場所・山形県鶴岡市羽黒町手向 出羽神社(三神合祭殿)
三神合祭殿は赤い鳥居から入ると、すぐに巨大な鐘楼と釣鐘と撞木が目に飛び込む。
こんな大きな「お寺の鐘」は見たことがない。が、
ここはお寺でなく神社。
境内のいたるところに神と仏が残る三神合祭殿だった。
(羽黒町観光協会)
出羽三山神社・三神合祭殿
羽黒山頂の中心に建つのが羽黒山、月山、湯殿山の三神をあわせて祀る三神合祭殿です。
周囲には自然の地形に応じて建物が配される山岳寺院特有の景観が広がります。
現在の社殿は江戸時代の文政元年(1818)の再建ですが、
山伏が滞在する長床(ながとこ)など中世にさかのぼる構造を残した貴重な茅葺木造建築物です。
平成12年国の重要文化財に指定されました。
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(鐘楼と大鐘=国の重文)
(羽黒町観光協会)
羽黒山の神仏分離
維新政府は神仏混淆を禁止し、寺院と神社を分離するように命じる神仏判然令を出しました。
神仏習合のお山であった出羽三山もその例にもれず、神仏判然令が伝えられると、
羽黒山は出羽神社と改められました(現在の出羽三山神社)。
神仏習合の廃止、神体に仏像の使用禁止、神社から仏教的要素の払拭、
というコンセプトから、仏像・仏具の破壊、経文を焼く、寺院の廃合、
僧侶の神職への転向などを急激に実施したため、お山は大混乱となりました。
神道化していった羽黒山ですが、手向の300余りの宿坊のうち、
正善院と金剛樹院は仏教寺院として残りました。
こうして羽黒山の聖地は神社と寺の双方に分けられ、羽黒修験の
「秋の峰」も神道側と仏教側それぞれで実地されることになり、現在に至っています。
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山形県公式観光サイト「やまがたへの旅」
三神合祭殿
さんじんごうさいでん
日本一の茅葺屋根、出羽三山の神々を祀る
月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した日本随一の大社殿。
厚さ2.1mの萱葺の屋根、総漆塗の内部など、その全てに迫力があって見ごたえ十分。
本殿は度重なる火災にあったが、現在の社殿は文政元年(1818年)に再建したもの。
前方の鏡池は、神秘の御池として古来より多くの信仰を集め、羽黒信仰の中心でもあった。
訪問日・2022年7月10日
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