マリーンズ、好調ですね。11連勝のあとも頑張っており、13日には今季最大の貯金11となりました。ホークスが強いので7ゲーム差の二位。まだたくさんゲームは残っているので、期待しています。打つ方では、岡と佐藤が好調。ともに3割近くの成績。ソトも打点トップ。投手では小島・種市・西野・メルセデスがローテの軸となり、石川も復帰しました。これらに、西村監督の決して無理をさせない用兵の巧みさが光っていますね。これから夏にむけて、好調を維持してもらいたいです。佐々木朗希はどうした?
それで、今回はブルックナーであります。ブルックナーの交響曲第3番ニ短調『ワーグナー』です。最近、私この曲をけっこう好んで聴いているんですね。これまではそんなに聴くほうではなかった。このブログでも繰り返し述べていることですが、1972年12月31日にカラヤンのEMI盤の4・7番とベームVPOの3番を、もう閉店された岡山の大森楽器店で買いました。それがブルックナーの初体験でありました。この3・4・7番では、なんと言っても4番が大好きになって、それは今でも変わりません。このブログでも4番を取り上げることのなんと多いことか。
やはり、3番はあまり聴きませんでした。そうは言っても、このブログでもベーム、ザンデルリンク、スクロヴァチェフスキー、朝比奈さん、ヤンソンスなどを演奏を取り上げていますねえ。ただ、この曲が苦手だったのは、金管の響きが非常に鋭角的であることや、全体的なとげとげしさを感じるからでありました。4番と比べても、響きのまろやかさを感じる4番に比べて、3番は直線的な印象が強いのですね。ガンガン、キンキン鳴るのでありました。
そんな中、今回はセルジュ・チェリビダッケ指揮MPOによる演奏であります。1987年3月19,20日ミュンヘンでのライブ録音。チェリビダッケのEMIから出された正規盤の一枚です。このCDが発売されたときはある種衝撃でしたが、その後かなり安価でたたき売りのようになり、つい最近では、ブルックナーの3~9番とミサ曲3番・テデウムの12枚CDがSACDで発売されました。お値段は約2万円。ついつい音質向上を期待して、欲しくなるのですが、ここは我慢我慢。
それでチェリビダッケのブルックナー交響曲第3番ですが、実にこの演奏、優しいのです。まずMPOの音色ですが、非常にまろやか。チェリビダッケに鍛え抜かれたMPOですが、柔らかく尖ったところがまったくない。非常に屈託のない素直な音色が鳴り響いていますねえ。鍛錬の成果でしょうねえ。そして、チェリビダッケ、概してテンポの遅めが指摘されています。確かに聴いた印象はゆったりめ。実時間で見るなら、ベームやヴァントは約54分、ハイティンク約61分に対してチェリビダッケは約64分ほど。確かに遅い。しかし、それは違和感はなく、まったく説得力のある遅さです。このゆったりとしたテンポで、実に闊達なブルックナーが語られます。それはまさに、3番ってこんなにいい曲だったんだ、と思わせてくれるのですねえ。
第1楽章、金管の響きが実にまろやか。ゆったりとしたテンポで驚くほど素直に曲が心に染み込んできます。それぞれ楽器がうまく絡んで素晴らしい表情を醸しだしています。それは第2楽章なでも増強されます。曲の流れに心かぴったりと着いく中で、MPOの流麗な美音によるゆったりとした祈りの音楽が、とても明るく感動的です。ブルックナーのよさをこれほど感じさせてくれる演奏もないと実感します。そして後半。これまで後半の二楽章は受け身になる演奏が多かったのですが、この演奏では自ら曲との一体感を感じるほど、自ら身を乗り出して楽しむのであります。 第3楽章。金管を中心にまろやかな響き。豪放さなどは影を潜め。優しく確実に旋律が歌われます。ここでもこれまでの演奏では聴けなかったまろやかさがとてもいい。中間部も気持ちよく歌われています。そして終楽章。MPOのスキのない演奏が展開され、次の展開にワクワクさせられる。最後の第1楽章の主題が高らかの歌われるのは、実演だったら、感動的で涙が出出て来そうであります。
