アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

大阪ミナミで文楽を

2012-10-30 | 日記
10月29日、ベルさんと千日前のトリイホール。
上方文化再生フォーラムの講座「文楽の世界」に行ってきました。
会場は一度座ったらもう立てないぐらいの詰め込みで
それでも三味線・義太夫・人形の仕立てが目の前で繰り広げられたあとは座談会、
あっという間にお開きとなりました。

出演は豊竹呂勢大夫さん、鶴澤燕三さん、桐竹勘十郎さん
お名前見ただけで無意識に申し込んでいました。

インタビュアーは、産経新聞文化部編集委員亀岡典子さん。
お名前が出ただけで、ほぉと歓声があがりましたが、
いいとこ突いて技芸員さん達のお話を掘り出されます。

もともと大阪の道頓堀には芝居小屋の櫓と幟が立ち並んで
それはそれは賑やかだったそうです。

今は、文楽劇場も地下鉄の出入り口から直行直帰しないと危険がいっぱい
のような立地条件で、
道頓堀から島之内などは、あまり夜遊びに歩きたくない地域と化したように思います。
願わくば、再度ミナミからどんどん上方芸能を発信して盛り上げたいという意気込みも。
孫や子の手を引いて、難しいけど舞台を見せて
帰り道には良い子にしてたご褒美のご馳走を。
昔はよくありましたね。
やっぱり子供達にももっと教えてあげないと、先細りになりますわね。

こぼれ話ですが
文楽劇場建設にあたっての絵コンテでは、周囲は緑豊かな公園となっていたようです。
これには客席からも苦笑の渦。

裏話から後継者問題まで、技芸者さんの生の声をたっぷり伺えて
笑い声の絶えない会でした。

そうそう、観劇の際には拍手喝さいをお忘れなく。
三味線も義太夫も人形の動きも
何度か同じフレーズがある時は「ここで拍手して~今!ここ!」
という合図だそうで。

客席からの拍手があれば、おのずと舞台も盛り上がる、
これこそライブですわね。

あっさり紬の縞柄キモノで。


お着物の方もちらほら。
ベルさんはきっと上代お召、すっごい可愛い型染めでした。
今度着ていらしたら写真撮らせてね。
芸妓さんのような美しい方もいらしたし、
私の斜め前には、おそらく紙おむつの爺さんが居ました。
どーでもええ話ね。


長楽館でアフタヌーンティーを

2012-10-29 | キモノ
秋晴れの土曜日、着物さくさくsumomoさんと勝野さんが企画された
「ロマンティックな空間で集う秋の着物お茶会」に参加してきました。

京都四条の円山公園にあるクラシックな洋館
「ホテル長楽館」が会場です。
素晴らしい場所と建物!
温泉宿のような名前だけど、ちゃいますから。

お昼12時半に集合なのだけれど、
朝からさつき梅さんと新舞踊の方3名サマの艶やか着付け!
なんとか間に合ってよかったです、ふぅ・・・

アフタヌーンティーセットって召し上がったことありますか?
私は、たぶん初めてです。
とても空腹だったので、何も考えずにサンドイッチからパクパク。
そうすると、お皿に残るのはスウィ~ティ~なものばかりになって
「細巻き」とか「醤油」とか。しょっぱいものばかりが頭をよぎるようになります。
勉強になりました。


珈琲も紅茶もとても美味しく、
様子を見ながらとても細かなサービスをしてくださいます。
これは本当にうれしかった。


洋館に集うキモノ美人の図。
向こうから外人さんもシャッター切る切る。
「おぉ、ジャパニーズハロウィン!」
と言ったとか言わなかったとか・・・。


素敵だったのはベルさんのお着物がモスクとかお城で、帯がシンデレラの馬車!
果ては「パルナス」の合唱になったとかならなかったとか・・・。

chieさん琴さんは、四条のエメラルド美容室でセットされたそう。
お品が祇園どす。
琴さん「ベルサイユ土産の扇子にお城柄のキモノといえばゴブラン織の帯でしょっ。ふんっ」の図。


