最近どうも文楽が気になって仕方なくなって、
券を買って行ってきました、1人文楽。
国立文楽劇場の売り場で買ったのですが
どの辺の席はどう見える、とか親切に教えてくださる。
私は舞台に向かって右手、
浄瑠璃三味線がとても近いところが空いていたので
そこを選びました。
下の朱の枠ごとぐるりと回って、大夫さんが出てきはるんです。
それも
一段ごとにくるん、くるん、若い方から人間国宝までくるんくるん。
「とぅぃん、とぅぃんとぅぃん」
三味線の太棹の音の響きは、小唄で使うチントンシャンの細棹とは違って
うわぁ・・・ええ音やなぁ・・・
イヤホンガイドも借りましたから、耳は大忙しでした。
たぶん、自分から3mほどの距離だったので
目が合ったりして、妙にうきゃきゃでしたね。
舞台は、とにかくお人形さんの頭が小さい!
もうちょっとよく見えたらなぁと思いながらも
びっくりするような仕掛けや演出もあって
それを
けっこうたくさんのお客さんが楽しんではる。
ほんまにわかってはるんかいな?と思ったら
舞台の上に字幕が出る。
こんなプログラムも売ってる。
昔の大店の旦那さんやらは真似して遊ばはったというのが、
よくわかります。
これは浄瑠璃の本を置く見台ですが
解説ボランティアさんに聞くと、展示物は古道具だそうです。
町民が浄瑠璃を稽古して、うんうんうなっていた頃は
こういう道具にもお金をかけてはったそうです。
そういうものが、たまに骨董品に出るらしい。
今の義太夫さんらでも、骨董で道具を探すのを趣味にされている方もあるそうです。
舞台を見ると、螺鈿などの細工も見事ですからねぇ。
なぜか「文楽」という伝統芸能に親近感を覚えるのは
小さい頃からNHKで見たりして、人形の可愛さ・気味悪さや浄瑠璃の難しさが
いつの間にかすり込まれているのかもしれません。
見ると聞くでは大違い。
今度はどのあたりに座ろうかしらん。