8Kスーパーハイビジョン文楽シアター「杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り」プレミア上映
というイベントのチケットが当たったので
日曜の夜ですが、
琴さんをお誘いして行ってきました。
オトナって自由なんだよ。
梅田グランフロント北館にある無印良品の隣がナレッジシアターです。
琴さんに教えていただいて始まる前にパンを買ってベンチでパクパク、
無印のパンおいしーです!
展示のお人形はプロローグに登場するんですが、
人形遣いさんの手を離れたら、魂ないですねぇ。
始まりました。
まず、「超高精細映像と立体音響」ということで、8Kスーパーハイビジョンの説明あり。
大き過ぎるスクリーンにきめ細かな粒子の映像、これは綺麗でしたけれども。
現行のハイビジョン画質の16倍のきめ細かさだそうです。
あの映像で堂々と顔面をさらすことの出来るのは、文楽人形しか無いでしょ
これからの女優は30歳で引退ですよ、お気の毒です。
音響システムは22.2マルチチャンネルですって。え?要る?ってぐらい。
いや本当にこのライブ音声はちょっと困った。
文楽の浄瑠璃は、あの本劇場でもマイクを使わないでしょう。
大夫さんの声をびっちり拾い上げて、大音響で流されると
逃げ場がなくて耳が痛かったです。もうちょっと工夫して欲しい。
曾根崎心中「この世のなごり 夜もなごり」で始まります、
かの時代に心中ブームを巻き起こしたという近松門左衛門のヒット作で歌舞伎でも有名です。
醤油屋の手代である25才の徳兵衛と女郎19才のおはつが、
なんだかもう生きていけないわ的な人生のズンドコにはまっちゃって
曽根崎の森とは露天神社界隈(曽根崎あたりは森だったんですね!)
ここでお互いの体を解いた帯で結んで
(カミソリで帯の糸を切ってほろほろと帯が解ける様子は、ハイビジョンならでは!)
刃物で自分たちの首を切って心中してしまうお話です。
これが「恋の手本となりにけり」なんて上演されまして心中が流行ってしまったらしいのです。
杉本文楽は、今年の春にフェスティバルホールで上演された演目ですが、
私が行かなかったのは、チケットが高かったからだと思います、ふふ。
値段高いし舞台遠いしでは悲しいな~
と思ったんだと思います。
こういうところに懐の浅さが出るもんだな。
とにかく映像はよかったというのは「シネマ歌舞伎」と同じように
ドラマ仕立てというか、良いとこ取りで観られるのはよかった。
生の舞台が1番良いけど、8Kまででなくていいので、
シネマ文楽もあったらいいかも。