私は紅型キモノにコロコロ四角が並んだ西陣の帯。


顔は変。
バックショットは小尻でお願いします。


肩が無い。

このあと、四条井澤屋さんをひやかして、「甘味処栖園」の琥珀流しへダッシュしました。
10月は栗。この甘さサイコー。


飲み物みたいに別腹へスルスル~と納まりました。
とっぷり日も暮れてキモノ割ばんざい。


さつき梅さんは紬の訪問着で大人のオシャレ、朝からありがとうございました。


わたしゃ伸びた後頭部をブンブン振り回しながら帰りました。
皆さまお世話になりましてありがとうございました。


初めての北新地セット

2012-10-28 | キモノ
土曜日は京都へキモノで出かけました。
その前に・・・

少しばかり髪の毛が伸びて、せめて襟足はスッキリ上げたい気分。
自分でグチャグチャするのはやめて、ヘアセットをしてもらうことにしました。
ところが時間は京都へ出かける前日の夜しかない。
夜のミナミ、評判の美容室のある場所へはあまり行きたくない。
で、決めたお店は北新地となりました。
「真里美容室」へ前日に電話して20時で予約しました。


琴さんにアドバイスをいただいて「キモノを着ますので」とお願いしました。

出かける前日の夜にヘアセット、それも襟足がまだ短い(6センチほど)ので
ちょっとドキドキでしたが。

大阪駅南側にある大阪駅前第1ビルから梅田新道を新地側に渡って
ファミリーマートの裏側へ斜めにまっすぐ行くと、ビルの3階にあります。
ドアを開けると真っ白・・・煙草の煙で真っ白です。
おぇっとなりながら名前を名乗って少し待つと、
先にどわ~っとカーラーを巻かれます。

はずしたところで、年配の先生が手際よくセットしてくださいます。
お店にあふれる夜の蝶達が、豪華な大盛りセットで仕上がる中、
「超~カジュアルなキモノを着ますので」
と3回ほどお願いしました。

前部分は編みこんだりしてボリュームダウン。


しかし後ろは立派な「ルチ将軍」の仲間入りを果たしました。


肥えてアゴなし。仕上がりまで30分以内で1,500円なり。
次の朝、崩れることなく出かけることが出来ました。

毒を出しています

2012-10-24 | 日記
神戸へ行くと、
元町の中華街にある「林商店」という食材のお店もいつも訪問します。
これは台湾産、これは中国産、
というふうに、説明も明朗で親切です。

こないだ買ったのは薬膳茶のパック「解毒」
他に「冷え性」とかもあったのですが、毒を出したい(お腹を見ながら)
このパックには、なつめ・クコの実・甘草が入っていて
1回分を小鍋に入れて15分煮出します。


試してみて良いと思ったら、それぞれの材料を買って作れば良いのですよ
と、お店の方に教わりました。

甘草のせいか、あっまい甘い。
そしてお腹に来ます。毒が出るのだ。
漢方も誤用に注意と認識していますので、常用する気はありませんが
たまにこういうのも良いんじゃない?
そして、今度行ったら「薬膳鍋」のセットを買うつもりです。
薬膳のにほひ・・・美味しいよね♪

なぜか痛いお風呂を思い出し、行きたくなったのでした。

キモノで京都!そして中之島へ!

2012-10-23 | キモノ
日々野琴さんが京都の着物セールに連れて行ってくださいました。
エイコさんも久しぶりにお会い出来て嬉しいったらありゃしない。
それぞれに思いの物をゲットしてルンルン♪

お昼は豚の角煮定食。ENGAWAcafeはお麩メインのお店のようで、
お味噌汁の麩もでかくて美味しかったし、
角煮もたっくさんで食べ応えありましたぞ。


ごっつぁん。


ここからは琴さんのbrogで、
3人がどれだけ手芸の魔窟に迷い込んでいたかをご覧ください。
ぴーっぴきっぴきぴーっ

ようやく脱出に成功し、ふらふらと入った「茶寮 翠泉」は、
あとで調べてみたら今夏オープンしたところのようで
椅子もゆったり、ジャズが流れるええお店でしたよ~。


うまし。

エイコさんと涙の別れの後、中之島のイベントで巨大こけしが居るといふ。
おけいはんでレッツラ中之島~!
と思ったら、イベントは北浜が近いんじゃん・・・

せやで・・・


いた。
ジッと水面に浮かぶダック。
それを狙ってどんだけのカメラマンが時間を費やしていたか。
笑うわ。
ゲラゲラ。


そして


いた。


子供の声にドラえもんの粉をかけたような声が響き、シュールすぎるこけしの花子。
ダックさんみたいに、またどこかで会えるのかな。
花子・・・

こちらは縮小版。


白大島はこの秋初めての袷です。
長襦袢は単衣。
結果、汗でボトボトになりました。暑かった~。
しかし
濃い濃い1日、大満足の1日でありました!