明日から、マリーンズ、首位ホークスとの三連戦。佐々木朗希が投げれれば、と思うのですが…。まあ、現有戦力で戦うしかないですが、投打とも好調なので、期待しましょう。
(EMI 5 56689 2 1998年)
それで、今回はブルックナーであります。ブルックナーの交響曲第3番ニ短調『ワーグナー』です。最近、私この曲をけっこう好んで聴いているんですね。これまではそんなに聴くほうではなかった。このブログでも繰り返し述べていることですが、1972年12月31日にカラヤンのEMI盤の4・7番とベームVPOの3番を、もう閉店された岡山の大森楽器店で買いました。それがブルックナーの初体験でありました。この3・4・7番では、なんと言っても4番が大好きになって、それは今でも変わりません。このブログでも4番を取り上げることのなんと多いことか。
やはり、3番はあまり聴きませんでした。そうは言っても、このブログでもベーム、ザンデルリンク、スクロヴァチェフスキー、朝比奈さん、ヤンソンスなどを演奏を取り上げていますねえ。ただ、この曲が苦手だったのは、金管の響きが非常に鋭角的であることや、全体的なとげとげしさを感じるからでありました。4番と比べても、響きのまろやかさを感じる4番に比べて、3番は直線的な印象が強いのですね。ガンガン、キンキン鳴るのでありました。
そんな中、今回はセルジュ・チェリビダッケ指揮MPOによる演奏であります。1987年3月19,20日ミュンヘンでのライブ録音。チェリビダッケのEMIから出された正規盤の一枚です。このCDが発売されたときはある種衝撃でしたが、その後かなり安価でたたき売りのようになり、つい最近では、ブルックナーの3~9番とミサ曲3番・テデウムの12枚CDがSACDで発売されました。お値段は約2万円。ついつい音質向上を期待して、欲しくなるのですが、ここは我慢我慢。
それでチェリビダッケのブルックナー交響曲第3番ですが、実にこの演奏、優しいのです。まずMPOの音色ですが、非常にまろやか。チェリビダッケに鍛え抜かれたMPOですが、柔らかく尖ったところがまったくない。非常に屈託のない素直な音色が鳴り響いていますねえ。鍛錬の成果でしょうねえ。そして、チェリビダッケ、概してテンポの遅めが指摘されています。確かに聴いた印象はゆったりめ。実時間で見るなら、ベームやヴァントは約54分、ハイティンク約61分に対してチェリビダッケは約64分ほど。確かに遅い。しかし、それは違和感はなく、まったく説得力のある遅さです。このゆったりとしたテンポで、実に闊達なブルックナーが語られます。それはまさに、3番ってこんなにいい曲だったんだ、と思わせてくれるのですねえ。
第1楽章、金管の響きが実にまろやか。ゆったりとしたテンポで驚くほど素直に曲が心に染み込んできます。それぞれ楽器がうまく絡んで素晴らしい表情を醸しだしています。それは第2楽章なでも増強されます。曲の流れに心かぴったりと着いく中で、MPOの流麗な美音によるゆったりとした祈りの音楽が、とても明るく感動的です。ブルックナーのよさをこれほど感じさせてくれる演奏もないと実感します。そして後半。これまで後半の二楽章は受け身になる演奏が多かったのですが、この演奏では自ら曲との一体感を感じるほど、自ら身を乗り出して楽しむのであります。 第3楽章。金管を中心にまろやかな響き。豪放さなどは影を潜め。優しく確実に旋律が歌われます。ここでもこれまでの演奏では聴けなかったまろやかさがとてもいい。中間部も気持ちよく歌われています。そして終楽章。MPOのスキのない演奏が展開され、次の展開にワクワクさせられる。最後の第1楽章の主題が高らかの歌われるのは、実演だったら、感動的で涙が出出て来そうであります。
明日から、マリーンズ、首位ホークスとの三連戦。佐々木朗希が投げれれば、と思うのですが…。まあ、現有戦力で戦うしかないですが、投打とも好調なので、期待しましょう。
(EMI 5 56689 2 1998年)
それにしても、男性トイレの行列が女性より長いのはブルックナーの演奏会くらいです。