クラブ山行報告
2022年1月9日(日) 天候 晴れ 参加者 49名 (Aコース23名、Bコース19名、Cコース7名)
CL 足立Yさん
感想・雑記
新年第1回目のクラブ山行がこれから始まると思うと、気が引き締まる。
思えば2年前、2020年1月に得体の知れないウイルスが中国武漢市で発生し、その封じ込めの為、武漢は都市封鎖された。しかし、グローバル化が進んだ現代においてその新型ウイルスは全世界に広がり、m-RNAを使う新技術のワクチンが開発されたが、2年目になると変異したデルタ株の猛威にさらされるようになった。そして今、新たなるオミクロン株の感染力の猛威に再度さらされようとしている。第6波の到来である。100年前のスペイン風邪は収束に3年を要したが、医学が発達していると思われる現代においてでもついに3年目を迎えようとしている。今年こそは気兼ねなく人と接し、会話や食事、外出できる日々になることを願い、元気を出して登ろうと思う。
今回は岐阜市北西部に位置する御望山(ごもやま)と石谷〜城ヶ峰を繋ぐコースである。
Aコース参加者は、BとCコースより1時間30分早く市役所に集合した。あちらこちらで顔を合わせては新年の挨拶をする姿が見られる。マイクロバスに乗り、畜産センター経由で登山口近くの則松グランドに向かう。則松グランドの山あいには雪が溶けずに残っていた。気温はマイナス5℃。ストレッチを係の指示の下、念入りに行う。「これでケガはありません。」とUさんのジョークで心身共にほぐれていざ出発、刑務所横の登山口から登る。No.18の鉄塔に到着すると、一気に視界が開けた。西の山々、霊仙、池田山、トラス、小津権現がよく見える。もう半袖になった人がいる。Hさんである。一部に雪は見られはしたが、幸い雪は登山道に残っておらず、落ち葉が積もる道を快適に歩くことが出来た。
8:15に四等三角点のある御望山に到着したが、山名を示す看板は無かった。その代わり、丸太を組んだベンチとブランコが3つあるではないか。15分程お手製のブランコで遊んだ。
尾根歩きを楽しみながら東に行くと今回3番目の鉄塔に到着。ここから4番目の鉄塔を目指し、その鉄塔から二田子登山口に一気に下山するのだが、リーダーは試練を我々に与えようとの思いからなのか、道の無いこのコースを敢えて取り入れたようだ。事前に下見したリーダーが付けた赤テープを目印に、雑木林の急斜面を木を掴みつつ直線的に下った。「らくーっ!」と叫ぶ声が前方から聞こえる。下山口近くには錆びついた見にくい鉄線が足元に2箇所あって注意が必要だった。二田子登山口に到着すると、なんとマイクロバスが待っているではないか。リーダーの心遣いに感謝しつつ、石谷登山口まで移動した。
石谷登山口では、御望山と城ヶ峰にトンネルを通すための巨大な高架橋が目に飛び込んできた。高架高速道路が風景を一変させる。急斜面を30分程かけて登ると、石谷展望岩に到着した。ここからはこれから登るアップダウンの続く尾根全体が見渡せる。眼下には岐阜大学、東方に金華山の岐阜城や岐阜駅のビル、遠く名古屋駅周辺の高層ビル群も見えた。
登ること10分程で三等三角点の石谷に。さらに三級基準点や祠を通過し、木漏れ日の中をアップダウンをしながら城ヶ峰に到着した。途中、Bコースの面々と出会い、年頭の挨拶を交わした。Cコースの人達を城ヶ峰でアーチを作り歓迎した。No.50の鉄塔からは急斜面を常国寺登山口まで下りたがなかなかキツイ。Cコースはここをピストンするのだから大変である。
今回のように里山をつないでいけば、結構な距離となり、アップダウンも適度にあって手応えのある山行になる。コロナ禍で遠出もままならぬ昨今、幾つかの里山を繋ぐコースを発掘していくのも良いものだとの思いを強くした。
おらが山として地元の人に愛されてきた里山。そこには登山道の整備を担ってきた人々がいる。新年互礼会登山が出来るのもこうした方々のおかげである。実にありがたいことだと思う。それに比べて東海自然歩道はどうであろうか。企画当初は維持費を予算化していただろうが、荒れてしまった所もある。残念なことだ。道は整備する人とその道を利用する人とで成り立つと云われる。我々クラブとしては瓢ヶ岳の登山道整備を毎年やっているが、数年手を付けなかったら薮化してしまうだろう。なんとしても登山道を守る責務がある。
畜産センターでは、全員が集まったところで、新入会員の紹介、代表による新年の挨拶、腰痛を克服され山登りを続けられた東山さんへの傘寿の御祝いが執り行われた。そして、全員による豪華景品付じゃんけんゲームがワイワイ楽しく行われた後、ワインで乾杯。手作りチーズケーキとワッフルをいただいて、新年互礼会登山は終了した。リーダーをはじめ、皆さんのクラブ愛が詰まった心遣いにいつもながら深謝します。ありがとうございました。
(記録担当 多賀さんの報告より)
コースタイム(Aコース)
関6:30==畜産センター(トイレ)7:00==則松グランド7:10〜7:30・・・登山口7:35・・・No.18鉄塔7:55・・・御望山8:15〜8:20・・・鉄塔8:50・・・二田子登山口9:10==石谷登山口9:15〜9:20・・・石谷展望岩9:50・・・石谷10:00・・・城ヶ峰10:35〜10:55・・・No.50鉄塔11:10・・・常国寺登山口11:35==畜産センター11:50
コースタイム(Bコース)
関7:55==畜産センター8:25~8:44==常国寺登山口8:50~8:52・・・No.50鉄塔9:30~9:36・・・城ヶ峰10:00~10:14・・・石谷11:02・・・石谷展望岩11:10~20・・・石谷登山口11:47~12:00(マイクロバス待ち)==畜産センター12:10
コースタイム(Cコース)
関7:55==畜産センター8:25~8:44== 常国寺登山口9:10・・・No.50鉄塔10:05~25・・・城ヶ峰10:55~11:05・・・No.50鉄塔11:30・・・常国寺登山口12:20=畜産センター
(Aコース写真提供 古谷さん)
(GPS軌跡提供 多賀さん)
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