能登半島地震から1週間、成人の日、島岡美延です。1年で最も家族が集まった瞬間を襲った大地震、家族を何人も失った人・・・。大雪への警戒をしつつ、一刻も早くお風呂に入れるようにして。
今の時期は多くの大会があり、パリ五輪の活躍が期待されるアスリートへのインタビューも多く見かけます。そんなタイミングにあえて、西村章著『スポーツウォッシング なぜ〈勇気と感動〉は利用されるのか』(集英社新書)を読みました。スポーツウォッシングとは、まだ聞きなれない言葉ですが、グリーンウォッシング(環境に配慮したような見せかけ)同様、「悪事の洗濯」のような使い方。
1年延期した東京五輪2020は無観客で無理やり開催され、その後に次々と逮捕者。為政者にはスポーツで国民が感動してくれるのはラッキー、でも人々に「裏側」が見えてきて、札幌市は冬季五輪招致断念。
日本社会が「勇気と感動」に酔いやすいという指摘。政治とスポーツ界の関係、感動の物語に「それでいい?」ともう気づく時。