先週は、三日間岡山に帰省しておりました。今年はこれも自粛しようかとも思ったのですが、実家でひとりで過ごすので、まあいいかということでした。車が神戸ナンバーなので少々気を使ったり…。岡山もこのところの猛暑でそれなりに暑く、墓掃除や溝の掃除などで汗だくになりました。実家も大分機能不全が増えてきて、とても長くは滞在でしなくなってきました。もう、そろそろ処分のことを真剣に考える時期にきています。これが今後の大きな課題でありますねえ。
そんな猛暑の中、今回はフルトヴェングラーの演奏です、ベートーベヴェンの交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』であります。まあ、何回も取り上げた曲ですが、フルトヴェングラーの演奏は初めて。フルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲については、晩年にVPOとのスタジオ録音での全集が進行中でした。1,3,4,5.6.7番は録音されました。フルトヴェングラーの全集は、幾度も発売されていますが、この6曲に加えて、2番は1948年のVPOとの、8番は1948年のストックホルムPOとの、9番は1950年のバイロイトでの、それぞれライブ録音を加えているようです。そして、この他にも多くのライブ録音もあり、そっちの方がいいなあ、と思うことも多いのですが、スタジオ録音がある曲は、それをしっかり聴くことが基本なんでしょうね。
『田園』についても、スタジオ録音に加えて5つのライブとSPのためスタジオ録音の合計7種類の演奏を聴くことができます。中でも有名なのは、1944年3月20-22日のBPOとのライブ演奏と、1952年11月24,25日VPOとのスタジオ録音ですね。前者は戦時中のライブということもあって、フルトヴェングラーらしい演奏とも言えます。後者は、高揚感や劇的な表情は前者には劣るが、非常に落ち着いた巨匠の整った演奏。やはり、フルトヴェングラーの演奏として第一にあげなければならないんは後者でしょう。加えて、曲のもあってかそれほどの違いがないのも特徴でしょう。
それで、1952年VPO盤ですが、その昔この演奏はブライトクランクのLPで持っていました。貧弱な再生装置で聴いてたので、ほとんど音質は気になりませんでした。現在では、オタケンレコードから出ているブライトクランクの白レーベル非売品見本盤からの復刻CDがもっとも音質がいいのでしょうかね。板起こし系以外でモノラルのCDでは、1991年12月に東芝EMIからは発売された全集が最も音質がいいと言われています。国内盤の全集はこれまで数回発売されていますが、その度音質もかわっているそうです。その中で、この1991年盤はとびぬけて音質がよく、特にスタジオ録音の6曲は最高といわれています(平林直哉『フルトヴェングラーを追って』青弓社、2014年)。そしてこの全集は中古市場で買取価格が2万円以上の高値が付いており、もし2万円くらいで売られていたら、買っておいても損はないと言われています。私は、たまたま中古やさんで、3990円で売られていた見つけ、即座に買いました。ラッキーでした。確かに音はたいそういい。音の持つ力がまったく違いますね。1,3,5,7番は、EMIからシングルレイヤーSACDが出ているので、それがベストと思いますが、6番については、このCDがベストではないかと思います。
話が長くなりましたが、この演奏であります。まずテンポがたいそう遅い。とても、第1楽章「田舎に着いた時の愉快な気分」にはほど遠い。それは第2楽章も同様。そして隅々まで行き届いた演奏であり、音の充実度は比類ないし、そしてダイナミックで起伏に富んだ表情。ライブでのような燃焼度の高さなどはそれほどありませんが、これだけの充実した演奏は他ではなかなか聴けないです。そして、VPOの演奏はやはり秀逸なんです。
そんな猛暑の中、今回はフルトヴェングラーの演奏です、ベートーベヴェンの交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』であります。まあ、何回も取り上げた曲ですが、フルトヴェングラーの演奏は初めて。フルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲については、晩年にVPOとのスタジオ録音での全集が進行中でした。1,3,4,5.6.7番は録音されました。フルトヴェングラーの全集は、幾度も発売されていますが、この6曲に加えて、2番は1948年のVPOとの、8番は1948年のストックホルムPOとの、9番は1950年のバイロイトでの、それぞれライブ録音を加えているようです。そして、この他にも多くのライブ録音もあり、そっちの方がいいなあ、と思うことも多いのですが、スタジオ録音がある曲は、それをしっかり聴くことが基本なんでしょうね。
『田園』についても、スタジオ録音に加えて5つのライブとSPのためスタジオ録音の合計7種類の演奏を聴くことができます。中でも有名なのは、1944年3月20-22日のBPOとのライブ演奏と、1952年11月24,25日VPOとのスタジオ録音ですね。前者は戦時中のライブということもあって、フルトヴェングラーらしい演奏とも言えます。後者は、高揚感や劇的な表情は前者には劣るが、非常に落ち着いた巨匠の整った演奏。やはり、フルトヴェングラーの演奏として第一にあげなければならないんは後者でしょう。加えて、曲のもあってかそれほどの違いがないのも特徴でしょう。
