2014年が明けたぞー!と思っていたら、もう1月も終わりなのでありますよ。いやほんっと、月日の経つのは早いものですねえ。こうしてあっという間に歳をとってあっという間に死•••というのはいつかも言ったと思うので繰り返しませんが(笑)。とにもかくにも、来月2月に刊行予定の新刊新書の中から、いつものようにわたくしの興味を惹いた書目を10冊選んでピックアップいたしました。何か皆さまにも、引っかかる書目があれば幸いに存じます。
刊行データや内容紹介については、書店向けに取次会社が発行している情報誌『日販速報』の1月27日号、2月3日号とその付録である2月刊行の新書新刊ラインナップ一覧に準拠いたしました。発売日は首都圏基準ですので、地方では1~2日程度のタイムラグがあります。また、書名や発売予定は変更になることもあります。
『東北を聴く 民謡の原点を訪ねて』 (佐々木幹郎著、岩波新書、20日発売)
「詩人が、津軽三味線の二代目高橋竹山とともに、東日本大震災の被災地の村々を『門付け』して歩いた旅の記録」と。民謡の原点を探ることで、東北の歴史と営みが見えてくるような内容になっているのでしょうか。個人的には、2月刊行予定の中で一番の注目本であります。
『「農民画家」ミレーの真実』 (井出洋一郎著、NHK出版新書、8日発売)
「ミレーのフランス画壇を震撼させた革新性、農民画に留まらない画業の多様性を明らかにしながら、毀誉褒貶に満ちた『清貧の農民画家』の真の姿に迫る」と、内容紹介を読むだけでも興味を惹かれるものが。わたくしも、ミレーについてはある種の固定的なイメージがありますので、それを打ち破るような一冊になるのか否か。
『変わる鉄道計画』 (草町義和著、交通新聞社新書、15日発売)
「工事開始後に計画が変更されたり、開業時とはまったく異なる路線になることが多い鉄道。路線計画変転の歴史から、鉄道建設の裏側を紹介」と。確かに鉄道建設は、当初の予定からガラリと変わることが多いように思っておりましたので、そのあたりにどこまで迫っているのか興味が湧きます。
『図解 内臓の進化』 (岩堀修明著、講談社ブルーバックス、20日発売)
「陸上進出、植物食などの激動で、呼吸器、消化器、生殖器etcは原始的なものからいかに進化したか、豊富で詳細な図版をもとに一望」。ふだん付き合っている内臓たちに、どんな進化の歴史とドラマが刻まれているのでしょうか。面白そうです。
『高学歴女子の貧困(仮)』 (大理奈穂子、栗田隆子ほか著、光文社新書、18日発売)
「『高学歴ワーキングプア』問題が注目される以前から存在していた、女性博士の就職難にスポットをあてた」と。女性の場合、就職などにあたっては男性以上に、さまざまな困難が立ちはだかることがあるのではないか、と察します。はたして、その実態はいかなるものなのでしょうか。
『ヴァティカンの正体 究極のグローバル・メディア』 (岩渕潤子著、ちくま新書、5日発売)
「ヴァティカン2000年のメディア戦略を俯瞰し、特に宗教改革、対向宗教改革における生き残り策から日本が学ぶべきことを検証する」。メディア戦略からヴァティカンを捉えるというのは、なかなか面白いものがありそうですね。そして、そこから日本が学ぶべきポイントとはいかなるものなのでしょうか。
『禁欲のヨーロッパ 修道院の起源』 (佐藤彰一著、中公新書、25日発売)
「性欲・金銭欲など自らの欲求を断ち切り、克服する。キリスト教における禁欲の思想はいつ生まれ、どう変化していったかを問う意欲作」とのこと。欲多き(?)われらが現代人に、ヨーロッパの禁欲の歴史が示唆するものとは。こちらも注目の一冊です。
『かなづかいの歴史 日本語を書くということ』 (今野真二著、中公新書、25日発売)
