長崎への原爆投下は77年前の11時2分、島岡美延です。3日前に広島に原爆、その重大な被害をどれだけの日本人が知っていたのか。
昨日に引き続き、野坂昭如著『新編「終戦日記」を読む』から。彼が85歳で亡くなった2015年の1月のサンデー毎日に掲載された『すべてうやむやのまま七十年が過ぎた』が、この「新編」最後の文章。
「特定秘密保護法が施行され、安倍首相は憲法改正に躍起となっている。・・・やがて国家は国防力の発現によってしか、生存の保障ははないと、平和主義の名を借りた侵略主義がよみがえってくる。」
「今の日本、一種の夢遊状態。かりそめの豊かさは長続きしない。日本に再び敗戦はない。次は滅びるだけ。・・・日本の先行きを決めるのは国民である。他人任せの思考停止を続ける以上、日本の未来はない。」
猛暑が続く2022年夏、『戦争童話集』も幅広い世代に勧めたい作品。
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