それで、1952年VPO盤ですが、その昔この演奏はブライトクランクのLPで持っていました。貧弱な再生装置で聴いてたので、ほとんど音質は気になりませんでした。現在では、オタケンレコードから出ているブライトクランクの白レーベル非売品見本盤からの復刻CDがもっとも音質がいいのでしょうかね。板起こし系以外でモノラルのCDでは、1991年12月に東芝EMIからは発売された全集が最も音質がいいと言われています。国内盤の全集はこれまで数回発売されていますが、その度音質もかわっているそうです。その中で、この1991年盤はとびぬけて音質がよく、特にスタジオ録音の6曲は最高といわれています(平林直哉『フルトヴェングラーを追って』青弓社、2014年)。そしてこの全集は中古市場で買取価格が2万円以上の高値が付いており、もし2万円くらいで売られていたら、買っておいても損はないと言われています。私は、たまたま中古やさんで、3990円で売られていた見つけ、即座に買いました。ラッキーでした。確かに音はたいそういい。音の持つ力がまったく違いますね。1,3,5,7番は、EMIからシングルレイヤーSACDが出ているので、それがベストと思いますが、6番については、このCDがベストではないかと思います。
話が長くなりましたが、この演奏であります。まずテンポがたいそう遅い。とても、第1楽章「田舎に着いた時の愉快な気分」にはほど遠い。それは第2楽章も同様。そして隅々まで行き届いた演奏であり、音の充実度は比類ないし、そしてダイナミックで起伏に富んだ表情。ライブでのような燃焼度の高さなどはそれほどありませんが、これだけの充実した演奏は他ではなかなか聴けないです。そして、VPOの演奏はやはり秀逸なんです。
第1楽章でも徐々に感情が高まって行くあたりは見事。第2楽章では、穏やかな緩徐楽章の美しさが弦や木管で歌われる。第3楽章、実に堂々としたスケールの大きな表現。凄味のある低弦。ホルンや木管の美音はいいですね。そして第4楽章の凄味と迫力は比類なし。さすがフルトヴェングラー。そしてそれを克服する第5楽章では、全身全霊をこめて高らかに自然の猛威に打ち勝った喜びが歌われるよう。そうなると、5番と同じか、とつい思ってしまいます。当初は標題との違和感を感じながらでしたが、次第に標題を意識しつつ、標題と同じ気持ちをもちながら、この演奏を受入れ、またそれに心を動かされているのでありました。やはり、フルトヴェングラーのベートーヴェンは、凄いですねえ。
しかし、今日も浜松で40度越えの気温。もう40度越えることが日常的になってきました。明日からまた仕事が再開されます。この暑さ、何時まで続くんでしょうかねえ。
(ENI TOCE-7530-34 1991年)
しかし、今日も浜松で40度越えの気温。もう40度越えることが日常的になってきました。明日からまた仕事が再開されます。この暑さ、何時まで続くんでしょうかねえ。
(ENI TOCE-7530-34 1991年)
初めてのベートーヴェンがフルトヴェングラーでした。
フルトヴェングラーのベートーヴェンは大好物でございますが
・・・6番のみ・・・持っておりません(泣) 聴いてみたいですねぇ。。。ジャケットも素敵ですね❢
フルトヴェングラーはブラームス、シューマンも素晴らしいと思います。
暑い時季はバロックを聴いたりしています。
季節が移り涼しくなりましたらフルトヴェングラーの重厚な演奏で聴きたいと思います♪
まだまだコロナも収まりませんし、この暑さ、熱中症にも❢お気をつけ下さいませ。
次回も楽しみにいたしております♬
☆stella☆
ところで、演奏の内容ですが、現代では考えられないテンポですが、「田園」は、これで良いのだ、という、説得力があります。そして、当時のVPOのローカルな響きが、なんとも言えません。オーボエ、フルート、ホルン、そして柔らかな弦楽器、惚れ惚れします。今回、取り上げた全集盤は、音の良いことで知られており、私も欲しいのですが、近くのブックオフでは、4万円近くしており、とても、買う気にはなれませんでした。でも、いずれ、入手したいと、思っています。
さて、今年のロッテですが、粘り強さがあり、ソフトバンク相手でも、諦めないですね。今日、勝てば、首位になりますが、案外、本物かも?
マリーンズ、昨日まけて「一日天下」でした。まだまだ、だと思います。またご教示ください。
録貯めをしていた「クラシックカフェ」で聴きました。
プログラムは、「田園」特集であり、内容は、聴き比べ(結構充実)、および、トスカニーニの1楽章、フルトヴェングラーの3~5楽章、チェリビダッケの全楽章というものでした。
フルトヴェングラーの「田園」は、自然描写が力強く迫力があり、それに打ち克った安息と充実感といった内容でした。ご指摘の通り、フルトヴェングラーが振ると、第5と同じやん、ですね。(笑) NHKの解説もそこに言及されていました。
今度は、1952VPO全曲を聴きたいです。
個人的には、ベームとクリュイタンスが品がよく、好みです。
来年、マリーンズは若手の台頭もあり、大いに期待できそうです。
燕軍のほうは、青木・内川の最後の雄姿を神宮でみたいです。
ぜひ、マリーンズと燕軍の日本シリーズなど拝見したいのですが、純粋に確率で計算すると、1/6×1/6=1/36ですので、今後36年に1回は実現しそうです。
それぞれの過去の出場戦績の最小公倍数で行きますと、60年に1回となり(わたくし調べ)、いずれにしてもわたくしの体は持たないです。
すいません音盤の話は、勉強不足です。
いつも月曜日の朝を楽しみにしております。毎週の更新は大変とは思いますが、ご自愛ください。
良い新年をお迎えください。
マリーンズ、なんせ5回しか日本シリーズは出場しておりませんし、なかなかホークスの巨大戦力を倒すのはしんどいものがありますね。内川はマリーンズにも来て欲しかったのです。来年は活躍してくれそうですね。来年は神宮でのシリーズをぜひ実現させましょう。
いつもごご高覧いただいき、ありがとうございます。来年もよろしくお願い申し上げます。よいお年をお迎えください。