アニメで「働くこと」を描く

昨日は100年ぶりの暑さ、今日は立冬、島岡美延です。気温は10月並み、まだ「今夜は鍋」の気分にはならず。

この季節に飲みたいお酒は？　映画『駒田蒸留所へようこそ（10日公開）』をご紹介します。「働くこと」をテーマにアニメーションを作るP.A.WORKSの〈お仕事シリーズ〉最新作。舞台は父親が遺した蒸留所。

駒田流生は若くして倒産寸前の駒田蒸留所の社長に。ウイスキー業界では気鋭のブレンダーとしても注目されるが、災害で蒸留施設が倒壊したことでウイスキーの原酒造りは断念していた。いつか家族の絆の象徴のウイスキー〈KOMA〉復活をと、奮闘する日々。広報担当者がニュースサイトの取材を受けることを提案し、やってきたのはやる気ゼロの新米記者、光太郎。蒸留所の仕事を体験しながら記事を書くうち、彼も仕事に向き合い、流生たちとともに、自ら幻のウイスキーの復活に奔走する――。

蒸留所の風景はとてもリアル。家を出た兄、頑固な職人、このミッション、誰が欠けてもだめ。