ノ木小屋まで行ければいいと思っています。
コースタイムでは6時間ほどかかります。
出発を8時にしても午後2時には着くことができます。
もう少し天気の様子を見て出発することにします。
7時を回ると空が明るくなってきます。
雨も降っていません。
出発の準備をして船窪小屋とお別れです。
7:30分、小屋の皆さんに見送られて出発です。
女将さんが別れの鐘を鳴らしてくれます。
一面のガスですが空は明るく光っています。
10分ほど歩くと七倉岳です。
ここで、大きなザックを背をっている単独の人に会いました。
彼も、針の木を目指すようです。
七倉岳から七倉乗越しめがけて約2百メートルほど降ります。
この降りもなかなかの急斜面です。
やっと降り終えたと思うと目の前には急斜面が待ち構えています。
ここから次のピーク北葛岳には2百20メートルほど登ります。
時折雨が降ってきます。
ガスも濃くなってきます。
我慢の登りが続きます。
8:50分、北葛岳のピークまできました。
雨の中では休む気もしないので、今度は北葛乗越し目指してまた降ります。
この降りも痺れるほど急でした。
途中で単独の男性2人にすれ違いました。
ガスが薄くなって来たときに針ノ木小屋が見えました。
針木岳と蓮華岳のコルに赤い屋根が見えました。
歩いてきた七倉岳方面です。
針木岳と蓮華岳に掛かっている雲が薄くなって来ました。
天気が回復するかと思いどんどん降ります。
前方にボンヤリと見える巨大な岩に驚きました。
近づくにつれてその岩の大きさにさらにビックリです。
この岩のどこにルートがあるか目を凝らして見ましたがよく分かりません。
近くへ行けば何とかなると思いさらに降ります。
9:25分、北葛乗越しに着きました。
目の前にはロッククライミングの岩が聳えています。
これが、蓮華の大崩でしょうか?
とりあえず雨を避けるために木の幹の横で休憩します。
ここは目の前の難敵に備えて軽く口に物を入れ水も飲んで気を落ち着けます。
10分ほど休んで岩場に進みます。
よく見るとロープや鎖が取り付けられています。
雨に濡れている岩は滑るので慎重に登ります。
すると上から降ってくる人がいます。
先に降ってもらうように声をかけて、私は落石があっても大丈夫なように岩陰に避難します。
大きなザックを背負った単独の男性が降りてきます。
彼が落石の直撃を受けない場所まで降ったことを確認してから私も登ります。
15分ほど登ると難所が過ぎたようで傾斜が緩くなってきます。
登るに従って左手の沢から吹き上がる風が強くなってきます。
やがて、登山道は砂礫地にジグを切って上へ延びるようになります。
風が左腕に当たり寒くなってきます。
船窪小屋を出るときに気温が高いので半袖で来たのです。
それがアダとなったようです。
しかし、風が強くなってきたので雨具を脱いで着替える気がしません。
とりあえず風の当たらない場所を目指して登ります。
この砂礫地はコマクサの群生地でした。
すでに盛りは過ぎていますが、可憐な花があちらこちらに咲いています。
10:55分、蓮華岳に着きました。
山頂標識のすぐ横にはお宮があります。
ここで、今回の縦走を無事に歩き通すことができるようにお祈りします。
ここからは降りになります。
寒いので少しスピードを上げて降ります。
11:35分、針ノ木小屋に着きました。
小屋の屋根が見えたときにはホッとしました。
玄関先で雨具を脱いで中へ入ります。
受付をしようとすると、乾燥室があるのでそこで雨具などを脱いでから受付してくださいと言われました。
乾燥室には石油ストーブが燃やされています。
その暖かさが心に染みます。
とりあえず雨具やザックカバーなどを乾燥させて受付を済ませます。
部屋に入ってから濡れた衣類を全部脱いで乾燥室で乾かすことにします。
ついでに軽く食事を取ることにします。
