犬島は変遷が激しい島だ。
最初、阪神築港への石の供給で栄え、
次に、帯江銅山の精錬所で栄え、
今は、ベネッセのアートで栄えている。
(岡山市東区犬島 2022.9.26)
・・・・
「瀬戸内海を歩く」 中国新聞社 1998年発行
「石の島」犬島
花崗岩地帯の瀬戸内海には「石の島」と形容される島が数多い。
古くは島の段々畑から巨城の石垣、近代には建物や橋に瀬戸内海の石が求められた。
犬島
1899(明治32)年、大坂築港の採石ピーク時に、どこよりも早く削岩機が導入されていた。
銅精錬所も活況にあふれ、港には劇場、料亭、旅館が並んだ。
人口は五、六千人でにぎわった。
丁場が海べり、大阪までの距離が近い。
現在の丁場は一つ、作業員は三人。
大坂城の石垣復元に犬島産が使用されている。
「コンクリの時代になり、おまけに輸入ものが増えりゃあ、役目は済んだ」
・・・
(岡山市東区犬島 2022.9.26)
・・・・