こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

アリシア・デ・ラローチャです。

2021年09月12日 23時52分00秒 | モーツァルト
マリーンズ、ついに首位に躍り出ました。9月の首位は、なんと51年振りとか。前回の1971年は、前年のリーグ優勝に続き2位。監督が濃人さんからあの大沢氏に途中交代。木樽が最多勝だった年。懐かしいですねえ。今年はまだ40試合近く残っています。そんな中、先週はほっともっとでバファローズ戦。タダ券あったので、三日連続で観戦しました。多少打線が湿りがち。シーズン1位になれば、1970年以来のこと。頑張って欲しいですねえ。

そんなことで、今回はモーツァルトのピアノ協奏曲。この曲についても、いろんな演奏を聴いてきましたね。一番よく聴く演奏は、どれかなあ、と思ってみるに、内田光子・テイト盤かなあ、と思いました。でも、このジャンルは、それほど古楽器の進出はないのですかね。レコ芸の名曲名盤でも、ソナタでは、シュタイアーやベザイデンホウトなどが評価されているのですが、協奏曲では、この両者も登場しますが、アルゲリッチやグルダ、ブッブビンダーなども健在なのであります。といはいえ、シュタイアーがもっと録音が増えていけば、その評価も今以上に高まるに違いありませんね。まあ、そんな評価は置いといて、自分がいいと思う演奏を聴けばいいのですがね。とはいえ、古楽器の演奏、音色を聴くに、うーん、いつも悩んでしまいます。時代の流れに逆らっているのかも知れません。とほほ。

という中で、今回もバリバリのモダン楽器による演奏。アリシア・デ・ラローチャのピアノです。この人、1923年生まれで2009年に逝去されたスペインのピアノストです。その名も顔も、私が音楽聴き始めたころから知られていました。ただ私は、どんな曲を演奏しているのかも含めて、ほとんど聴いたことがありませんでした。その中でもモーツァルトの協奏曲については、その録音があることは知っていました。1991~1993年にコリン・ディヴィス指揮のイギリス室内管と、第9,19-27番の録音や、ショルティとヨーロッパ室管との24-27番もあります。今回は、ディヴィスとの演奏から、ピアノ協奏曲第24番ハ短調であります。1991年7月の録音。

この第24番、私はかなり好きな曲です。1・3楽章の激情、2楽章の安堵感、どれもモーツァルト的な美がとてもいいし、それが心に染み込んできますね。この演奏、まずオケのイギリス室管。バレンボイムやペライア、そして内田光子の演奏でもバックを務めていますが、非常に渋い。木管の美しさ、特にこの部門がいいですが、加えて、弦のまとまりなど、実に堂に入った演奏を展開しています。そして、ディヴィス、そのイギリス室管のよさを十二分に引き出す。オケとピアノのとの出し入れが、たいそうおもしろい。ここは押し、ここは引く、といったあたりが非常にうまく展開されています。そして、ラローチャのピアノですが、これが極上の音色、そして深い表情、卓越したテクニック、これが兼ね備えられ、これ以上のものがあろうか、というところ。もう初めて聴いた途端に、このピアノはいいな、と思いました。ピアノで我々に語りかける力は圧倒的であります。ピアノについては、オケとの関わりがどうのこうのというよりも、こう孤高の厳しさや存在感が漂っているところも、実に大きな説得力であります。

第1楽章、冒頭からのオケの深い表情で始まり、ピアノの登場までの2分少しの深い表現は見事です。そしてピアノが登場するが、その鮮烈な響き、そしてその存在感、実に立派。私にピアノについておいでと言った高みも感じますが、デイヴィスも負けてはいませんねえ。第2楽章、ラローチャのピアノから始まりますが、このピアノも実に美しい。そして曲が進む中で、深い表情が現れ、安堵感を取り消してしまうようにも思えるほど。しかし、また救いの表情が聴かれて、心は安堵。そんな状況の中、ピアノは雄弁であります。そして第3楽章、オケとピアノのせめぎ合い。どちらも負けないようなところに緊張感が漂う。でもやはりラローチャのピアノがいいなあ。オケの管楽器はいいです。でもピアノの雄弁さが残りました。

ラローチャのモーツァルト、本当によかったんで、ソナタも聴いてみたいと思いました。でも、入手し難い状況みたいで、残念ですね。そして、先週は、マリーンズ4勝1敗1分けで貯金11。このまま突っ走って欲しいです。あと30試合と少し。頑張れマリーンズ。
(RCA 19439709642 2020年 輸入盤)

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4 コメント

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Unknown (popotoku)
2021-09-15 11:09:16
ラローチャが弾くモーツァルトのソナタは好きです。(ヘンデルの調子の良い鍛冶屋も最高!)私は残念なことに協奏曲を持っていません。もうすぐ名古屋にもディスクユニオンが出店するようなので探してみます。ロッテは調子よさそうですね。1974も優勝したのではなかったでしょうか?与那嶺ドラゴンズが金田留たちにやられた記憶があります。
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コメントありがとうございます。 (mikotomochi58)
2021-09-16 11:39:10
popotoku 様、コメント感謝です。私はラローチャの演奏を聴くのは、今回が初めてで、他の演奏はまったく聴いたことがないです。ただ、モーツァルトのソナタは欲しいのですが、入手困難なようで、私も大阪のディスクユニオンにお世話になれないかと思っておっります(笑)。マリーンズ、怖いのはコロナです。感染者がでないようにして欲しい限りです。マーティンは大丈夫かなあ。1974年は、前後期制で、前期優勝して、プレーオフでブレーブスを破っての優勝でした。一年のシーズン通しての優勝は、1970年以来になります。金田留は、この年最多勝を取ったように思いました。
また、ご教示ください。
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Unknown (クレモナ)
2021-09-17 22:10:13
ラローチャのCDは、何枚か持っていますが、やはり、グラナドスやモンポウ、ファリャなど、スペイン系になります。もちろん、モーツァルトも持っていますが、ショルティ盤です。レコード会社も、ドイツ物より、スペイン物を録音させたいのでしょうが、数少ないモーツァルトも優れた演奏が、多いですね。見た目で判断してはいけないと、思うのですが、モーツァルトも、ふくよかな音質ですね。リズム感が良いです。ベートーヴェンなども、ライブ盤ではあるのですが、録音となると、ラテン系になってしまいますね。
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コメント、ありがとうございます。 (mikotomochi58)
2021-09-19 16:50:40
クレモナ 様、コメント感謝です。私はラローチャ、初めてでした。BOXものも出ているので、これいいな、と思ったのですが、やはりスペインものが多いですねえ。あまりスペインものは聴いたことがないので、少し躊躇してしまいます。モーツァルトのソナタは欲しいですねえ。また、ご教示ください。
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