中公新書からもう一冊を。「『お・を』の使い分け、長音『ー』、促音『っ』。『正しいかなづかい』はいつ決まったのか。『揺れる日本語』の歩みをたどる」と。かなづかいの歴史と変遷というのも、わからないことがたくさんありますから、これも読んでみたいです。
『100語でわかる西洋中世』 (ネリー・ラベールほか著、高名康文訳、白水社文庫クセジュ、中旬)
「『薔薇の香りと血の匂い』とが交じり合う中世独特の雰囲気をキーワードから解説。中世を生きた世界として感じる解説書」と。中世の西洋というのも、なかなか興味深く魅力的な磁場を持つもの。なんだか手元に置いておくと楽しそうな感じがいたします。
『スネ夫はなぜジャイアンとつるむのか(仮)』 (中川右介著、PHP新書、14日発売)
なんだか妙に気になる書名。「政権交代、フェミニズム、スクールカースト。現代日本のあらゆる問題が『ドラえもん』に書かれていた。前代未聞の社会学的マンガ論」という内容説明にも、「えっ?そんなこと出てたっけか、『ドラえもん』に」という感じがするばかりで。果たしてどんな分析がなされているのか。ちょっと楽しみでありますねえ。
上記の10冊の意外に気になった書目は、以下の通りであります。
『フォト・ドキュメンタリー 人間の尊厳 いま、この世界の片隅で』 (林典子著、岩波新書、20日発売)
『キャラクター・パワー ゆるキャラから国家ブランディングまで』 (青木貞茂著、NHK出版新書、8日発売)
『絶望の裁判所』 (瀬木比呂志著、講談社現代新書、18日発売)
『ユーロ版 バイオテクノロジーの教科書(上)』 (ラインハート・レンネバーグ著、小林達彦監修、講談社ブルーバックス、20日発売)
『あの歌詞は、なぜ心に残るのか Jポップの日本語力』 (山田敏弘著、祥伝社新書、3日発売)
『定年後の起業術』 (津田倫男著、ちくま新書、5日発売)
『戦後経済史を読み解く 21世紀日本の源流をたどる』 (日本経済新聞社編、日経プレミアシリーズ、中旬)
『「フリー」「シェア」後の世界(仮)』 (小林弘人著、PHP新書、14日発売)
『危機の時代の宗教』 (佐藤優著、文春新書、20日発売)
『思い出のアメリカテレビ映画』 (瀬戸川宗太著、平凡社新書、14日発売)
刊行データや内容紹介については、書店向けに取次会社が発行している情報誌『日販速報』の1月27日号、2月3日号とその付録である2月刊行の新書新刊ラインナップ一覧に準拠いたしました。発売日は首都圏基準ですので、地方では1~2日程度のタイムラグがあります。また、書名や発売予定は変更になることもあります。
『東北を聴く 民謡の原点を訪ねて』 (佐々木幹郎著、岩波新書、20日発売)
「詩人が、津軽三味線の二代目高橋竹山とともに、東日本大震災の被災地の村々を『門付け』して歩いた旅の記録」と。民謡の原点を探ることで、東北の歴史と営みが見えてくるような内容になっているのでしょうか。個人的には、2月刊行予定の中で一番の注目本であります。
『「農民画家」ミレーの真実』 (井出洋一郎著、NHK出版新書、8日発売)
「ミレーのフランス画壇を震撼させた革新性、農民画に留まらない画業の多様性を明らかにしながら、毀誉褒貶に満ちた『清貧の農民画家』の真の姿に迫る」と、内容紹介を読むだけでも興味を惹かれるものが。わたくしも、ミレーについてはある種の固定的なイメージがありますので、それを打ち破るような一冊になるのか否か。
『変わる鉄道計画』 (草町義和著、交通新聞社新書、15日発売)
「工事開始後に計画が変更されたり、開業時とはまったく異なる路線になることが多い鉄道。路線計画変転の歴史から、鉄道建設の裏側を紹介」と。確かに鉄道建設は、当初の予定からガラリと変わることが多いように思っておりましたので、そのあたりにどこまで迫っているのか興味が湧きます。
『図解 内臓の進化』 (岩堀修明著、講談社ブルーバックス、20日発売)
