正宮、そして荒祭宮を参拝して戻ってきた場所は神楽殿。
これから正宮へ向かう人もいれば、ワタクシどものようにぐるっと回って立ち寄る人もいますわね。
賑やかです。
カメラオヤジもどんなものが並んでいるのか、とても気になるところではありますがね。
神聖な品々を扱う場所でキョロキョロするのもなぁ。
近くで見ると「この場所の撮影はご遠慮ください」的な表示もありましたわ。
茅葺き屋根の神棚が並んでいたの。
素晴らしい造りだったんですよねぇ。
それを撮りたいと思っていたのですが…。
諦めました。
ってか自分で買えばいくらでも撮れるんだけど。
高価過ぎて買えませんのです。
さて。
今度は神楽殿前の賑やかな通りから少し外れて風日祈宮(かぜひのみのみや)へ。
暑いね。
歩く距離が長くなってきて、ちょっと疲れ気味のワタクシどもです。
と、ここで携帯に着信があったのに気づきました。
しばらく音信不通だった兄からの電話。
あら、何だろう。
ちょっとドキドキ。
どこか調子でも悪いのかなぁ。
そしたら「今日は誕生日だったしょ。おめでとう。」って。
もうどれくらい話してなかったかね。
男2人兄弟って…、話すこともなかなか無いからねぇ。
元気で暮らしていること。
北海道の建設業は仕事が少ないので、東北や九州を行ったり来たりして忙しい毎日を送っていること。
増毛に戻ってこられるのはお盆と正月くらいなこと。
そんな話をちょっとだけ。
お互いに体のことも気にしなきゃならない年になったんだよ。
そのうちゆっくり話でもしよう。
これも神さまのお力なのですか。
ここで電話が鳴るとは…。
ありがとうございます。
神さまからの素敵なプレゼントでした。
話は戻り、風日祈宮への道。
ここは通常の参道からは外れた風日祈宮へ行くためだけのものなんです。
なので、訪れる人の数もめっきり減ってしまうんです。
人気の内宮エリアなのですがね。
静かだわ。
川も流れて…。
さすが風の神さま。
暑くないとは言いませんが涼しげな気持ちにさせていただきました。
時折、ホンモノの涼しい風も吹いてくるし。
サービス満点ですぅ。
外宮、そして内宮とそれぞれの正宮に参拝するのが大きな目的なのですが、それぞれに点在する別宮を巡るのもまた楽しいもの。
体力と気力が充実していれば、という条件が付きますけどね。
あ、あとは適度な気温です。
それと天候も。
ああ…、いっぱい条件出ちゃいましたね。
でもそこら辺は神さまがいらっしゃるから。
信心の深さが結果に現れるんですよ。
するとチョーが付くくらい快晴となったワタクシどもって…。
いやいや、自己を過大評価することは止めておきましょう。
神さまもきっとそんなワタクシどもを望んでおられないハズですから。
少し長い距離を歩きました。
涼しげな風を浴びられるいい参道です。
人通りも少ないのがまたいいです。
カメラオヤジ的には、川の流れや生い茂る木々、手の込んだ造りの橋…。
人通りが多いとなかなか撮れないのですが、ここなら大丈夫。
で、そうこうしているうちに風日祈宮に到着です。
静まりかえった場所。
他には誰もいない風の神さま。
と思っていたら、後ろの方に警備の方が1人いらっしゃいました。
ですよねー。
人目につきづらい場所だもの。
何かあったら大変です。
ワタクシのようなカメラオヤジも多数出没するのだろうし。
人目があるから、というワケではありませんが、きちんと2礼2拍手1礼でお参りさせていただきました。
隣に何やらシートで覆われたものが気になるところですが…。
なので、せっかくですから警備の方に聞いちゃいました。
「ここも新しくなるのですか?」
見た感じ、もうだいぶくたびれてしまった風の神さまのお住まい。
もうじき新しく住みやすい場所に移れそうですね。
たいして勉強もせず、ここまで来てしまいましたが、多数点在する別宮の神さまたちのこと、もっともっと知るべきだったなぁと反省しております。
見てみたい…、あ、失礼。
拝見させていただきたい、です。
そんな気持ちだけで行っちゃったんだもの。
風日祈宮。
鎌倉時代の元寇の時、神風を吹かせて日本を守ったと言い伝えられています。
で、元寇って?。
そんな感じ。
人生、いつまでも勉強ですな。
さ、何か冷たいものでも飲みに行きましょうか。