実は、この3月2日から沖縄に二泊三日で行く予定でした。新型コロナ流行のため、中止にするとキャンセル料もかかるし、決行する!としておりました。27日になって学校が休校となり、こればヤバいな、でも行くぞ!でした。しかし、28日になって飛行機もホテルもキャンセル料は取らないということになりました。こうなるとも敢えて火中の栗を拾うこともあるまいということで、すべてキャンセルした次第です。実に残念でございます。しかし、こんな対応をすると経済に影響大でしょうねえ。それが逆に心配でもあります。
まあ、そんな慌ただしい中で、今回はモーツァルトであります。このところそれほどモーツァルトは聴いていませんでした。そんな反省?もあり、モーツァルトです。セレナード第7番二長調『ハフナー』であります。このセレナードは、1776年ザルツブルク市長のハフナー家の婚礼祝いのために作曲されました。モーツァルトのセレナードの中ではもっとも規模の大きなもので、八つの楽章から構成されております。第2~4楽章は、ヴァイオリン協奏曲。私的には、モーツァルトのセレナードの中では、もっとも取っ付きにくいものかと。それほど魅力的なメロディもなく、優美さもなく、もちろん異論はあるでしょうが、であります。ただ、慣れてくると、そのよさが徐々に感じられてきた今日この頃なんですねえ。
このセレナードには、ヴァント、ミュンヒンガー、マリナー、ボスコフスキー、そしてベームなどの名演があります。以前にもヴァントとミュンヒンガーを取り上げましたが、今回は、シャーンドル・ヴェーグとモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカによる演奏。1990年5月8-10日ミルシュタットでの録音です。このCD、モーツァルトの機会音楽を集めた10枚組の一枚ですが、確か随分前になんばのタワーさんでその安さ(2990円)に驚いて買いました。
ヴェーグの演奏、私はそれほど聴く機会があったわけではありません。シフとのモーツァルトのピアノ協奏曲やヴェーグ四重奏団の演奏などですかねえ。今欲しいのがベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の新盤なんですが、これはなかなか入手でませんねえ。他にもザルツブルク音楽祭のライブが十数枚あります。これも聴いてみたいな、とは思っていますが、なかなかであります。
それで、このハフナーの演奏ですが、モーツァルトの演奏でよく聴くことができる優雅さなどは感じず、非常に構成のしっかりした堅固な曲作りの印象があります。交響曲のような趣きが満ち満ちており、セレナードやディヴェルティメントとは少し違うか、と思ってしまいます。また、ヴェーグのヴァイオリンやオケのついても、甘美なオケの音色というより、固い締まった樫の木のような風情を感じるのでありました。このハフナーは、曲自体が優雅さや甘美さとは、少し違うぞと思うので、それはそれでそんなに違和感はないんですねえ。ヴェーグの演奏は、宴会での音楽というより、コンサートでの活気に満ちた、堂々とした交響曲のようなのでありました。
第1楽章、冒頭から堂々として引き締まった、まさにシンフォニックな音楽が展開され、ヴェーグの力の籠もった演奏でぐいぐい引っぱられていく。セレナードとは少々異なるようだが、曲が進む中でこんな演奏もありやな、と認識させられる。第2楽章、ヴァイオリン協奏曲の緩徐楽章。独奏ヴァイオリンは実に美しい。しかし甘美で優雅な音色ではなく、先述のように締まった樫の木のようです。とはいえ、モーツアルトの美しい音楽が極上のヴァイオリンで奏でられています。
第3楽章、ト短調メヌエット。最も印象深い楽章。中間部には流麗なヴァイオリン。第4楽章。協奏曲の終楽章ロンド。軽快なヴァイオリンが鮮やか。そして第5楽章メヌエット2。重量級のメヌエット。ぞれに負けない重厚な響きが聴かれます。第6楽章。この楽章、私は好きです。端正なオケの演奏が実にいい。そして、第7楽章メヌエット3。ここでも重厚なメヌエット。迫力満点です。そして、終楽章。重ねてスケールの大きさが心地よいし、それに相応しい演奏がこれまた快感であります。
ついに、今日兵庫県でも感染者がでた新型コロナ。ここ1~2週間といいますが、来週末にはどんな具合でしょうかね。心配です。
(Capriccio 10 334 1990年 輸入盤)
