先日、スマホを機種変更しました。iPhone5を3年ほど使っていました。少し前からスピーカーにしたら電話の声が聞こえるのですが、普段は聞こえないのです。ハーバーランドに行くついでがあったので見てもらったら、修理には一万以上かかるとのこと。電池も最近持たなくなったので、もういいやということでiPhone6Sにしました。画面が大きくなったのと電池が長持ちすることなどはいいのですが、月々の値段は高くなりましたね。でも、けっこう快適であります。
さて今回はベートーヴェンの交響曲です。9曲の中でもっとも人気が高く、最も人気がないのは何番でしょうか。これについて以前に『モストリー・クラシック』で20人ほどの評論家にアンケートを取ったところ、で、3・9・6・7・4・8・5・2という結果になりました。5番が低いのに驚いたんですね。まあこんな順位はどうでもいいのですが、2番が最下位なんですねえ。というのも、私2番が大好きなんですよね。
私とこの2番との出会い(陳腐ですが)は、中学生のころ、ベートーヴェンの交響曲を聴きたいと思って、5・3・6・7・9番を聴いて、次は1・2番が聴きたいということで、母親に「おねだり」をしまして、ちょうど岡山の街に買いものに行くついでにレコードを買ってきてちょうだいとお願いしたのでありました。母はおそらく表町の大森楽器店さんで曲名を言って、演奏などは二の次で買ってきてくれました。そのレコートは、1番と2番が裏表のものでした。さて
誰の演奏でしょうか。
そんなこと言われても、まったく検討もつきませんよねえ。このレコードはCBSで、ブルーノ・ワルター指揮ニューヨークPOのもの。見開きのジャケットには、まだ若いワルターとトスカニーニが写っていました。1952年3月17日の録音。ワルターのベートーヴェン交響曲は、晩年のコロンビア響のものが有名ですが、ワルターがニューヨーク響のころのもの。モノラル録音ですが、当時はそんなことにも。まったく気がつきませんでした。そして、1番は以前に述べたとおり、まったく聴かなかったのですが、2番はそのころから大好きだったんですね。
このワルターの演奏、晩年の演奏に比べると、雄大さや男性的な表情や力強さを感じることが出来ますね。オケのコロンビア響に比べると、ニューヨークPOにははやり幅の深さや懐の深さがあります。加えて、時折見せる柔和さや優しい表情などは、晩年の録音同様、この人の演奏のたまらない魅力です。また、晩年には聴けない力強さも、ワルターの意外とも言える一面と思うようです。いやはや、もっと若い時代の演奏がそれほどの良好な録音で聴けない現状では、この時期の演奏がワルターの最上の遺産と言えるのかも知れません。しかし、ワルター、ニューヨークPOを思うがままに扱い、理想的なベートーヴェンを聴かせてくれます。
第一楽章、ニューヨークPOの力強くスケールの大きなベートーヴェンが十二分に聞くことができる。旋律を歌い上げるときは、たいそう優しげ表情であり、テンポもうまく効果的な設定を細かく展開しています。第2楽章、ここが一番いい。テンポ、強弱、表現、どれも理想であり、加えてここでのゆったりと愛情に満ちた演奏は、思わず聴き惚れてしまうほどの美しさでもあります。第三楽章スケルツォ。少々重いと感じるところもあるが、フォームは強固であり。細部までこころが行き届いています。そして、第四楽章、最近私はこの楽章を気に入っています。ただ多少大人しい様子も見えますが、音楽を優しく包み込むような表情は実にいいです。
昔よく聞いたレコードの演奏をいまCDで聴いてみると、ああこの演奏だったとは、残念なことにわかりません。うーん、いいなあと思った感動の記憶しかないのでしょうねえ。LPをまた聴いてみようと思います。
(United Archives NUA02 2011年 輸入盤)
さて今回はベートーヴェンの交響曲です。9曲の中でもっとも人気が高く、最も人気がないのは何番でしょうか。これについて以前に『モストリー・クラシック』で20人ほどの評論家にアンケートを取ったところ、で、3・9・6・7・4・8・5・2という結果になりました。5番が低いのに驚いたんですね。まあこんな順位はどうでもいいのですが、2番が最下位なんですねえ。というのも、私2番が大好きなんですよね。
私とこの2番との出会い(陳腐ですが)は、中学生のころ、ベートーヴェンの交響曲を聴きたいと思って、5・3・6・7・9番を聴いて、次は1・2番が聴きたいということで、母親に「おねだり」をしまして、ちょうど岡山の街に買いものに行くついでにレコードを買ってきてちょうだいとお願いしたのでありました。母はおそらく表町の大森楽器店さんで曲名を言って、演奏などは二の次で買ってきてくれました。そのレコートは、1番と2番が裏表のものでした。さて
誰の演奏でしょうか。
そんなこと言われても、まったく検討もつきませんよねえ。このレコードはCBSで、ブルーノ・ワルター指揮ニューヨークPOのもの。見開きのジャケットには、まだ若いワルターとトスカニーニが写っていました。1952年3月17日の録音。ワルターのベートーヴェン交響曲は、晩年のコロンビア響のものが有名ですが、ワルターがニューヨーク響のころのもの。モノラル録音ですが、当時はそんなことにも。まったく気がつきませんでした。そして、1番は以前に述べたとおり、まったく聴かなかったのですが、2番はそのころから大好きだったんですね。
このワルターの演奏、晩年の演奏に比べると、雄大さや男性的な表情や力強さを感じることが出来ますね。オケのコロンビア響に比べると、ニューヨークPOにははやり幅の深さや懐の深さがあります。加えて、時折見せる柔和さや優しい表情などは、晩年の録音同様、この人の演奏のたまらない魅力です。また、晩年には聴けない力強さも、ワルターの意外とも言える一面と思うようです。いやはや、もっと若い時代の演奏がそれほどの良好な録音で聴けない現状では、この時期の演奏がワルターの最上の遺産と言えるのかも知れません。しかし、ワルター、ニューヨークPOを思うがままに扱い、理想的なベートーヴェンを聴かせてくれます。
第一楽章、ニューヨークPOの力強くスケールの大きなベートーヴェンが十二分に聞くことができる。旋律を歌い上げるときは、たいそう優しげ表情であり、テンポもうまく効果的な設定を細かく展開しています。第2楽章、ここが一番いい。テンポ、強弱、表現、どれも理想であり、加えてここでのゆったりと愛情に満ちた演奏は、思わず聴き惚れてしまうほどの美しさでもあります。第三楽章スケルツォ。少々重いと感じるところもあるが、フォームは強固であり。細部までこころが行き届いています。そして、第四楽章、最近私はこの楽章を気に入っています。ただ多少大人しい様子も見えますが、音楽を優しく包み込むような表情は実にいいです。
昔よく聞いたレコードの演奏をいまCDで聴いてみると、ああこの演奏だったとは、残念なことにわかりません。うーん、いいなあと思った感動の記憶しかないのでしょうねえ。LPをまた聴いてみようと思います。
(United Archives NUA02 2011年 輸入盤)
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