アルミカップに水を入れて石油ストーブの上に置きます。
できたお湯に粉末のコーヒーを入れて飲み物にします。
冷えた身体を温かいコーヒーがお腹たまります。
体が温まったところで部屋へ戻りウトウト軽く寝ます。
午後にはガスが晴れて七倉岳や北葛岳が見えるようになってきました。
昨日、苦労して歩いた不動岳から先は雲の中です。
8月22日(土)
朝の天気は昨日と同じようにガスで一面覆われています。
時折、強い風も吹き雨もパラパラと落ちてきます。
今日の行程は、種池山荘までコースタイム7時間40分ほどです。
朝食を済ませてから天気の様子を見ます。
今日の予報も昨日と同じ信濃大町は曇りなのです。
後半は回復するようですが、それも山ではどうなるか分かりません。
あまり代わり映えしない天気ですがこれ以上悪くはならないと踏んで出発することにします。
6:40分、針ノ木小屋を出発です。
今日は5つのピークを越えなければなりません。
まずは針木岳を目指します。
軽く岩々した登山道をゆっくり歩きます。
身体の調子はいいようです。
足がスムーズに出ています。
7:20分、針木岳を通過します。
あたりは一面のガスです。眺望もないのでどんどん先を目指します。
不意に後ろから抜かれます。
ビックリして抜いた人を見ると、なんと上は雨具を来ていますが下は短パン姿です。
背負っているザックも小さなものです。
どうやらトレランの人のようです。
この人の後にも数人に抜かれました。
7:50分、スバリ岳を通過します。
トレランの人も後ろの人は装備もしっかりしてきます。
上下の雨具をしっかり着ている人が多くなります。
天気は相変わらずです。
風が吹いたり、雨がパラついたりと目まぐるしく変わります。
9:00分、赤沢岳に到着します。
ここで、風陰を探して休憩します。
9:40分、鳴沢岳を通過します。
鳴沢岳から降ると新越山荘が見えてきました。
10:05分、新越山荘に到着です。
玄関を探すと地下にあるようでした。
外に椅子とテーブルがありましたが、風が吹き抜け寒いのです。
玄関先で休ませてもらおうと思い中へ入ると上がり框に段ボール紙が置かれています。
小屋の方が、「雨具のままで休んでいいですよ」と言ってくれます。
ご厚意に甘えて濡れた雨具のままで上がり框に腰掛けます。
ご厚意に甘えっぱなしでは気が引けるので、ホットミルクを注文しました。
甘く熱いホットミルクを飲みながら軽食を食べます。
そうするとまた元気が湧いてきます。
35分ほどゆっくり休んで出発します。
ここから種池山荘までの道は緩やかで気持ちよく歩けました。
11:15分、岩小屋沢岳を通過します。
何組かのツァー客とすれ違います。
天気も空は明るさを増し、時折、太陽の姿も見えるようになってきました。
と思ったら、パラパラと雨が落ちてきます。
快適な土の道を気持ちよう歩いていると目の前にテントが見えてきます。
種池山荘のテン場でした。
12:20分、種池山荘に到着しました。
小屋の前のベンチに人が溢れています。
部屋に案内されて窓の外を見ていると、雨が上がり青空が覗いてきます。
明日登る爺が岳が見えてきました。
そして正面に蓮華岳と針木岳も姿を見せてくれました。
中央に白く見えるのが針ノ木雪渓です。
雪渓の左が蓮華岳、右が針木岳ですが山頂は雲の中です。
今、歩いてきた岩小屋沢岳方面も雲が晴れてきました。
明日の天気は期待できそうです。
さて、トレランの人達ですが、どういうルートを走っていたかというと、扇沢から目の前に見える針ノ木雪渓を登り、私が歩いたルートを同じように走り、この種池山荘から柏原新道を降り扇沢へ向かうという1週ルートを走り抜けたようです。
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