のっけから不景気なことで誠に恐縮収縮萎縮なのでありますが、近ごろは雑誌をめぐるお話にはさっぱり、いい話が聞こえてきませんなあ。いずこを向いても「雑誌が売れない売れないどうしよどうしよ」といった、ナゲキとウレイばかりといったありさまなのですね。
出版科学研究所の発表によれば、2012年に取次(出版物の問屋のようなものですね)ルートで販売された雑誌の推定販売金額は、前年度比マイナス4.7%の9385億円。前年度比マイナスは15年連続という、まことにキビしい話なのであります。
そして1年間に創刊された雑誌の数のほうは98点にとどまり、47年ぶりに創刊誌が100点を割り込むという、これまたなんともサビしい話なのであります。
宮崎という辺境の地で細々と外商の書店で仕事をしているわたくし閑古堂(40ン歳未婚)も、雑誌をめぐる状況のキビしさを日々ひしひしと感じております。
もちろん、根強い固定読者に支えられてそれなりの存在感を見せている雑誌は健在ですし、ときおり話題になるような記事や付録で売り上げを伸ばすような雑誌が出てくることも確かです。が、雑誌全体でいえば凋落傾向にあるのもまた確かなのです。
1つの雑誌が何万何十万の人たちに読まれては共通の話題となっていく、という、マスメディアとしての雑誌の役割りは、もしかしたら終わりに近づいているのかもしれないなあ、と、寒い北風にピープーと吹かれる中で淋しく思ったりもする今日このごろ、なのでありますよ。あゝ。
しかし!そんな雑誌凋落傾向の中にあって、あまり目立たないながらも独特の存在感を持つ雑誌たちが存在するのです。
それが、いろいろなジャンルの専門誌や業界誌、そして趣味の雑誌といったマイナー雑誌たちであります。
どこの書店でも置かれているようなマス雑誌とは異なり、マイナー雑誌の多くは発行部数が少なく、しかも「買い切り」という、売れ残っても返品できない取引条件のものも多くあるため、なかなか書店の店頭でもお目にかかることが少ないのです。それどころか、書店員にもその存在を知られていないような、どマイナー雑誌も少なくありません。
でも、マイナーとはいえ、それぞれの分野に関わっている皆さんが求める情報を確実に届ける役割りを、地道に果たし続けているのであります。その役割りは、雑誌凋落傾向の中にあっても、細々とながらもしぶとく続くのではないかと思うのですね。
そして、それらの分野とは縁もゆかりもない通りすがりのヒトにとっては、マスメディアではなかなか得られないような、意外に興味深い話の宝庫だったりもするのですよ、ええ。
マイナーだからといって、ゆめゆめ侮ることなかれ。マイナーだからこその興味深さと面白さ、そして魅力が、マイナー雑誌には溢れているのであります。
よし。あえて言い切るぞ。これからはマイナー雑誌の時代なのだ!
•••でも、もしそうならなかったとしても恨みっこなーしーよ。ゆびきった!
これから、そんなマイナー雑誌をめくっていきながら、そのめくるめく世界に分け入っていくことにいたします。
原則としてひと月に1冊ずつ、いろいろなジャンルのマイナー雑誌を通読して、それぞれの興味深い点や面白かったところなどを、あくまでもわたくし目線でレポートなどしていきたいな、と。
まあ、それぞれの分野に詳しい皆さんからすれば、相当にピントはずれな門外漢のタワゴトなどをほざくかもしれませぬが、そこはどうか太平洋のように広い心で、生ぬるく見守っていただけたらと願わずにはいられない乙女心、なのであります。オトコなんですけどねわたくし。
皆さまにいろいろなマイナー雑誌の存在と、その世界の面白さが少しでも伝われば、これに過ぐるヨロコビはございません。
ということで誠に簡単ではございますが(←だから簡単じゃないだろ)、「これも雑誌だ! ~マイナー雑誌大探検~」連載開始にあたってのコトバとさせていただきます。第1回は次回にアップする予定であります。予定は未定。
出版科学研究所の発表によれば、2012年に取次(出版物の問屋のようなものですね)ルートで販売された雑誌の推定販売金額は、前年度比マイナス4.7%の9385億円。前年度比マイナスは15年連続という、まことにキビしい話なのであります。
そして1年間に創刊された雑誌の数のほうは98点にとどまり、47年ぶりに創刊誌が100点を割り込むという、これまたなんともサビしい話なのであります。
宮崎という辺境の地で細々と外商の書店で仕事をしているわたくし閑古堂(40ン歳未婚)も、雑誌をめぐる状況のキビしさを日々ひしひしと感じております。
もちろん、根強い固定読者に支えられてそれなりの存在感を見せている雑誌は健在ですし、ときおり話題になるような記事や付録で売り上げを伸ばすような雑誌が出てくることも確かです。が、雑誌全体でいえば凋落傾向にあるのもまた確かなのです。
1つの雑誌が何万何十万の人たちに読まれては共通の話題となっていく、という、マスメディアとしての雑誌の役割りは、もしかしたら終わりに近づいているのかもしれないなあ、と、寒い北風にピープーと吹かれる中で淋しく思ったりもする今日このごろ、なのでありますよ。あゝ。
しかし!そんな雑誌凋落傾向の中にあって、あまり目立たないながらも独特の存在感を持つ雑誌たちが存在するのです。
それが、いろいろなジャンルの専門誌や業界誌、そして趣味の雑誌といったマイナー雑誌たちであります。
どこの書店でも置かれているようなマス雑誌とは異なり、マイナー雑誌の多くは発行部数が少なく、しかも「買い切り」という、売れ残っても返品できない取引条件のものも多くあるため、なかなか書店の店頭でもお目にかかることが少ないのです。それどころか、書店員にもその存在を知られていないような、どマイナー雑誌も少なくありません。
でも、マイナーとはいえ、それぞれの分野に関わっている皆さんが求める情報を確実に届ける役割りを、地道に果たし続けているのであります。その役割りは、雑誌凋落傾向の中にあっても、細々とながらもしぶとく続くのではないかと思うのですね。
そして、それらの分野とは縁もゆかりもない通りすがりのヒトにとっては、マスメディアではなかなか得られないような、意外に興味深い話の宝庫だったりもするのですよ、ええ。
マイナーだからといって、ゆめゆめ侮ることなかれ。マイナーだからこその興味深さと面白さ、そして魅力が、マイナー雑誌には溢れているのであります。
よし。あえて言い切るぞ。これからはマイナー雑誌の時代なのだ!
•••でも、もしそうならなかったとしても恨みっこなーしーよ。ゆびきった!
これから、そんなマイナー雑誌をめくっていきながら、そのめくるめく世界に分け入っていくことにいたします。
原則としてひと月に1冊ずつ、いろいろなジャンルのマイナー雑誌を通読して、それぞれの興味深い点や面白かったところなどを、あくまでもわたくし目線でレポートなどしていきたいな、と。
まあ、それぞれの分野に詳しい皆さんからすれば、相当にピントはずれな門外漢のタワゴトなどをほざくかもしれませぬが、そこはどうか太平洋のように広い心で、生ぬるく見守っていただけたらと願わずにはいられない乙女心、なのであります。オトコなんですけどねわたくし。
皆さまにいろいろなマイナー雑誌の存在と、その世界の面白さが少しでも伝われば、これに過ぐるヨロコビはございません。
ということで誠に簡単ではございますが(←だから簡単じゃないだろ)、「これも雑誌だ! ~マイナー雑誌大探検~」連載開始にあたってのコトバとさせていただきます。第1回は次回にアップする予定であります。予定は未定。