冷たい空気が戻った雛祭り、島岡美延です。部屋の中では桃の花、ベランダではお正月の葉牡丹が伸びてつぼみの気配。
3月、東日本大震災のあの日も近づいてきます。映画『有り、触れた、未来(10日公開)』をご紹介します。宮城県では今日から先行公開。齋藤幸男著『生かされて生きる―震災を語り継ぐ』を原案に、山本透監督が命の物語を編み上げました。
彼氏を事故で失った元バンドマンの女性(桜庭ななみ)。娘の結婚式に出たいと願う末期がんの女性(仙道敦子)。自然災害で家族3人を亡くした中学生・結莉(碧山さえ)、その父(北村有起哉)と祖母(手塚理美)。さらにプロボクサーを続ける男性とその家族、「魂の物語」を演じる若い舞台俳優たち・・・、そんな人々の〈命と向き合う話〉が同時進行で描かれます。
災害の記憶がない幼かった結莉が成長する中で何を感じてきたのか。時間がたって辛くなること、時間をかけて希望を見出すこと、その両方がある12年という月日。
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