昨夜は宿の部屋も暖かくよく眠ることが出来た。
やはり標高が下がってくると大分暖かく感じる。
朝日に輝くダウラギリの写真を撮ろうと思い宿の屋上へ上がる。
宿は谷にあるので陽が差してくるには大分間がある。
ダウラギリの山頂に陽が差し、ダウラギリヒマールの山々が茜色に輝くが回りが明るすぎるのであまりいい写真にはならない。
朝日に輝くダウラギリ
写真を何枚か写したが思うような写真が撮れないので諦める。
今日も天気は良さそうだ。
さて、ここまで一緒に歩いてきたOくんとは今日でお別れだ。
Oくんは私よりトレッキングの日程が少ないので、ここから先の行程が私より早くポカラへ戻るようになっている。
朝食後、先に出発するOくんを見送くる。
10日ほど一緒に行動してきたOくんなので、ちょっと寂しい気持ちになる。
8:30分、私達もムクチナートの宿を出発する。
宿の前をベールを被った男女を先頭に20人ほどが2列になって歩いてくる。
よく見ると結婚式のパレードのようだ。
ビビさんの話だと、オーストラリアから来ている人が一番奥にあるヒンデゥー教の寺院で結婚するのだという。
今日は、年に数日ある結婚するにはいい日の中でも一番いい日だという。
だから、ここムクチナートの寺院で結婚式を挙げるのでないかと話してくれる。
ベールを被った2人を回りの人達が囃し立てている。
このパレードが町のメーンストリートを登って行く。
わざわざこんなところまで来て結婚式を挙げる外国人がいるのかと思うと、私の娘も結婚間近なのを思い出し、ちょっとウルウルとしてしまった。
今日の行程は約千メートルほどの下り道となる。
トロン・コーラという川に沿って下流を目指す。
この川がカリ・ガンダキ・ナディという川に合流するところにカグベニの町がある。
ムクチナートまで車で入れるようになって降り、その車道を歩く。
しかし、この車道はパサパサの細かい砂状の土が溜まっており、車が走ってくるとものすごい土煙るが上がる。
息が出来ないほどの土煙だ。
こんな道がトレッキングルートとなるなら歩く人がいなくなってしまうと思うほどだ。
川下の方からパタパタという爆音が聞こえてくる。
ヘリコプターが飛んできた。
私達の上空を一回りして左手の広場に着陸しようとしている。
ここまでヘリが飛んでくるということは、もし怪我などした場合に運んでもらえるのかなどとよけいなことを考えてしまった。
その場合には、AIUの保険が使えるかも?
単調な道を歩いているとよけいなことを考えてしまいます。
陽が当たってくると暑くなってきたのでフリースを脱ぐために一息入れます。
ビビさんは他のパーティーのガイドと話しながら先を歩いているので、私一人でゆっくり休む。
標高が下がるたびに暖かくなってくるような気がして心も軽くなってきます。
ズーッと遠くに見える川に木が生えているようです。
そこがカグベニだと教えられ、右手に進むとムスタンだといわれる。
カグベニの町が間近になってくる。
木が生えているところは果樹園になっておりリンゴが植えられている。
この辺りは日本のNGOの援助の基、リンゴ栽培技術が取り入れられてリンゴが実るようになったという。
カグベニからジグザグに車道が延びている。
その車道をショートカットするように急な道が付けられ、それをドンドン下っていく。
町に近くなったところで一息ついてよく見ると城郭のようなものが見える。
カグベニはムスタン王国の入り口にある町であり、この町の右手に進んでいくとチベットで行くことが出来る。
そして左に進むとジョムソンを経由してポカラへ行くことが出来る。
むかしからの交易路であり中国とインドを結ぶ道があり、ネパールではジョムソン街道と呼ばれている。
その中継点となる町の一つがカグベニなのです。
ムスタンにはいるには特別な許可が必要です。
ガイドを伴わないとダメなだけでなく、グループ単位でなければ入域出来ず、しかも入域料が1人当たり65ドルとべらぼうに高いのです。
それだけ貴重なものがあるということでしょうか?
