いよいよ明日、新しい元号が発表になりますねえ。基本的には私は元号は不要と思っているんですが、世間的にはこれを持する人は多いようですね。天皇が時をも支配するというもそうだけど、西暦との併用は煩雑だしねえ。かかる費用も膨大でしょうしねえ。とはいえ、自分の名も年号にあるので、息子の名前も年号から取ったし…、まあ生活に根付いているんでしょうねえ。
「新しい元号は○○です」。考えてみるのですが、まあ当たらないでしょうねえ。
少し前に、ベートーヴェンの初期の作品をたくさん取り上げましたが、今回もその一環とも言えます作品7です。ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調。最近、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、またまた、よく聴いています。1曲、1曲が聴けば聴くほど素晴らしいですねえ。そして、この4番、この時期の曲の中では、出色の出来だろうし、大変聴きやすく、親しみ安い曲であります。全曲で30分弱。「ハンマークラヴィーア」に続く長さとよく言われます。
ベートーヴェンは、この曲を1796年から1977年にかけて作曲した言われています。1797年10月にウィーンのアルタリアから出版されました。そして、ハンガリー出身のケグレヴィチ伯爵令嬢バルバラへと献呈されたそうです。この女性、ベートーヴェンと恋愛関係にあったとも言われ、ピアノ協奏曲第1番なども献呈されています。それと関わりがあるかどうかわかりませんが、「愛する女性」という名が付けられていたのでした。
しかし、この曲もたくさんの演奏で聴くことができますね。どの演奏がいいか、けっこう悩みます。最近は、ヒューイットのあと、スティーヴン・コヴァセヴィチを聴き、そのあとリチャード・グードときて、それから、ウィルヘルム・バックハウスとなり、やはりバックハウスはすごいし、なんといってもバックハウスやなあ、と思ったのでした。バックハウスの二度目のステレオ録音の全集からです。1966年の録音になります。
私は、バックハウスの演奏を聴くと、最初はこれはもう古いのではないかなあ、と思ってしまうのです。もったりとしており、流れが非常もよろしくない。そして、ピアノの音もそれほどきれいではなく、響きも美しいほどでもない。硬い印象も受ける。近年の演奏のほうがピアノの良さを十分に感じさせてくれると思ったりしました。しかし、実はそうではないんですね。やはり、バックハウスの演奏は、じっくり聴くに、その素晴らしさが次第にわかってくるのでした。例えば、楽章ごとに表情が実にいい変わり方をしている。ピアノの音の幅が広く、特に低音の充実と高音の澄んだ音色はピアノの本質はこれだ、というような印象であります。そして、やはり技術的にも天下一品で、いろんなところに巧さを感じさせてくれます。
第1楽章Allegro molto e con brio。軽快に始まるところが、少々もったりしているあたりが、少々気になるところですが、それは次第に味わい深くなっていく。そして、豪快さや元気さもはらみながら、強打も印象的です。そして、低音が曲を大きく支えています。第2楽章Largo, con gran espressione。ベートーヴェンの緩徐楽章のよさが存分に出ている。そして、バックハウスの骨太で明快なピアノの美しさ。その悠久の美が波のように押し寄せる。この楽章は、実にいいです。私は好きです。第3楽章Allegro。メヌエットともスケルツォとも明記されず、軽快な流れるような音楽で、バックハウスは軽めに弾いていますが、それでも確かなピアノです。中間部はゆったりと、また堂々と進みます。そして、第4楽章Rondo. Poco allegretto e grazioso 。
風格のある主題をバックハウスは、表情豊かに、そしてしっかりとした安定感で展開していきます。やはり、足腰が座って、その上にあふれる表現力でしょうか。満足満足であります。
いよいよ、明日の11時半に新元号が発表されるそうです。予想では、 安久・安永・安始・栄安安明、永安・永和・永明・安成・和平・安栄などと言われていますが、どうでしょうねえ。
(DECCA 433 882-2 1992年 輸入盤)
「新しい元号は○○です」。考えてみるのですが、まあ当たらないでしょうねえ。
少し前に、ベートーヴェンの初期の作品をたくさん取り上げましたが、今回もその一環とも言えます作品7です。ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調。最近、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、またまた、よく聴いています。1曲、1曲が聴けば聴くほど素晴らしいですねえ。そして、この4番、この時期の曲の中では、出色の出来だろうし、大変聴きやすく、親しみ安い曲であります。全曲で30分弱。「ハンマークラヴィーア」に続く長さとよく言われます。
