クラブ報告
2016年11月6日(日) 天候 晴れ 参加者 26名
CL 日比野さん
まだ薄暗い早朝、配車された車に荷物を詰め込み、リーダー挨拶と若い新入会員の挨拶後市役所を出発する。美しい朝焼けの空を眺め天気がいいことに胸を弾ませ、周りの木々の色づきを話題にしているうち九頭竜道の駅にあっという間に到着。朝暗いうちに起きて家を出るのはちょっと苦手だが、動きだしてしまい朝のすがすがしい空気を吸い込むと気持ちよくて得をした気分になる。トイレ休憩後、後続の車を気にして電話連絡等で確認とりながらいこいの森駐車場に向かった。ここでのトイレ休憩時、地元の銀杏峯愛好家の方から、春は花が多くイワウチワやイワカガミの群生にであえること、6月はオオヤマレンゲも咲くという、希少な花なので保護してみえるとか。途中希望の鐘を鳴らし協力金もよろしくと。いこいの森から少し先の小葉谷登山口まで林道を車で進む。全員が揃ってからストレッチで体をほぐし登山開始。この時点で気温11度、風もなくよい天気かと思われた。登山口標高750m、標高差は690,7m。夜雨が降ったようで道路も濡れていたが、登山道は濡れた落ち葉や木の根が張り出していて滑りやすく、いきなりの急登でゆっくり、慎重に進む。しばらく急坂を進み標高850m地点に鉱山跡の石垣という表示があった。珍しい山の名前は、以前この地で銀が採掘されたことから由来するするのか?!「ぎんなんみね」とかいて「げなんぽ」とは難しい読み方ですね。よい天気だったのにどんどんガスが出てきて気付くとあたりは真っ白です。衣服調整しながら、大きなブナの木の目印1100m地点を通過しながらゆっくりゆっくり登り進む。滑りやすくガスで真っ白なので下ばかり見て歩くと赤い小さな実のツルアリドオシがずっと続きそっと励ましてくれた。「おなかがすいたね!」とどこからともなく声が出て仲間からの差し入れを皆で頂き短い休憩をとりまた急坂を進むと「これより急登 要注意 海抜約1200m」 ですって!! 皆一斉に 「じゃあ今までは急じゃなかったの?」 「これからが急登なの!!」と驚いた。でもそう覚悟することでそう変わりないと進めると思った。極楽平はまだかと思いながらガスで真っ白な中を歩いていると、時々ちらりとお日様の光が差し、頂上に着く頃ガスが消え眺望よくならないかと淡い期待を持ちながら歩いた。
2つの下山グループに出会ったが、風が強く真っ白で何も見えず、寒く頂上で食事はできないと早々に降りていると言われました。標高1380m地点で極楽平、ちょっと一息気持ちよく進んでいると 横の方に笹を切り開いた場所があり「希望の鐘」という→がありましたがちょっと見たところでは見当たらず、あたりはガスで真っ白で風も強く唸りだし誰も希望の鐘を鳴らしに行こうとする人はいませんでした。銀杏峯頂上に11時到着、ガスで眺望はなく風が強く寒い。記念写真だけ撮って、リーダーたちが風の当たらない場所を探してくださり少し周回の方に下ったところでランチタイム、寒くて皆早々に済ませた。今回の周回は車のデポではなく、みのハイクのブッタのごときSさんが単独で登山したコースをピストンして、運転手さん達を迎えに来て、車を名松新道登山口へと回して頂くと言う申し訳ないほどに有り難い計画になっていました。運転手さん達もひと足早く下山開始して皆の待ち時間が無いように配慮頂きました。下山コースは前山を通って 名松新道登山口に向かうと次第にガスが晴れ大野町の町並みが見渡せましたが、高い山の遠望はありません。近くの山の上部は冬枯れの木々で幹が白くきれいな眺めでした。高度が下がるにつれ次第に明るくなり気持ちの良い紅葉のトンネルをカサコソと落ち葉の絨毯踏んで山歩きの楽しさを味わえましたが、濡れた落ち葉が張り出した木の根を覆っていて滑りやすく気が抜けませんでした。幸い怪我をした人はいませんでしたが滑って転んだ人も少なくありませんでした。途中では仁王松が力強く枝を広げていました。どんどん歩いて舗装道路に出たからもう近いかと思ったら→の標識がありすぐに山の中に入りひと歩きしました。私達は2時間かけて下山しましたが、登山口に着くとすでに車が到着、ほとんど同時だったようです。Sさんや運転手さんたちはどんな速度で下山されたのかと聞き驚きました。脚力の差の大きさを改めて感じると同時に深い感謝の気持ちでいっぱいでした。頂上での眺望は得られませんでしたが、銀杏峯の山を友と歩き、仲間の温かい心に触れて豊かな気持ちになります。帰りに泉質のよい日帰り温泉で汗と疲れを落として帰れるのも嬉しい。行きは朝焼け、帰りは茜色の夕焼けを見て帰着、心満たされた一日で心身の充電ができました。皆様に感謝します・・・ありがとうございました。
(記録担当 足立Mさんの報告より)
コースタイム
関6;00==美濃IC==白鳥IC==九頭竜道の駅7;05~7;15==宝慶寺いこいの森駐車場800~8;15==小葉谷登山口8:30~9;10…ブナの木9;45・・・極楽平10;45・・・銀杏峯11;00~11;45・・・天竺坂・・・前山12;30・・・仁王の松13;00・・・名松新道登山口13;50~14;05==九頭竜温泉(平成の湯)14;50~15:40 リーダー挨拶後==白鳥IC==美濃IC==関16;55
(写真提供 酒向さん)
(地図提供 前田さん)