10:40分、カグベニの宿へ着きます。
宿は町外れにあり、窓の外にカリ・ガンダキの広い河原が見えています。
部屋は1階の一番奥にあり、南向きの窓からサンサンと日が入ってきます。
シャワーとトイレ付きの部屋です。
昼食は12時に食べることにしてまずは昼寝を楽しむことにします。
陽の当たる窓際のベットで寝ると寝袋を掛けているだけで暖かくなり、下着姿でくつろいで寝ます。
12時になったので食堂へ行くと大きな食堂の片隅に白人の老女が一人静かに本を読んでいます。
私は反対側のテーブルに腰掛け昼食を注文して地図を見たり日記を書いて過ごします。食堂にも日差しがあり背に受けて昼食を食べると暑くなってきてフリースを脱いでしまいます。
標高が下がった分だけ暖かくなったことが実感させられます。
昼食後、町を散策すると用水路があり、その両側に木が植えられています。
これを見ていると、回りの荒涼とした風景とは違い、水があるから緑がある。
水は生命の源という言葉がしみじみ実感させられます。
部屋の外で話し声が聞こえる。
その声が日本度で話している。
どうやら日本人のグループがこの宿の泊まるようだ。
食堂へ行くと日本人が入ってくる。
男性1人に女性が2人のグループ。
それに日本語の話せるガイドがついている。
挨拶をして話を聞くとK夫妻と友達のSさん、風の旅行社を使ってトレッキングに来たようだ。
ラルジュンにある日本人が経営している日本人向けのホテルに泊まり、ここから、マルハ、カグベニ、ムクチナートまで歩き、車でジョンソンへ戻り飛行機でポカラへ行くのだと話してくれる。
Kさんはトロン・パス越えに興味があり、いつか歩きたいといっていろいろと聞いてくる。
その他に四国遍路にも興味があるらしい。
Sさんはカイラス山にいってみたいというので、私のブログを見てくださいと話しておく。
K夫妻達が使っている「風の旅行社」とはカトマンズにある有名なガイド会社で
日本人が経営している。
日本語が堪能なガイドさんを沢山抱えていると聞いている。
今回ガイドしている人も日本が上手だ。
個人的にもガイドをするというので名刺をいただく。
こんな縁を大事にすることが次のトレッキングに繋がると思います。
夕食を食べに食堂へ行くと、ムクチナートで結婚式をしていた一行がパーティーをやっている。
正面中央の席に新郎と新婦が座っています。
新婦は、35~36歳くらい、キャリアウーマンといった風情で新郎よりは年上に見える。
新郎は年下で30歳くらい、体型がちょっと小太りで頼りない感じがする。
完全な姉さん女房といったところか?
(よけいなお世話ですね!)
新郎新婦の両親、それに友達、ガイドなど約20人弱でパーティーをしている。
私の娘も今回トレッキングに出掛けて来る前に結婚したので、このカップルのことが妙に気になってついつい見てしまう。
ちょっとおぼっちゃまで気弱な新郎に、「がんばれ!」と心の中で声を掛ける。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今日の行動
8:30分 ムクチナートの宿を出発
10:40分 カグベニの宿着
やはり標高が下がってくると大分暖かく感じる。
朝日に輝くダウラギリの写真を撮ろうと思い宿の屋上へ上がる。
宿は谷にあるので陽が差してくるには大分間がある。
ダウラギリの山頂に陽が差し、ダウラギリヒマールの山々が茜色に輝くが回りが明るすぎるのであまりいい写真にはならない。
朝日に輝くダウラギリ
写真を何枚か写したが思うような写真が撮れないので諦める。
今日も天気は良さそうだ。
さて、ここまで一緒に歩いてきたOくんとは今日でお別れだ。
Oくんは私よりトレッキングの日程が少ないので、ここから先の行程が私より早くポカラへ戻るようになっている。
朝食後、先に出発するOくんを見送くる。
10日ほど一緒に行動してきたOくんなので、ちょっと寂しい気持ちになる。
8:30分、私達もムクチナートの宿を出発する。
宿の前をベールを被った男女を先頭に20人ほどが2列になって歩いてくる。
よく見ると結婚式のパレードのようだ。
ビビさんの話だと、オーストラリアから来ている人が一番奥にあるヒンデゥー教の寺院で結婚するのだという。
今日は、年に数日ある結婚するにはいい日の中でも一番いい日だという。
だから、ここムクチナートの寺院で結婚式を挙げるのでないかと話してくれる。
ベールを被った2人を回りの人達が囃し立てている。
このパレードが町のメーンストリートを登って行く。
わざわざこんなところまで来て結婚式を挙げる外国人がいるのかと思うと、私の娘も結婚間近なのを思い出し、ちょっとウルウルとしてしまった。
今日の行程は約千メートルほどの下り道となる。
トロン・コーラという川に沿って下流を目指す。
この川がカリ・ガンダキ・ナディという川に合流するところにカグベニの町がある。
ムクチナートまで車で入れるようになって降り、その車道を歩く。
しかし、この車道はパサパサの細かい砂状の土が溜まっており、車が走ってくるとものすごい土煙るが上がる。
息が出来ないほどの土煙だ。
こんな道がトレッキングルートとなるなら歩く人がいなくなってしまうと思うほどだ。
川下の方からパタパタという爆音が聞こえてくる。
ヘリコプターが飛んできた。
私達の上空を一回りして左手の広場に着陸しようとしている。
ここまでヘリが飛んでくるということは、もし怪我などした場合に運んでもらえるのかなどとよけいなことを考えてしまった。
その場合には、AIUの保険が使えるかも?
