第3部 【サマーレイトショー】 午後6時開演
近松門左衛門没後290年
女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)
徳庵堤の段/河内屋内の段
豊島屋油店の段/同 逮夜の段
今回も
文楽のゆかりさんにお世話になりました。
公演前には鳥井千栄子さんに「女殺油地獄」についての詳しいレクチャーをしていただき、
おかげさまでイヤホンガイドなしで舞台に集中することが出来ました。
そして次は、竹本文字久大夫さんがお出ましになられました。
文字久大夫さんご自身の文楽の世界に入られるまでのお話にビックリ仰天いたしました~。
引退された住大夫師匠の裏話をごにょごにょ(内緒~)
住大夫さんが使っていらしたという立派な美しい見台(床本を置く台)や
大きな声を出すための道具、下腹に巻く帯やお腹に入れる砂の入ったずっしり重たい枕、お尻を置く台など
実際に見て触らせていただけるという貴重な体験までさせていただきました。
始まる前にゆかりさんがおもしろいこと言わはったので、吹き出すのをこらえました~。
もちろん住大夫さん今もお元気で、文字久大夫さん怒られ倒しだそうです
さて、真夏のレイトショーは、緊張と恐怖の舞台でした!
実際は油など無いのに、人形がすべって転んで・・・
思わず口に手を当てたくなるほどの凄惨な殺しの現場、
休憩時間には「なんて馬鹿な野郎だ!」「恐ろしい~」と盛り上がりました。
人間が演じるよりも生々しくて、気色悪いかも知れませんねぇ・・・
ご一緒してくださったのは
こけしさん。
とっても優しい色の夏キモノに、東風杏さんの帯留めがきらり。
私は浴衣に夏帯で気楽な文楽鑑賞スタイルです。
足元は、麻の白足袋で冷え対策。雨のあとだったので黒塗りの下駄を履きました。
会場には夏キモノや浴衣の方がけっこういらっしゃって良い景色。
子供向けの題目も面白そう。こちらも見てみたいものです。
8月4日までの興行です。