神戸のお土産。

2012-10-22 | 日記
神戸で集まった3人ですが、いつもお土産にしたいものはそれぞれ違います。
3人揃って買ったのは、
中華街にある南京町の老舗焼き豚専門店「益生號」の焼き豚。
こちらは神戸在住のモイラさんに教えてもらったのですが
本当に良い味でオススメ。
「その半分で」とか「小さいの」とか、脂の多いの少ないのを相談できます。

M子は三ノ宮神社の隣、
「ケーニヒスクローネ」でクローネをゲット。
ここは買い物袋の写真になっているオシャレな販売とセルフカフェのお店ですが、
メニューも多彩で、安くて美味しいですよね。

私とK子は「一貫樓」で豚まん。
551蓬莱とはまた違った美味しさで、買って帰ると喜ばれます。
お店もリーズナブルなお値段で中華がいただけます。

写真は商店街の明石焼き「たちばな」さん。
K子はこちらでも明石焼きの持ち帰りを購入。
今度はここで焼きたてをいただきましょう♪

そしていつも「はて、大阪ならどんなお土産???」
っていうのがこんなに無くて、いつも困ってしまいます。

雨の神戸、三ノ宮~元町へ。

2012-10-22 | ご飯
高校からの同級生3人組、未だに仲良くお付き合いしています。
それでもなかなか会えず、数ヶ月も調整を続けて
やっと集まることが出来ました。

先週の水曜日。残念ながら雨の神戸でした。

集まると大事なのがランチ。
高架下のイタリアンか、国際会館か・・・迷いに迷って
今回はフラワーロードにある、K子推薦の
「石焼ももたろう」 へ行きました。
市役所の向かい側にあるステーキのお店です。


200グラムの牛ロースステーキ1,500円。
野菜たっぷりと軽く焼いたお肉の乗った鉄板が出されます。
自分の好みに焼きながらいただきます。


ステーキソースとおろしポン酢、ご飯、お味噌汁。
高菜のお漬物もあります。
オージーかな?
とにかく、お肉を食べた!という満足感&満腹でごちそうさま!

歩くと神戸牛であったりなかったりのステーキ店が多いです。
大阪だと焼肉店の方が多いように思いますね。

センター街に戻ってお店をひやかしながら歩きます。
水曜日はさんちかも定休日で他のお店も休みが多く、少し寂しい感じがします。
いまどき定休日ってね~と何度言うたか。

おやつは元町ケーキ。
スポンジふわふわ、イチゴも美味しい「ざくろ」看板ケーキです。


ドリンクは200円。
セルフで買ってゆっくり出来ます。
しかし、こじんまりしていたお店が立派になっちゃってビックリしました。


時間は残酷、あっという間に解散です。
いくつになっても変わらず元気で会いたい、年々その思いが強まる同窓会でした。

古本市みやげ

2012-10-17 | 読み物
車輪がついているものなら、自動車に限らず
自転車から乳母車まで大好きな家人に話したら「欲しいー」
と叫んだので、童話集を買った翌日またツイン21へ。
月刊自家用車、家人の生れ年の1冊です。
中身はまぁまぁ綺麗で読みやすい。

上はオペル・アドミラル、下はコロナ。


庶民の生活から


高級外車まで。


「やっぱり舗装道路は良い」など、昭和中期の様相が生々しい。
また探してしまいそうです。
ツイン21古本フェアは、20日(土)まで。

古い童話集2冊

2012-10-15 | 読み物
苦手な歯医者さん通いの帰り道、古本市に出会いました。
時間もあったのでぶらりと立ち寄って、とても古い童話を2冊買い求めました。

水色のは「ちるちる・みちる 山村暮鳥童話集」
大正9年初版発行です。

赤いのは「おとぎばなし集 赤い船 小川未明」
明治43年発行
両方とも昭和49年に復刻されたものです。

慈愛に満ちた作家の思いが溢れていると同時に
生き死にや、ウソなど、怖い描写もあります。
だからこそ、大人が読んで聞かせてあげたい。とても楽しい。
一日の終わり、お布団に入った子供達に
ぜひとも読み聞かせてあげたい童話集です。


と言いながら、自分が読んで楽しんでいます。







帯揚げ三色

2012-10-14 | キモノ
朝晩はもうしっかり冷え込むようになり、
いよいよ袷の着物を着られる季節の到来でしょうか。
どんなのを着ていたっけ、新しいキモノも欲しいわね。
と思っても、なかなか欲しいものには手が届きません。
せめて、小物だけでも新しいものを増やしたら
あのキモノも少しは新鮮かしらと思えてきます。

先日来、帯揚げにご縁があって、3色が手元にやってきました。
向日葵、紺青、消炭
和色だと、同じ黄色・藍・グレーでも素敵に思えますね。
帯締めも欲しいのがあるんですが、また来月かなぁ。