きのうの対中国戦は1:3で完敗だ。
中国というチームは全日本と同じタイプのチームで、速さとパワーをその特徴とする。
その速さのあるアタックを中国がビシビシ決めたのに対し、全日本はそれが出来なかった、いや、させてもらえなかった、というべきかも知れない。
第2セットこそ接戦の末何とか30:28でものにしたものの、あとのセットはサーブミス、アタックミスが肝心なところで出て自滅。
また、全日本の放つアタックが中国の高いブロックに捕まることが目立つ試合であった。
ブロックの数も全日本が2本と少ないのに対し、中国は9本と4倍以上であり、これが流れに乗れなかった一因である。
やはり、アテネオリンピック優勝の中国は悔しいが一枚上である。
それに、中国は新旧入り混じってコンビネーションが必ずしも完全でないにも拘わらず、その高さとパワーはすごい。
特に20歳、190センチの王一梅選手の体格から繰り出す強烈アタック、そして強烈サーブに全日本はやられっ放し。これだけのパワーの持ち主がいるということは将来とも中国は油断ならないチームである。
全日本も荒木、栗原、木村らの若い各選手たちに是非とも、もっと、もっと、パワーを付けてもらいたいと思う。
きのうの試合でも第2セットでは、栗原、木村の各選手が放つバックアタックは良く決まっていたし、栗原選手のサーブも良かった。ただ、もっと、両選手にはパワーのある、重いアタックを打てるようにお願いしたい。
そうするためには、大和撫子タイプではなく、もっと体力・筋力を付けることだと思う。先の王選手と比べてみればその差は歴然である。
若い栗原、木村の両選手が早くそのようになることを期待したい。
そうすれば全日本は世界ランク5位以内くらいには入る実力を備えたチームになることだろう。
全日本にもその目指す速さのあるプレーが時たま出た。次の連続写真を見て欲しい。木村選手(左側にいる)の動きに注目!
竹下のトスに会わせ荒木がオトリで飛ぶ。これにつられて中国のブロックが一枚飛ぶ。このブロックが下りてしまって無くなったところに、木村のアタックが始まる。まさにトリックプレーである。中国は既にブロックはなく、ノーブロックの状態で、木村選手の強烈アタックが決まる。
このようなことがおとといのイタリア戦では面白いように決まっていたのだが、タイプの似ている中国にはなかなかすることが出来ず、逆にやられたのがきのうの試合であった。
さぁ~、今日はブラジル戦。今大会の最終戦である。そして、最も恐ろしい強敵である。
全日本の最後の踏ん張りを見せて欲しい。
がんばれ! ニッポン!