朝の強風、雨、早く通り過ぎて、島岡美延です。
大きな気候変動があるも1万年以上続いた縄文時代。竹倉史人著『土偶を読む』『土偶を読む図鑑』が「土偶=植物の精霊」と話題を呼びました。私も読んで、国宝「縄文のビーナス」の顔がトチノミに見えたり。
NHKも報じたこの本に異議あり、それが望月昭秀著『土偶を読むを読む』(文学通信)。先月、縄文の研究者、山田康弘氏の講演を聞いた時に『土偶を読む』を否定されていて、山田氏は本書のインタビューで問題点を指摘。
「この土偶は〇〇似」は正面だけの写真の結論ありき。時代、科学的根拠がないことを専門家が検証。「なぜ『土偶を読む』の説を信じたのか」と感じました。
でも今の世の中、珍しくないかも。自分に都合のいい結論に達する面を強調し、本質的な根拠なんてどうでもいい――。フェイクや陰謀説に気をつけなきゃ。
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