単調な道を歩いているとよけいなことを考えてしまいます。
陽が当たってくると暑くなってきたのでフリースを脱ぐために一息入れます。
ビビさんは他のパーティーのガイドと話しながら先を歩いているので、私一人でゆっくり休む。
標高が下がるたびに暖かくなってくるような気がして心も軽くなってきます。
ズーッと遠くに見える川に木が生えているようです。
そこがカグベニだと教えられ、右手に進むとムスタンだといわれる。
カグベニの町が間近になってくる。
木が生えているところは果樹園になっておりリンゴが植えられている。
この辺りは日本のNGOの援助の基、リンゴ栽培技術が取り入れられてリンゴが実るようになったという。
カグベニからジグザグに車道が延びている。
その車道をショートカットするように急な道が付けられ、それをドンドン下っていく。
町に近くなったところで一息ついてよく見ると城郭のようなものが見える。
カグベニはムスタン王国の入り口にある町であり、この町の右手に進んでいくとチベットで行くことが出来る。
そして左に進むとジョムソンを経由してポカラへ行くことが出来る。
むかしからの交易路であり中国とインドを結ぶ道があり、ネパールではジョムソン街道と呼ばれている。
その中継点となる町の一つがカグベニなのです。
ムスタンにはいるには特別な許可が必要です。
ガイドを伴わないとダメなだけでなく、グループ単位でなければ入域出来ず、しかも入域料が1人当たり65ドルとべらぼうに高いのです。
それだけ貴重なものがあるということでしょうか?
10:40分、カグベニの宿へ着きます。
宿は町外れにあり、窓の外にカリ・ガンダキの広い河原が見えています。
部屋は1階の一番奥にあり、南向きの窓からサンサンと日が入ってきます。
シャワーとトイレ付きの部屋です。
昼食は12時に食べることにしてまずは昼寝を楽しむことにします。
陽の当たる窓際のベットで寝ると寝袋を掛けているだけで暖かくなり、下着姿でくつろいで寝ます。
12時になったので食堂へ行くと大きな食堂の片隅に白人の老女が一人静かに本を読んでいます。
私は反対側のテーブルに腰掛け昼食を注文して地図を見たり日記を書いて過ごします。食堂にも日差しがあり背に受けて昼食を食べると暑くなってきてフリースを脱いでしまいます。
標高が下がった分だけ暖かくなったことが実感させられます。
昼食後、町を散策すると用水路があり、その両側に木が植えられています。
これを見ていると、回りの荒涼とした風景とは違い、水があるから緑がある。
水は生命の源という言葉がしみじみ実感させられます。
部屋の外で話し声が聞こえる。
その声が日本度で話している。
どうやら日本人のグループがこの宿の泊まるようだ。
食堂へ行くと日本人が入ってくる。
男性1人に女性が2人のグループ。
それに日本語の話せるガイドがついている。
挨拶をして話を聞くとK夫妻と友達のSさん、風の旅行社を使ってトレッキングに来たようだ。
ラルジュンにある日本人が経営している日本人向けのホテルに泊まり、ここから、マルハ、カグベニ、ムクチナートまで歩き、車でジョンソンへ戻り飛行機でポカラへ行くのだと話してくれる。
Kさんはトロン・パス越えに興味があり、いつか歩きたいといっていろいろと聞いてくる。
その他に四国遍路にも興味があるらしい。
Sさんはカイラス山にいってみたいというので、私のブログを見てくださいと話しておく。
K夫妻達が使っている「風の旅行社」とはカトマンズにある有名なガイド会社で
日本人が経営している。
日本語が堪能なガイドさんを沢山抱えていると聞いている。
今回ガイドしている人も日本が上手だ。
個人的にもガイドをするというので名刺をいただく。
こんな縁を大事にすることが次のトレッキングに繋がると思います。
夕食を食べに食堂へ行くと、ムクチナートで結婚式をしていた一行がパーティーをやっている。
正面中央の席に新郎と新婦が座っています。
新婦は、35~36歳くらい、キャリアウーマンといった風情で新郎よりは年上に見える。
新郎は年下で30歳くらい、体型がちょっと小太りで頼りない感じがする。
完全な姉さん女房といったところか?
(よけいなお世話ですね!)
新郎新婦の両親、それに友達、ガイドなど約20人弱でパーティーをしている。
私の娘も今回トレッキングに出掛けて来る前に結婚したので、このカップルのことが妙に気になってついつい見てしまう。
ちょっとおぼっちゃまで気弱な新郎に、「がんばれ!」と心の中で声を掛ける。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今日の行動
8:30分 ムクチナートの宿を出発
10:40分 カグベニの宿着