こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

正月だ、ローエングリン!

2007年01月07日 22時43分35秒 | ワーグナー
新しい年の第1弾は、ワーグナーの歌劇「ローエングリン」です。昨年は年末にばたばたしてまして、年末恒例のNHK-FMのバイロイト音楽祭をほとんど聞けませんでした。毎年、パソコンで録音してCD-Rに焼いているのですが、まあインターネットラジオでの放送を捜してなんとか、と思っています。しかし、例年では年末ワーグナー漬けになって、その余波で新年もそんな感じなんですが、今年はワーグナーなしの年末年始になってしまいました。
というわけで、ワーグナーを聞こうをいうことで、今回は「ローエングリン」となったわけです。このオペラ、ワーグナー以外も含めてもしかすると、好きなオペラNo1かもしれません。それほど好きでかなり好きです。このオペラほど美しく叙情的なものもないと思います。これくらいうっとりするようなきれいな音楽もめずらしいです。とにかく、「ローエングリン」は素晴らしい!この「ローエングリン」、全部が聞きどころですね。
てなわけで、このオペラのCDですが、それぞれいろいろな特徴がありますが、どれかひとつと言われれば、この1962・3年録音のルドルフ・ケンペ指揮VPOのものでしょう。ジェス・トーマスのローエングリン、エリーザベト・グリュンマーのエルザにゴットローブ・フリックのハインリッヒ王、それにフィッシャー=ディースカウのテルラムントとクリスタ・ルードビッヒのオルトルートという、もう最高のメンバーです。ケンペがうまく引き出すVPOのきれいで繊細な音はもとより、このCDの最大の聞きどころは、フィッシャー=ディースカウとクリスタ・ルードビッヒの悪役二人です。これを最強の悪役コンビと呼んでます。特に、第二幕第一場ののちの楽劇にみえるような場面でのこのコンビは最高ですね。ゴットローブ・フリックも威厳に満ちた国王となっています。ただ、第二幕のルードビッヒののやりとりではグリュンマーが声が少々低くつらいところを感じますが、清楚な感じはよく出ています。第二場の最後の場面、エルザがオルトルートを館に招き入れるとき、オルトルートが「この高慢さを逆手にとって、彼女の誠意と戦い…」と歌うところからの二重唱は、もうこの世のものとも思えないような陶酔感に満ちた美しい音楽となってます。二人が館に入ったあと、テルラムントが出て来てこの場面が終わるのですが、フィッシャー=ディースカウがしっかり閉めてくれてます。
「ローエングリン」については、また機会を見つけ述べようと思います。

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