‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

新型コロナウイルスの恐怖が迫って来る中、アンサンブル・シュシュ第49回定演でした⑨

2020-04-27 23:08:24 | My Consert
これで最後です。

(2月23日)
アンサンブル・シュシュの演奏会では必ず最初と最後に全体合奏と言って、メンバー全員が何らかの楽器や歌で参加する曲が2曲あります。今までほぼフレンチの舞曲などでしたが、今回は趣向を変えて最初はプレトリウスのテルプシコーレ舞曲集(ドイツもの)と、最後はニコラ・マッティスというナポリからイギリスに渡って活躍したヴァイオリニストの「チャッコーナ」になりました。
本来ヴァイオリン・ソロの曲なので、これを皆でってどーよ?ていう雰囲気でしたが、ギター属であるヴィオラ・ダ・ガンバを全くギター弾きをしている山本さんの通低面白かったです。

チャッコーナは南米から持ち込まれた音楽がルーツで、イベリア半島、イタリア半島でバロック時代に大流行した、わりと単純な定型バスの上にメロディーが変奏されていく様式ですが、色んな曲の中に部分的に取り入れられていたり、聴くにも演奏するのも楽しいものが多いです。踊りの曲としてあまりにも熱狂状態になるため、チャッコーナ禁止令も出たくらいだったとか(^-^;。でも後に「シャコンヌ」と変わっていくものです。

Nicola Matteis : Diverse bizzarie sopra la Vecchia Sarabanda o pur Ciaccona

















このブログを書いている間に芽だった鈴蘭は、蕾をつけ花も咲いてきました。
少し感染症の勉強にもなりました。

🎵ぎりぎりセーフでコンサートは出来ましたが、次回の第50回は12月予定で、広い所でまずお客さんは少ないので、密になることはありません(^-^;。ただ次回コンサートに向けての練習は、自粛中で全く出来ていません。全体合奏は直前にしか行わず、広い部屋で殆ど二人~五人くらいの小編成アンサンブルの練習なので、問題はないと思いますが…。
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新型コロナウイルスの恐怖が迫って来る中、アンサンブル・シュシュ第49回定演でした⑧

2020-04-27 16:19:38 | My Consert
昨日あたりから、やっと気温が20℃超えになってきました。
日々、コロナに対する状況や考えは変わりつつあります。無事GW後に緊急事態が解除され、経済活動が戻ることを祈ります。
疫病のパンデミックの最初として、ヨーロッパでの黒死病(ペスト)があげられるそうです。
まさに貿易が盛んになってアジアからヨーロッパへの交流、穀物に交じって、ネズミ、ノミなどから人へ、人から人へと、人の多い都会で広がっていったようですね。これはWikipediaなどに詳しく載っていますし、今回のコロナとペストの流行と比較して語っているサイトも多いです。




(2月23日)17世紀ヴェネツィアでモンテヴェルディの元でも活躍していた、イタリア初期バロックの作曲家、ダリオ・カステッロの作品です。カステッロは29作品残されていて、生涯については殆ど知られておらず、1630年に黒死病で亡くなったことだけわかっているようです。
この曲は、はっきり言って刺激的です。そして古い感じもしません。この時代のソナタというのは器楽曲という意味です。どこか毒のあるような不気味で前衛的な音楽です。再現可能な歴史上初のオペラがモンテヴェルディによって作られる(オルフェオ)など、その時代の最先端の音楽を発信していた、商業都市ヴェネィアに鳴り響いていた音楽です。

カステッロ ソナタ第10番 Dario Castello : Sonata Ⅹ ( Sonate Concertate in Stil Moderno, Libro Ⅱ)













葉っぱが黒い「黒葉すみれ」


金魚草。






マスクといっても、今不足してるマスクではありません。仮面をつけてお祭りをする、ヴェネツィアン・カーニバルのマスクです(アマゾンのヴェネツィアン・マスクの商品より)。


(Wikipediaより)Il Medico della Peste「メディコ・デッラ・ペステ」というペスト患者を診察する時に、ペスト専門のお医者さんが付ける口ばしの長いマスクです。臭い匂いから感染するとされ、口ばしの部分に香草を詰め込んで、まるで今のコロナ患者を診る防護服のように全身を包んでいます。

シュシュのコンサートはちょうどヴェネィアン・カーニバルの終盤でしたが、コロナ患者が出たために、あと2日を残し、次の日に中止になり、ヴェネツィアは5月までロックダウンしています。


”アドリア海の真珠”と言われるヴェネツィアの街は海に浮かぶ島で、運河が街中に巡っていますが、ロックダウン後は船も行きかわないので、海水が奇麗になり、街の中を流れる川(家のすぐ横)に、クラゲや沢山の魚が泳いでる光景が話題になりましたね。
今の船は動力が油だったりしますが、17世紀だと帆と人力だったりするので、きっと水は奇麗で透明だったと思います。そんな運河を見ながら、こんなエキサイティングな音楽が聴こえてくるなんて、なんてファンタスティックなことでしょう🐠🐟🐡⛵
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