こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

年末にルチア・ポップ

2006年12月30日 13時24分45秒 | その他の作曲家
ご無沙汰しております。実はクリスマスにわが家では一大事がありまして、実家の岡山に一週間ほど滞在しておりました。まあ、この年になると仕方のないことですが、私にとっても、初めての年賀状を出さない正月になりそうです。
そんなわけで、このブログも更新ができないままになっていました。岡山に滞在していたときに、岡山駅にいく用事があって、そのときに岡山のタワーさんに寄りました。その時にオルフェオ・レーベルのセールをしてまして、その中で「ルチア・ポップ、バイエルン国立歌劇場での名場面集」ってのがありまして購入しました。1600円ほどでした。
このCDは、1993年に円熟期のさなかに逝去されたルチア・ポップのRシュトラウス・モーツァルト・ベートーヴェンなどのオペラからの11曲を集めたものです。bルチア・ポップは、ヤノヴィッツなどと並んで、好きなソプラノの一人でした。ハイティンクの「タンホイザー」でもエリーザベトやバーンスタインの「ばらの騎士」でのゾフィーなどがまず思い出されます。このCDも、「ばらの騎士」の第二幕の銀のばらの献呈の場面と終幕の二重唱から三重唱が収められており、加えてクライバーの指揮となっています。この二つの妖艶な声の饗宴は素晴らしいですね。マルシャリンがいまいちですが。そして、「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナの「手を取り合って」と「ぶってよマゼット」と「フィガロの結婚」のスザンナのアリアと続き、「フィデリオ」と「ウィンザーの陽気な女房たち」をへて、Rシュトラウスの「アラベラ」の有名な二曲となります。なかなかドイツ・オペラの代表的な曲や場面をうまく収めており、選曲のセンスの良さを感じます。加えて、最後にプッチーニの「私のお父さん」となりますが、これも最後にうれしい一曲ですね。ポップは、ドイツオペラにはなくてはならないソプラノでした。モーツァルトとRシュトラウスでは特にそうですね。ワーグナーには、彼女の歌う役がそれほどないというのでしょうか。 このCDに収められた役どころは、彼女の当たり役といってもいいでしょう。伸びやかで、明るく、そして艶っぽくもある彼女の声は、腰がしっかりしているだけに、存在感があり、彼女によって曲全体が締まったものになるのでした。50才台前半での夭折は、あまりに残念だと思わざるを得ませんでした、

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