コロナ、大変なことになりつつあります。東京が危ない、といいますが、次は大阪。一週間後にはどうなっているんでしょうねえ。世間ではいろいろと自粛の嵐ですが、私も旅行をふくめ、いろんな行事を中止しました。もう長いこと飲みにも行っていません。そのお陰か、ランニングは好調で、3月はもう240㎞走りました。その方面では快調であります。志村けんさん、藤浪選手、チャールズ皇太子、ジョンソン大統領と、著名人にも感染。どんどん身近はものになってきました。次の週末はどうなっているんでしょうかねえ。先が見えません。
それはそれとして、いつもお世話になっているタワーさんで、GRAND SLAMレーベルのセールがありました。去年もあったので、そろそろかと思っていました。今回もけっこうな枚数買ってしまいました。最近は、2トラック38センチのオープンリール・テープからの復刻が多いのです。このソースについては「Private archive」と書かれており、個人の所有のものでしょうが、こんなのよく見つけてきますねえ。以前はフルトヴェングラーの演奏をよく買いましたが、最近では、ワルターやクナッパーツブッシュのものにも触手を伸ばしております。この復刻盤は、ずいぶんいい音。特に、迫真の音で演奏を聴くことができるのがいいです。
それで、今回はハンス。クナッパーツブッシュ指揮VPOのブルックナーの交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』であります。1955年3月29-30日の録音。クナッパーツブッシュのブルックナーは、たくさん聴くことができますが、セッション録音となると、VPOとの3。4,5番とMPOとの8番がありますね。どれも名盤として名高いものです。他にも、4番の演奏は、1944年のBPOと1964年のVPOの2つが残っていますが、最も有名なのは、この1955年盤ですね。
これまでこの演奏はタワーさんからの復刻で聴いていましたが、その時は、それほどの印象は無かったんです。このGRANDSLAM盤を聴いて一変。クナッパーツブッシュの演奏に思わず聴きこんでいったのでありました。その理由は、このGRANDSLAM盤、先に少し述べましたが、音の鮮度が違うんですね。このCDで聴く演奏は、心にしっかり入ってくる。それが迫真の音ということなんですね、音がいいってことは実に大切なことですねえ。
そして演奏ですが、クナッパーツブッシュの演奏のよさを一言で言うなら、音楽に心が籠もっている。クナッパーツブッシュの気持ちが音楽に籠められて、それが私たちに伝わる。だから、よくいわれるブルックナーの退屈さなどとは無縁、例えば冗長とも揶揄される第2楽章なども、音楽のよさや凄さがビシバシと伝わってくるんですね。こんな風にブルックナーを演奏する人は他にいないし、その味付けやディナーミクやアゴーギクはこの人の独特であります。それがまたブルックナーにはピタリとはまります。だから、ブルックナーの音楽がこれほどいいなあ、と思わせてくれる指揮者はいないですね。加えて、VPOも実に素晴らしい。
第1楽章、第一印象は非常におもしろい。ここでこうくるか、という思いの連続。壮大なスケール感や豊かな表情などいろんな局面が次々と現れる。そしてこんな曲だったか、と思い知らされます。それをVPOがしっかりと受けとめ、安定した演奏で支える。第2楽章、朗々と流れる大河のような演奏が展開され、その流れに身を委ねる快感。繰り返しながれる旋律も鮮明実に鮮明、加えてのVPOの美音。弦が締まった美しさ。木管も美音。最後の盛り上がりの高揚感はさすが。第3楽章スケルツォ。怒涛のように鳴り響く金管。VPOはすごい。中間部の美しさは比類ない。豊かな表情にますます聴き惚れる。再現部では思いっきりVPOの美音が強奏される。これだけで素晴らしい。そして終楽章。冒頭からこれからの展開に期待が膨らむ。そして、これまでのよさがすべて詰まったような展開。この終楽章は私大好き。ここでやはり思うのはVPOの力ですね。演奏でのいろんな局面での対応力はもちろん、表現力は素晴らしいですねえ。繊細さや分厚い響き、そして豪快さ。やはりこの凄い演奏は、VPOを抜きにしては考えれないですね。