「陸上進出、植物食などの激動で、呼吸器、消化器、生殖器etcは原始的なものからいかに進化したか、豊富で詳細な図版をもとに一望」。ふだん付き合っている内臓たちに、どんな進化の歴史とドラマが刻まれているのでしょうか。面白そうです。
『高学歴女子の貧困(仮)』 (大理奈穂子、栗田隆子ほか著、光文社新書、18日発売)
「『高学歴ワーキングプア』問題が注目される以前から存在していた、女性博士の就職難にスポットをあてた」と。女性の場合、就職などにあたっては男性以上に、さまざまな困難が立ちはだかることがあるのではないか、と察します。はたして、その実態はいかなるものなのでしょうか。
『ヴァティカンの正体 究極のグローバル・メディア』 (岩渕潤子著、ちくま新書、5日発売)
「ヴァティカン2000年のメディア戦略を俯瞰し、特に宗教改革、対向宗教改革における生き残り策から日本が学ぶべきことを検証する」。メディア戦略からヴァティカンを捉えるというのは、なかなか面白いものがありそうですね。そして、そこから日本が学ぶべきポイントとはいかなるものなのでしょうか。
『禁欲のヨーロッパ 修道院の起源』 (佐藤彰一著、中公新書、25日発売)
「性欲・金銭欲など自らの欲求を断ち切り、克服する。キリスト教における禁欲の思想はいつ生まれ、どう変化していったかを問う意欲作」とのこと。欲多き(?)われらが現代人に、ヨーロッパの禁欲の歴史が示唆するものとは。こちらも注目の一冊です。
『かなづかいの歴史 日本語を書くということ』 (今野真二著、中公新書、25日発売)
中公新書からもう一冊を。「『お・を』の使い分け、長音『ー』、促音『っ』。『正しいかなづかい』はいつ決まったのか。『揺れる日本語』の歩みをたどる」と。かなづかいの歴史と変遷というのも、わからないことがたくさんありますから、これも読んでみたいです。
『100語でわかる西洋中世』 (ネリー・ラベールほか著、高名康文訳、白水社文庫クセジュ、中旬)
「『薔薇の香りと血の匂い』とが交じり合う中世独特の雰囲気をキーワードから解説。中世を生きた世界として感じる解説書」と。中世の西洋というのも、なかなか興味深く魅力的な磁場を持つもの。なんだか手元に置いておくと楽しそうな感じがいたします。
『スネ夫はなぜジャイアンとつるむのか(仮)』 (中川右介著、PHP新書、14日発売)
なんだか妙に気になる書名。「政権交代、フェミニズム、スクールカースト。現代日本のあらゆる問題が『ドラえもん』に書かれていた。前代未聞の社会学的マンガ論」という内容説明にも、「えっ?そんなこと出てたっけか、『ドラえもん』に」という感じがするばかりで。果たしてどんな分析がなされているのか。ちょっと楽しみでありますねえ。
上記の10冊の意外に気になった書目は、以下の通りであります。
『フォト・ドキュメンタリー 人間の尊厳 いま、この世界の片隅で』 (林典子著、岩波新書、20日発売)
『キャラクター・パワー ゆるキャラから国家ブランディングまで』 (青木貞茂著、NHK出版新書、8日発売)
『絶望の裁判所』 (瀬木比呂志著、講談社現代新書、18日発売)
『ユーロ版 バイオテクノロジーの教科書(上)』 (ラインハート・レンネバーグ著、小林達彦監修、講談社ブルーバックス、20日発売)
『あの歌詞は、なぜ心に残るのか Jポップの日本語力』 (山田敏弘著、祥伝社新書、3日発売)
『定年後の起業術』 (津田倫男著、ちくま新書、5日発売)
『戦後経済史を読み解く 21世紀日本の源流をたどる』 (日本経済新聞社編、日経プレミアシリーズ、中旬)
『「フリー」「シェア」後の世界(仮)』 (小林弘人著、PHP新書、14日発売)
『危機の時代の宗教』 (佐藤優著、文春新書、20日発売)
『思い出のアメリカテレビ映画』 (瀬戸川宗太著、平凡社新書、14日発売)
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