京都アニメーション放火殺人事件の被告に死刑判決、島岡美延です。「責任能力」はあったという判断。
2019年7月、36人の命を奪い34人を死の危険にさらした想像を絶する事件。全身やけどの青葉真司被告の命を全力で救い、リハビリを受けさせた医療関係者がいたから、被告は法廷で自分の言葉で語ることができました。
この裁判報道を聞くたび、2021年12月の大阪のクリニック放火殺人事件を思い出します。被疑者も大やけどで病院に運ばれるも死亡、本人を含む27人が亡くなった大事件の裁判は出来ず。
京アニ事件の前、2019年5月には川崎市登戸駅近くで通学のバスを待つ生徒らが無差別に切りつけられた事件。2人の命を奪い、被疑者は自らを切り、病院に搬送されました。その犯人の救命が出来なかった医師が強く悔やんでいたと人づてに聞きました。
加害者の命を救うということ、その大きな意味を今回の裁判が教えてくれている――。同様の事件を繰り返さない社会にするために。