再びコロナ。3月になって外国へ旅行して感染、というパターンがけっこう多いことに驚きます。まあいろんな事情があるんでしょう。私は沖縄でも旅行を中止しました。私はやはり小心者なんでしょうかねえ。
(GRAND SLAM GS-2175 2017年)
それはそれとして、いつもお世話になっているタワーさんで、GRAND SLAMレーベルのセールがありました。去年もあったので、そろそろかと思っていました。今回もけっこうな枚数買ってしまいました。最近は、2トラック38センチのオープンリール・テープからの復刻が多いのです。このソースについては「Private archive」と書かれており、個人の所有のものでしょうが、こんなのよく見つけてきますねえ。以前はフルトヴェングラーの演奏をよく買いましたが、最近では、ワルターやクナッパーツブッシュのものにも触手を伸ばしております。この復刻盤は、ずいぶんいい音。特に、迫真の音で演奏を聴くことができるのがいいです。
それで、今回はハンス。クナッパーツブッシュ指揮VPOのブルックナーの交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』であります。1955年3月29-30日の録音。クナッパーツブッシュのブルックナーは、たくさん聴くことができますが、セッション録音となると、VPOとの3。4,5番とMPOとの8番がありますね。どれも名盤として名高いものです。他にも、4番の演奏は、1944年のBPOと1964年のVPOの2つが残っていますが、最も有名なのは、この1955年盤ですね。
これまでこの演奏はタワーさんからの復刻で聴いていましたが、その時は、それほどの印象は無かったんです。このGRANDSLAM盤を聴いて一変。クナッパーツブッシュの演奏に思わず聴きこんでいったのでありました。その理由は、このGRANDSLAM盤、先に少し述べましたが、音の鮮度が違うんですね。このCDで聴く演奏は、心にしっかり入ってくる。それが迫真の音ということなんですね、音がいいってことは実に大切なことですねえ。
そして演奏ですが、クナッパーツブッシュの演奏のよさを一言で言うなら、音楽に心が籠もっている。クナッパーツブッシュの気持ちが音楽に籠められて、それが私たちに伝わる。だから、よくいわれるブルックナーの退屈さなどとは無縁、例えば冗長とも揶揄される第2楽章なども、音楽のよさや凄さがビシバシと伝わってくるんですね。こんな風にブルックナーを演奏する人は他にいないし、その味付けやディナーミクやアゴーギクはこの人の独特であります。それがまたブルックナーにはピタリとはまります。だから、ブルックナーの音楽がこれほどいいなあ、と思わせてくれる指揮者はいないですね。加えて、VPOも実に素晴らしい。
第1楽章、第一印象は非常におもしろい。ここでこうくるか、という思いの連続。壮大なスケール感や豊かな表情などいろんな局面が次々と現れる。そしてこんな曲だったか、と思い知らされます。それをVPOがしっかりと受けとめ、安定した演奏で支える。第2楽章、朗々と流れる大河のような演奏が展開され、その流れに身を委ねる快感。繰り返しながれる旋律も鮮明実に鮮明、加えてのVPOの美音。弦が締まった美しさ。木管も美音。最後の盛り上がりの高揚感はさすが。第3楽章スケルツォ。怒涛のように鳴り響く金管。VPOはすごい。中間部の美しさは比類ない。豊かな表情にますます聴き惚れる。再現部では思いっきりVPOの美音が強奏される。これだけで素晴らしい。そして終楽章。冒頭からこれからの展開に期待が膨らむ。そして、これまでのよさがすべて詰まったような展開。この終楽章は私大好き。ここでやはり思うのはVPOの力ですね。演奏でのいろんな局面での対応力はもちろん、表現力は素晴らしいですねえ。繊細さや分厚い響き、そして豪快さ。やはりこの凄い演奏は、VPOを抜きにしては考えれないですね。
再びコロナ。3月になって外国へ旅行して感染、というパターンがけっこう多いことに驚きます。まあいろんな事情があるんでしょう。私は沖縄でも旅行を中止しました。私はやはり小心者なんでしょうかねえ。
(GRAND SLAM GS-2175 2017年)
さて、コロナは刻々と拡大していますね。私の身近では、まだ実感はないのですが、気をつけてはいます。来週は、どんな状況になっているのでしょうか?