この土日、職場が一大イヴェントの会場となり、そのお世話でけっこう大変でした。まあ、それも無事終わり、また明日からお仕事、つらいところであります。
さて、先日、HMVのネットで、「カラヤン・シンフォニー・エディション(38CD)」の発売を知りました。これには、カラヤンが1970年代にBPOと録音したベ・モ・ハ・ブ・ブ・チ・シ・メ(省略しました)の交響曲が収められていますが、値段がなんと9600円ほど!。激安BOXものが横行しているとはいえ、天下のDGが、帝王カラヤンを、それはちょっと安すぎはしませんか、と思ったのでした。とはいえ、このなかで、ベ・モ・シ・メは持っておらず、これらを普通に買ったら1万円は超すので、これは買うべきだろうか、と真剣に悩んでいる自分がなんとも情けない!。本来は、聴きたいと思うCDを買うのが当たり前で、今買えば安いから買っておこう!なんて発想は、よろしくないですね。こういった気持ちが「ミチョランマ(未聴の山)」を築くことになると、毎度反省させられているんですがね。とほほ、であります。
それはさておき、今回はクレンペラーのハイドンです。EMIのTRIPLEシリーズで先頃出まして、早速購入しました。その中から、交響曲第100番ト長調「軍隊」。オットー・クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア。1965年の録音です。この演奏、今から35年ほど前、岡山の大森楽器店でLPで買いました。「時計」と裏表で、2200円ほどしました。それが今や他にも6曲が入ってCD3枚組で、1800円。いい時代になりました。値段のことはともかく、このLPで私は、「軍隊」の方がかなりお気に入りでありまして、よく聴いたことを思い出します。そして、いつ頃からかご無沙汰で、今回長い年月をへて、このCDで聴きました。ハッキリ言って、演奏の記憶はほとんどありません。いいかげんなもんです。それで、今回聴きましたが、最近聴いた「軍隊」の中では、最高の演奏、と思います。クレンペラーのスケールの大きな曲つくりが、堅固で安定感をもち、すみずみまで行き届いた力強い演奏となっています。クレンペラーの演奏には、スケールが大きいが深みに欠けるものもあるのですが、この演奏はそうではないですね。第1楽章は、たいそう立派なスケールと細やかさが同居している。弦楽器と木管の絡みが明るさたっぷり。第2楽章は、木管から弦楽器などに写っていくときのスケールと大きさ、ダイナミックさは爽快。トライアングル、シンバル、バスドラムなどの楽器が色を添える。第3楽章は、ハイドンのメヌエット。豪華で力強いところがいいです。そして歯切れのいいリズムも健在。第4楽章、最後まで気合いに満ちた演奏が続く。一瞬たりとも気を抜かない緊張感も合わせ持ち、充実したところが聴いてきてうなずける。最後にこれも力強い打楽器が登場。これも楽しい。
この3枚組には、88・92・95・98・100・101・102・104番が収められています。他も充実した演奏であります。
(EMI Triples 2153002 2008年 輸入盤)
さて、先日、HMVのネットで、「カラヤン・シンフォニー・エディション(38CD)」の発売を知りました。これには、カラヤンが1970年代にBPOと録音したベ・モ・ハ・ブ・ブ・チ・シ・メ(省略しました)の交響曲が収められていますが、値段がなんと9600円ほど!。激安BOXものが横行しているとはいえ、天下のDGが、帝王カラヤンを、それはちょっと安すぎはしませんか、と思ったのでした。とはいえ、このなかで、ベ・モ・シ・メは持っておらず、これらを普通に買ったら1万円は超すので、これは買うべきだろうか、と真剣に悩んでいる自分がなんとも情けない!。本来は、聴きたいと思うCDを買うのが当たり前で、今買えば安いから買っておこう!なんて発想は、よろしくないですね。こういった気持ちが「ミチョランマ(未聴の山)」を築くことになると、毎度反省させられているんですがね。とほほ、であります。
それはさておき、今回はクレンペラーのハイドンです。EMIのTRIPLEシリーズで先頃出まして、早速購入しました。その中から、交響曲第100番ト長調「軍隊」。オットー・クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア。1965年の録音です。この演奏、今から35年ほど前、岡山の大森楽器店でLPで買いました。「時計」と裏表で、2200円ほどしました。それが今や他にも6曲が入ってCD3枚組で、1800円。いい時代になりました。値段のことはともかく、このLPで私は、「軍隊」の方がかなりお気に入りでありまして、よく聴いたことを思い出します。そして、いつ頃からかご無沙汰で、今回長い年月をへて、このCDで聴きました。ハッキリ言って、演奏の記憶はほとんどありません。いいかげんなもんです。それで、今回聴きましたが、最近聴いた「軍隊」の中では、最高の演奏、と思います。クレンペラーのスケールの大きな曲つくりが、堅固で安定感をもち、すみずみまで行き届いた力強い演奏となっています。クレンペラーの演奏には、スケールが大きいが深みに欠けるものもあるのですが、この演奏はそうではないですね。第1楽章は、たいそう立派なスケールと細やかさが同居している。弦楽器と木管の絡みが明るさたっぷり。第2楽章は、木管から弦楽器などに写っていくときのスケールと大きさ、ダイナミックさは爽快。トライアングル、シンバル、バスドラムなどの楽器が色を添える。第3楽章は、ハイドンのメヌエット。豪華で力強いところがいいです。そして歯切れのいいリズムも健在。第4楽章、最後まで気合いに満ちた演奏が続く。一瞬たりとも気を抜かない緊張感も合わせ持ち、充実したところが聴いてきてうなずける。最後にこれも力強い打楽器が登場。これも楽しい。
この3枚組には、88・92・95・98・100・101・102・104番が収められています。他も充実した演奏であります。
(EMI Triples 2153002 2008年 輸入盤)
これは、良い買い物だったと思ってます。しかも廉価盤、有り難いご時世です。
ハイドンの百以上の交響曲を聴くといろんなよさやおもしろさを見つけることができるので、しっかり聴いていきたいと思っていても、なかなか進みません。クレンペラー、パリ交響曲も録音して欲しかったですね。でも、こういったモダン楽器の演奏は、少なくなりましたね。