ベートーヴェンは、この曲を1796年から1977年にかけて作曲した言われています。1797年10月にウィーンのアルタリアから出版されました。そして、ハンガリー出身のケグレヴィチ伯爵令嬢バルバラへと献呈されたそうです。この女性、ベートーヴェンと恋愛関係にあったとも言われ、ピアノ協奏曲第1番なども献呈されています。それと関わりがあるかどうかわかりませんが、「愛する女性」という名が付けられていたのでした。
しかし、この曲もたくさんの演奏で聴くことができますね。どの演奏がいいか、けっこう悩みます。最近は、ヒューイットのあと、スティーヴン・コヴァセヴィチを聴き、そのあとリチャード・グードときて、それから、ウィルヘルム・バックハウスとなり、やはりバックハウスはすごいし、なんといってもバックハウスやなあ、と思ったのでした。バックハウスの二度目のステレオ録音の全集からです。1966年の録音になります。
私は、バックハウスの演奏を聴くと、最初はこれはもう古いのではないかなあ、と思ってしまうのです。もったりとしており、流れが非常もよろしくない。そして、ピアノの音もそれほどきれいではなく、響きも美しいほどでもない。硬い印象も受ける。近年の演奏のほうがピアノの良さを十分に感じさせてくれると思ったりしました。しかし、実はそうではないんですね。やはり、バックハウスの演奏は、じっくり聴くに、その素晴らしさが次第にわかってくるのでした。例えば、楽章ごとに表情が実にいい変わり方をしている。ピアノの音の幅が広く、特に低音の充実と高音の澄んだ音色はピアノの本質はこれだ、というような印象であります。そして、やはり技術的にも天下一品で、いろんなところに巧さを感じさせてくれます。
第1楽章Allegro molto e con brio。軽快に始まるところが、少々もったりしているあたりが、少々気になるところですが、それは次第に味わい深くなっていく。そして、豪快さや元気さもはらみながら、強打も印象的です。そして、低音が曲を大きく支えています。第2楽章Largo, con gran espressione。ベートーヴェンの緩徐楽章のよさが存分に出ている。そして、バックハウスの骨太で明快なピアノの美しさ。その悠久の美が波のように押し寄せる。この楽章は、実にいいです。私は好きです。第3楽章Allegro。メヌエットともスケルツォとも明記されず、軽快な流れるような音楽で、バックハウスは軽めに弾いていますが、それでも確かなピアノです。中間部はゆったりと、また堂々と進みます。そして、第4楽章Rondo. Poco allegretto e grazioso 。
風格のある主題をバックハウスは、表情豊かに、そしてしっかりとした安定感で展開していきます。やはり、足腰が座って、その上にあふれる表現力でしょうか。満足満足であります。
いよいよ、明日の11時半に新元号が発表されるそうです。予想では、 安久・安永・安始・栄安安明、永安・永和・永明・安成・和平・安栄などと言われていますが、どうでしょうねえ。
(DECCA 433 882-2 1992年 輸入盤)
さて、バックハウスの演奏は、やはり、聴きごたえが、あります。私が、昔から参考にしている、「名曲名盤500」(1987年発行)では、ミケランジェリの演奏が、1位になっており、他にリヒテルなども好評価でした。どちらも所有しておりませんが、確かに、この曲は、スケールが大きいので、前者、或いはギレリス、アシュケナージなども、良いのかも知れません。
私は他にも、グルダ、ケンプ、グールドの全集を持っていますが、ケンプも良かったです。グールドは4番は、無いようです。全集を持っていても、なかなか聴かないので、今回は、良い曲に出会えて、感謝いたします。また、良い曲を紹介して下さい。
さて、新元号は、「令和」になりましたね。まだ、一発で変換できません?政治色、安倍色プンプンという感じで、素直に喜べませんが、一国民が、とやかく言う問題ではないので、そのうち、慣れてくるのでしょうね。私も、元号は不要と思っています。今日あたり、外務省が原則、西暦使用という姿勢に、官邸は不快感を示しているという報道が出ています。国民に不便さを押しつけてまで、元号はいるのでしょうか?
「令和」、最初は………でしたが、三日でかなり慣れました(笑)。6つの案が公表されていましたが、なかなか難しいですねえ。「国書」という言い方のにも、違和感を私は持っています。