まあ、そんな慌ただしい中で、今回はモーツァルトであります。このところそれほどモーツァルトは聴いていませんでした。そんな反省?もあり、モーツァルトです。セレナード第7番二長調『ハフナー』であります。このセレナードは、1776年ザルツブルク市長のハフナー家の婚礼祝いのために作曲されました。モーツァルトのセレナードの中ではもっとも規模の大きなもので、八つの楽章から構成されております。第2~4楽章は、ヴァイオリン協奏曲。私的には、モーツァルトのセレナードの中では、もっとも取っ付きにくいものかと。それほど魅力的なメロディもなく、優美さもなく、もちろん異論はあるでしょうが、であります。ただ、慣れてくると、そのよさが徐々に感じられてきた今日この頃なんですねえ。
このセレナードには、ヴァント、ミュンヒンガー、マリナー、ボスコフスキー、そしてベームなどの名演があります。以前にもヴァントとミュンヒンガーを取り上げましたが、今回は、シャーンドル・ヴェーグとモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカによる演奏。1990年5月8-10日ミルシュタットでの録音です。このCD、モーツァルトの機会音楽を集めた10枚組の一枚ですが、確か随分前になんばのタワーさんでその安さ(2990円)に驚いて買いました。
ヴェーグの演奏、私はそれほど聴く機会があったわけではありません。シフとのモーツァルトのピアノ協奏曲やヴェーグ四重奏団の演奏などですかねえ。今欲しいのがベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の新盤なんですが、これはなかなか入手でませんねえ。他にもザルツブルク音楽祭のライブが十数枚あります。これも聴いてみたいな、とは思っていますが、なかなかであります。
それで、このハフナーの演奏ですが、モーツァルトの演奏でよく聴くことができる優雅さなどは感じず、非常に構成のしっかりした堅固な曲作りの印象があります。交響曲のような趣きが満ち満ちており、セレナードやディヴェルティメントとは少し違うか、と思ってしまいます。また、ヴェーグのヴァイオリンやオケのついても、甘美なオケの音色というより、固い締まった樫の木のような風情を感じるのでありました。このハフナーは、曲自体が優雅さや甘美さとは、少し違うぞと思うので、それはそれでそんなに違和感はないんですねえ。ヴェーグの演奏は、宴会での音楽というより、コンサートでの活気に満ちた、堂々とした交響曲のようなのでありました。
第1楽章、冒頭から堂々として引き締まった、まさにシンフォニックな音楽が展開され、ヴェーグの力の籠もった演奏でぐいぐい引っぱられていく。セレナードとは少々異なるようだが、曲が進む中でこんな演奏もありやな、と認識させられる。第2楽章、ヴァイオリン協奏曲の緩徐楽章。独奏ヴァイオリンは実に美しい。しかし甘美で優雅な音色ではなく、先述のように締まった樫の木のようです。とはいえ、モーツアルトの美しい音楽が極上のヴァイオリンで奏でられています。
第3楽章、ト短調メヌエット。最も印象深い楽章。中間部には流麗なヴァイオリン。第4楽章。協奏曲の終楽章ロンド。軽快なヴァイオリンが鮮やか。そして第5楽章メヌエット2。重量級のメヌエット。ぞれに負けない重厚な響きが聴かれます。第6楽章。この楽章、私は好きです。端正なオケの演奏が実にいい。そして、第7楽章メヌエット3。ここでも重厚なメヌエット。迫力満点です。そして、終楽章。重ねてスケールの大きさが心地よいし、それに相応しい演奏がこれまた快感であります。
ついに、今日兵庫県でも感染者がでた新型コロナ。ここ1~2週間といいますが、来週末にはどんな具合でしょうかね。心配です。
(Capriccio 10 334 1990年 輸入盤)
さて、新型コロナですが、まだまだ、先が見えませんね?専門家(怪しい?)の意見も様々ですが、日本に、感染症の専門家が、こんなに沢山いるのに、驚いています。今まで、彼らは、何をやてきたのでしょうか。どんな、提言を、政府に行ってきたのでしょうか?我々は、中国や、韓国を日本より、医療後進国とは思っていなかったでしょうか?色々、考えさせられます。
やはり新型コロナですが、やはり危機管理がしっかりできていませんね。言うのは簡単ですが、なかなかこれは難しいですねえ。ほんとにこれが強毒性のウィルスだったら、と思うと実に恐ろしいです。
また、ご教示ください。